早生まれの彼らとわたし with天使と悪魔ハーフサナ

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1 @hnbrss

バイト先の先輩のミョンジュンさんと、昔隣の家に住んでた幼馴染みのジヌひょんと、同じサークルのウヌくんと、クラスメイトのムンビンと、高校時代後輩だったラキと、私の周りをいつからかちょろちょろしだした天使と悪魔のサナ

2016-12-20 12:21:38
1 @hnbrss

乙女ゲームあるある、突然のファンタジー要素

2016-12-20 12:21:58
1 @hnbrss

「あれ、休憩?」『はい、暇なので早めにもらえました』「そっかそっか!お昼ご飯、外食べいく?一緒に隣行こうぜ〜」『えっ、奢りですか〜?!😊』「馬鹿か笑 もっと可愛く言ったら奢ってやるけど?」『何でですか〜嫌です〜笑』「ちぇ、可愛くね〜の!」そうやって笑いながらもついていくわたし

2016-12-20 12:46:17
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『これでも可愛いって言ってくれるひと居るんですからね』「うそ!」『しかも男のひとで』「いやいやお世辞だわそれは」『えー、お世話で言って頭撫でたりしますか普通〜』「は?撫でられたん?」『はい』そうはっきりと返すと彼にもう疑う様子はなく、ただ「へぇモテるんだな」と言って笑った。 pic.twitter.com/4CgJM7It4h

2016-12-20 12:59:50
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『まあ幼馴染みですけど』「幼馴染みかよ!それなら納得笑」『納得しないでください』「妹みたいなもんでしょ、それなら可愛くて仕方ねーよ。女姉妹が居ないなら尚更な〜」『そういうもんですかねー?』「うん、そういうもんなの」確かに彼は先輩と同じような事を言っていた。

2016-12-20 13:12:58
1 @hnbrss

小さい頃からずっと隣の家に住んでいて歳は1つ、学年は2つ違った早生まれの彼は大学進学の為に家を出て一人暮らしをしている。その彼が長期休暇でこっちに戻ってきて、2人きりで話した時に言われた。「遠距離恋愛とかの話でさ、離れて気付くってやつあるじゃん」『うん、あるね』

2016-12-20 13:15:55
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「これをお前で体験する事になるとは思ってなかったわ笑」『わたしも』「え?」『ほんとに』「ふーん」実はジヌに片思いをずっとしてるから絶対そうなるって思ってたけど…そんな事は言えばヒョンを困らせると思ったので心の中に留めておく。「そんでさ、会うとやっぱ可愛くて仕方なくてさ、」『え?』

2016-12-20 13:21:01
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「えじゃなくて、俺も、ほんとに」そう言って彼はわたしが映った瞳を細めて優しく微笑む。「何だろ、ずっと一緒に居たからかな…大切な妹みたいで」『あ、妹…』「うん、大切な妹」『…』期待した自分が馬鹿みたいで恥ずかしくて言葉が出なかった。「ごめんな!急にこんな話して」

2016-12-20 13:26:47
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しばらく続いた沈黙を払うように謝るジヌヒョンは少し困った顔をしていた。『ううん!ちょっと、びっくりはしたけど笑』「また遠く行っちゃうけどさ、」わたしの頭を撫でてジヌヒョンは続ける。「さっき言った事、出来たら忘れないで。あと、次からはヒョンじゃなくてオッパって呼んで欲しい。」 pic.twitter.com/6Tn3MpVpiA

2016-12-20 13:35:15
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「ふたっつ、やくそく。じゃあまたな」名残惜しそうに離れていった手の主はわたしの返事を待たずして去っていく。その背中を見ながら耳にしたばかりのあたたかい言葉たちを飲み込むのに必死なわたしは結局またねも何も言えないままだった。

2016-12-20 13:39:10
1 @hnbrss

異変が起こり始めたのはその日家に帰ってからだった。どこからか声が聞こえるのだ。最初は幻聴が聴こえるほど滅入ってるのかな…これもジヌヒョンのせいだなんてグルグル考えて、どうしようやっぱりジヌヒョンはわたしのこと…なんて思ってたその時、目の前に背が高くて細身の男の子が現れたのだった。 pic.twitter.com/itvsgBKYSx

2016-12-20 14:07:57
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1 @hnbrss

「どうも、僕はサナです。今日から君の恋、専属アドバイザーになりました、よろしくね」『キャーームグっ』「そんな騒いだら誰か来ちゃうでしょ!怪しくないです!」(いやいや怪しいでしょ!)「怪しくないってば〜」(…え、心の中)「読めるよ😊ぼく天使と悪魔のハーフだからね」(…???)

2016-12-20 14:11:50
1 @hnbrss

「君が毎晩してたおまじない、昨日で77回目だったんだけどそれで呼び出されたってわけ」(……)「信じられない?別にいいよ、でも君が信じてくれるまで僕は君の応援するからね。じゃないとおうちに帰れない」疑うのを諦めて口を塞ぐ彼の手をポンポンと叩くと彼はわたしの気持ちに気付いたのか

2016-12-20 14:16:32
1 @hnbrss

はたまた心を読んだのか分からないが、手を離してくれた。「君が片思いしてるジンジンだけど、実は両思いだよ」『えっ』突然の告白に頭が追いつかない。いやサナが現れた辺りからもう本当真っ白だけど…。「でもね、残念ながら幸せにするのが彼だとは限らないんだ。」『?』「ごめんね」

2016-12-20 14:24:30
1 @hnbrss

両思いなら幸せになれるんじゃないの?「あーもちろん彼である可能性もあるよ!落ち込むのはまだはやい。」「僕、君の恋を応援するって言ったけど、ちゃんと幸せな恋に導かないと駄目なんだ。で、今その道は5本ある」『5本…?』「ひとつはジンジン。」こくり「もうひとつはMJ」『…?』

2016-12-20 14:30:15
1 @hnbrss

「ミョンジュンね」『え?!うそ!』「嘘じゃないよ、僕は人の心を読めるんだから」『待って待って、そんな、告白とかもされてないのに、』「…嫌だった?」『嫌っていうか…普通に接することできなくなりそうで……』「あっ、そうか!そうだよね…そうだ〜わーごめん僕初めてで…」

2016-12-20 14:33:32
1 @hnbrss

『ううん、いいの。信じないことにすればいいから』「ええ?」『今日は疲れたの、もう寝たいの』「そっか、そうだよね、ごめん…」サナはわたしの頭を撫でてくれた。『いいのに、ふふ、ありがとう、おやすみ』「おやすみなさい」こうやってサナと話してることも夢なのかも、そう思って眠りについた。

2016-12-21 00:40:45
1 @hnbrss

まあ案の定夢なわけが無く、朝起きてなんだかベッドが狭く感じられたのは隣にサナが寝てたからだった。『ちょっと?!』「うーん…あ、ヌナおはよ〜」『おはようじゃないでしょ!ベッドから出て!』「わ!いたい!やめて!」パタパタと支度をして家から出ると、サナは慌ててその後ろをついてきた。

2016-12-21 00:47:55