脳科学者・茂木健一郎氏(@kenichiromogi)が語る「本当の英語力」
- toshihiro36
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英語(1)#TED に来て、久しぶりに英語力の鍛錬について考えた。厳しい現場が続いたからである。こうでないと、人生は面白くない。
2011-03-02 23:56:55英語(2)Patrickと、civic educationについての議論のテーブルに行った。百戦錬磨の人たちと、ワインを飲みながら、気の利いたことを言わねばならぬ。もたもたしている暇はなくて、sound biteで勝負しなければならぬ。
2011-03-02 23:58:07英語(3)自分の英語力は、そんなに悪くないけれども、まだまだ伸びしろはあるな、と実感する。ABCやBBCのプロデューサーも同席しているような厳しい現場で、改めてそう思う。
2011-03-02 23:59:01英語(4)出発前、東京大学の今年の英語の入試が新聞に出ていたから見てみた。良問だとは思うが、あっちの方向に力を伸ばしても、ネイティヴとの厳しい現場で力を発揮する英語力には直結しないと思う。
2011-03-03 00:00:35英語(5)和文英訳、英文和訳はいわば「特殊技能」であり、そのような仕事をする人だけやれば良い。それよりも求められているのは、大量に話し、大量に書くこと。その時、適切なタイミングで、面白いことを言うこと。サッカーのピッチで走り続けるようなセンスとスタミナ。
2011-03-03 00:01:44英語(6)civic educationについての議論では、nation non-specificなものにすること、そうすれば、EgyptやTunisiaのようなnation building中のareaにおけるprocess に寄与できることを指摘した。
2011-03-03 00:03:05英語(7)ABCのプロデューサーがbusiness modelについて疑問を持っていたので、foursquareのmayorというmetaphorを文字通り取るようなcommunity engagementの方法はないか、と提案した。
2011-03-03 00:04:17英語(8)結局、ネイティヴとの厳しい現場での英語の即応性は、単に語学としての英語ではなく、総合知が問われる。その際、日本語で身につけたことも役に立つ。一方、話す時に、日本語から訳している暇などもちろんない。
2011-03-03 00:05:32英語(9)機関銃のように話す人たちの中で、1秒単位のタイミングで割り込んで何か言うためには、ふだんから英語でパス回しをしていないとどうしょうもない。和文英訳、英文和訳の入試からの全廃を提案する。
2011-03-03 00:06:32ちなみに、英語がペラペラ話せるけど中身がない人よりも、少々滞留しても鋭いことを言う人の方が聞いてもらえる、という文脈は必ずあるので、日本語で身につけた素養が無駄になるわけではないと思う。
2011-03-03 00:24:48だから、ネイティヴと話す授業といっても、軽薄な内容をペラペラ喋っているだけでは足りない。日本語で大学までに着けた素養を、すべて英語で身につけ直し、それを超えるくらいの覚悟が必要。
2011-03-03 00:26:06たとえば、ニーチェやカントの哲学大系(日本人は大抵日本語訳で頭に入ってしまっている)も、英語で話せるとか、日本の思想についても、英語で話せるくらいのことがないと、21世紀の達人としては足りない。
2011-03-03 00:27:07結論。日本語で身につける教養は大事。英語教育において、「はしご」として日本語を使うことは必要。しかし、和文英訳、英文和訳を入試として課すのはナンセンス。日本語はあくまでもはしごであり、出口ではない。和文英訳、英文和訳の入試からの全廃を提案する。
2011-03-03 00:29:11あと、盲点なのは、文科省の「ちいちいぱっぱ」教育によって、日本人はcritical thinkingが身についていない人が多い。これが、英語で話す時に大きなハンディキャップになっている。文科省は解体的出直しを。
2011-03-03 00:31:08