《NHK「週刊ニュース深読み」の「原発避難いじめ」報道は、「浅読み」だった》

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

2017年2月4日放送の「NHK深読み」。テーマは「原発避難いじめ」だった。が、想像した以上に、様々な「バイアス」がかかった、「正しくないのに正しいと腫脹する」内容だった。 まず、第一に「自主避難者」の説明が偏っていた。 #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

「自主避難者」の多くは、賠償金をほんの少額、しかも一度しかもらえていない。（ADR等の手続きをすればもう少し増額されることもあるが、これは避難せずに住み続けている人も同様だ）しかし、避難指示で避難した人に関する説明をベースにして、自主避難者を説明した。 #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

避難先の都営団地の人たちとの融和策として例示されたのは、 共同作業による「味噌づくり」。 ただし、作業開始時には参加者には秘密にしつつ、材料にして使ったのは「安全性が確認された福島産大豆」だった。 「安全性確認」の方法は説明されず、実際の安全性は不明。 #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

その後強調されたのは、福島県産米の全袋検査。 「平成28年度産米」は全て「基準値」を下回ったことを、NHKの早川解説委員も参加して力説。 検出下限値も伝えずに「ND」の袋が多かったことも強調した。 自家用米など、検査されなかった米が存在することは沈黙。 #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

関谷 直也(東京大学大学院 特任准教授)が色々とバイアスを付け加えた。 曰く「今も避難を続けている人たちは、放射線を問題にしているわけではない。避難先で新しい生活ができたから帰らないのだ」 曰く「山菜など一部で食べられないものがある」それは福島県外もだ #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

関谷 直也(東京大学大学院 特任准教授)の極めつけのウソはまとめ部分。 「6年前の事故直後は、間違った情報で混乱していた。6年経過した現在は正しい情報を得ることができ、理解することで変わることが可能」 事故は終ったらしい。530Sv/hを解決してくれ。 #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

ところで、私は福島県から北海道への「自主避難者」こと「区域外避難者」の一人である。今、「自主避難者」同士での最大の話題は「福島県による住居支援打ち切り」なのだが、番組では一度もそれに触れなかった。「取材している」を繰り返す出演者たちも、一言も、だ。 #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

そして、もう一つの大きな話題は、3月末から4月初めにかけて、現在は「避難指示区域」になっている地域の多くの「避難指示」が、解除されることだ。日本政府と福島県庁と、多くの自治体役場は解除に賛成らしい。が住民からは「時期尚早」との意見が多数上がっている。 #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

NHKを含む、マスコミは伝えようとしないが、多くの住民が現段階での「避難指示」解除には納得していない。なぜならば、原発事故発生以前の状態に原状復帰ができていないからだ。その上、事故を起こした原発は、現在状況の詳細が不明で、再暴走しない保証ができない。 #nhk_fukayomi

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

事故原発が、再度の暴走を起こした場合を含めて、放射性物質を撒き散らすような状態になった場合、避難指示を解除した地域で生活するようになった人間が同避難するかに関する避難計画は作られていない。 そんな「浅い」事も伝えないで「深読み」とは、看板に偽りありだ。 #nhk_fukayomi