【告知】空想の街告知です!2月4日と5日、空想の街の住人として遊びませんか?wiki www4.atwiki.jp/fancytwon/主催 @harasaraha @siduku_xxx 参加前に各自wiki(街・花と海の目覚め)の確認をお願いします。 #空想の街
2017-02-03 18:30:12設定
今回はこのアカウントから #原料屋 で参加予定です~。よろしくお願いします。和柄の面とつづら、書生姿で不思議な”原料”を売り歩く青年。不具合でアイコンがなぜか更新できず真っ白なのですが、当日までにはなんとかしたいです。 #空想の街 #空想街愛室
2017-02-02 23:33:42年に一度、冬になると街を訪れる原料屋。黒の癖毛に和柄のお面、書生姿。腰に赤い飾り紐と、まどみという名前の喋る山茶花の枝を差している。原料になる不思議な物を、背中に背負ったつづらから出して商売する。物腰は柔らかいが商売は交渉系。 #原料屋 #空想の街
2017-02-04 00:34:15そして、街が始まる
何処にもない、何処にでもある街。空想の街。時計塔の街での2日間。はじめましての貴方も、おかえりなさいの貴方も、街は全てを受け入れます。どうぞ、お楽しみください。 #空想の街
2017-02-04 00:00:092月4日
花の目覚め
(真夜中。日付が変わるのと同時に、ふわりと街のあちこちで花がひらき始める。夜空は晴れている。星の光の下で、音もなくゆっくりと咲く花々。花の目覚めがはじまる。) #空想の街
2017-02-04 00:02:07「あー、間に合わなかったか」花開く街を見下ろして原料屋は声を上げた。毎年訪れる街。いつも花の目覚めには遅れないようにしていたのだが。「甘いものなんかにうつつを抜かしてるからよ」腰にさした山茶花が揶揄するのに肩をすくめて。「まあいいさ」窓也は足を踏み出した #空想の街 #原料屋
2017-02-04 00:32:57おはようございます。昨日の真夜中から、花の目覚めが始まりましたね!朝目が覚めてたくさんの花に驚いた人も多かったんじゃないでしょうか?今日は一日お天気の予定です。花は咲いてますが、寒さは変わらずなのでご注意ください。それでは、行ってらっしゃい。(情報窓口:堂坂みかこ) #空想の街
2017-02-04 08:30:18「ふ、わあ」大きな欠伸をこぼしながら窓也が目覚めた。布団の上に体を起こしてぼんやりと辺りを見回す。「…ああ、孔雀荘か」昨夜遅くに突然やって来た客も泊めてくれる馴染みの宿の名前を呟いて。さっと起き上がった窓也が障子を開け放つ。「いい天気だ」 #空想の街 #原料屋
2017-02-04 09:07:42手早く身支度をまとめ、宿を出る準備をする。書生姿に青い羽織、背中にはつづら、腰には山茶花のひと枝。「さて」カツリ、とブーツの踵を鳴らして、原料屋窓也は朝の街へ出ていく。 #空想の街 #原料屋
2017-02-04 09:19:27朝の通りをゆっくりと歩く。花壇に木々に街角に、そこかしこに花が開いているのを眺めれば自然に足取りも軽くなる。時々ひらりと舞う花びらを捕まえて、小さなガラス瓶へと収めながら、窓也はのんびりと中央区を目指す。 #空想の街 #原料屋
2017-02-04 10:34:50中央区、時計塔広場。ざわざわと朝の人々ーー出勤、通学に足早に通る人や商売人や散歩者たちーーに紛れて、窓也は時計塔を見上げた。「今年もまた、頼むよ」誰にともなく呟いて、頷いて。ベンチに腰を下ろす。「さて、どんな原料に巡り合えるかね」 #空想の街 #原料屋
2017-02-04 10:40:18つづらから出した握り飯をほおばり、時々行きかう人々と挨拶を交わしたり、時には取引をしたり。色とりどりの花の香りをかぎながら、窓也はのんびりとベンチに座っている。長閑だなあ、とぼやく声はゆるく空に溶けて消えた。 #空想の街 #原料屋
2017-02-04 11:28:16似た者同士、取引ひとつ
ふらりふらりと歩いていれば離れたベンチに人の影。おや、と男は声を零した。書生姿に面、つづら。作務衣に下駄履き背には籠、という男に妙な親近感を覚えさせる出で立ちであった。 #空想の街 #原料屋 (@ura_saraha) 「もし、そこなお人」 #狐の糸散らし 街の事も聞いてみるかの
2017-02-04 11:46:31「ああ、はいはい」ぼんやりとしていたところに声をかけられて顔を上げる。立っているのは作務衣に下駄、背に籠の狐耳の男。どこかで見たような恰好だな。声に少しだけ笑いの色を乗せて窓也は首を傾げた。「こんにちは。いい天気だね」 @Sou_ouzi #空想の街 #原料屋 #狐の糸散らし
2017-02-04 11:49:44相手の声に笑いの色が混じっている。さては同じ事を考えたか。男は細い目をますます細めた。「こんにちは。うむ、いい陽気だの。お前さんはここの人かね?」 @ura_saraha #空想の街 #原料屋 #狐の糸散らし
2017-02-04 11:53:15「そう尋ねるってことは、あんたの方はさては旅人か」隣に置いていたつづらを引き寄せながら窓也は男をちらりと見た。「俺は旅の原料屋だ。不思議な原料を売り歩くのを生業としている。この街とはもう数年の馴染みだけどね」 @Sou_ouzi #原料屋 #狐の糸散らし #空想の街
2017-02-04 11:58:48「ああ。旅の途中に寄ったものでな、此度が初めてじゃ」相手の言に男は首を傾げた。原料屋。長い生でも聞いたことのない商いの名である。「ほほう、原料屋とな。例えばどのような物があるのかね」 @ura_saraha #空想の街 #原料屋 #狐の糸散らし
2017-02-04 12:18:02「例えばか。取引は縁、結構節操なく集めてるもんで、説明が難しいんだけどな。今は鉱物、植物と、ここに来る前に菓子で有名な街にいたんでそれ関係かな。そっちは商売人かい?用途を言ってくれれば合いそうな物を探してみるけど」 @Sou_ouzi #空想の街 #原料屋 #狐の糸散らし
2017-02-04 12:26:12成る程、原料と言うだけあって取り扱う品も端から端までというところであるらしい。「わしは傘を売っておる。ちぃとお待ち、一つ見せよう」言って男は籠を下ろし、スルリと一張り傘を抜くやそれを開いて見せた。 @ura_saraha #空想の街 #原料屋 #狐の糸散らし
2017-02-04 12:31:23籠からするりと傘が現れたのを窓也は驚いてみた。開かれたそれは鮮やかに冬の青空の下に咲いている。「傘屋か」じっくり見れば造りもしっかりしていて良い品のようだ。「いいものだね。丁度いい、一つ売ってくれないか」 @Sou_ouzi #空想の街 #原料屋 #狐の糸散らし
2017-02-04 12:33:53