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GDAE@フィルソL45 @gkgkblu
スライム化と無縁な自分が「女神がかわいい乙女らを国を守るという名目の元に樹木化し結界にするも国を守るどころか国が樹の檻の中に閉じ込められる」というべき謎需要ファンタジーを夢の中で膨らませていたんだけどなんでいつもバッドエンドになるようにしてんだ 悪堕研にでも送ればいいのか
悪堕研究機構 @utakuochi
「女神がかわいい乙女らを国を守るという名目の元に樹木化し結界にするも国を守るどころか国が樹の檻の中に閉じ込められる」というべき謎需要ファンタジーの話
悪堕研究機構 @utakuochi
その国は1柱の女神の庇護の元、平和と安定した暮らしを保証されていた。女神には、彼女の分身ともいうべき乙女たち7人が付き従い、女神の寵愛を受けながら国の発展に尽力してきた。しかし、神の力は民の神への信仰心に左右されるもの。国が発展するに連れて信仰心は薄れ、女神の力は弱まっていた。
悪堕研究機構 @utakuochi
国の発展は民自身の功績であると彼らは信じて疑わないが、その実、外夷を侵入させないように防いだり、外からやって来る瘴気を防いでいるのは女神の力である。その女神の力が弱くなるということは、国が瘴気に晒され、外夷に蹂躙されるということである。女神は、弱まりつつある自身の力を鑑みた。
悪堕研究機構 @utakuochi
「私のかわいい乙女たち、少し、大切な話があるの」 ある日、女神は国中に散らばる7人の乙女たちを自分のもとに呼び寄せた。 「民の信仰が薄れつつある今、弱まった私の力だけでこの国を守り抜くことは困難です。ですので、あなた達には酷な話かもしれませんが、この国を守る結界となって欲しい」
悪堕研究機構 @utakuochi
女神が告げた「結界」とは、乙女たちが一人ずつ1本の樹木となり、7本の樹木が国の周囲を囲み、女神の分身たる彼女たちが持つ「女神の力の残渣」でもって、女神の代わりに未来永劫、国を守る結界となることであった。彼女が酷だと言ったのは、乙女たちがもはや人間として生活できなくなるためである。
悪堕研究機構 @utakuochi
しかし乙女たちは誰一人となく不満を漏らさず、女神のため、そしてこの国のため、結界と成り、人間の姿を捨てることを選んだ。 運命の日、女神から直接洗礼を受けた乙女たちは、国の周囲に散らばり、一斉に樹木化した。 7本の樹木がこの国を守る結界となる、その様子に安堵した女神だったが
悪堕研究機構 @utakuochi
“その樹木”は樹である事に留まらなかった。異常な速度で成長し、巨大化し、国の周囲に立った7本の樹木が、それぞれの樹木に向かって幹を、枝を、蔦を伸ばし、お互いに絡み合って国全体を覆う巨大な「樹の檻」となって脈動を停止した。 驚いた女神は、樹の1本の根本に舞い降りて尋ねた。
悪堕研究機構 @utakuochi
これは一体どうしたのだと。曰く、 「女神様。私たちは女神様の力が失われていくのを見るのがどうしても耐えられなかった。これ以上、衰弱してしまう前に私たちが女神様の代わりになってこの国を守る。それは立派な大義だと思いました。ですが、私たちはそれ以上のことを望んだ。
悪堕研究機構 @utakuochi
この国を、女神様を、永遠のものにする。私たちが形成するこの樹木の檻は、あらゆる外夷を防ぐと同時に、一切の檻の中の事象を外に逃がしません。永遠に閉じ込められたこの国で、女神様は再び民の信仰を取り戻し、かつての様に麗しく気高く、太陽のように輝き、私たちを導いてください」
悪堕研究機構 @utakuochi
「いますぐこの結界を解除しなさい! さもないと……」 「さもないと、どうされるのです?」 気が付けば、女神が会話していた1本の樹木の根元、そこから析出する形で人間の姿を保っていた乙女の1人の背後から、別の樹木となったはずの乙女が人型に析出してきた。
悪堕研究機構 @utakuochi
「女神様の力が衰えてしまった故に、私たち7人でそれに代わる結界を形成した。ということは、お労しいことに女神様、今の女神様の力では私たちの結界は解除できないのですよ」 また一人と析出してきた。 「それに、女神様には力を取り戻していただくまで休息と時間が必要かと思いますがいかが?」
悪堕研究機構 @utakuochi
「この樹木は、女神様の力の残渣によって構成されていますから、いわば女神様そのもの。この国を覆う巨大な檻となった以上、民たちは嫌でも女神様を畏怖し、かつての信仰心を取り戻していくでしょう。女神様の力をいただいて7人が融合して理解できたのです、神とは人間が畏怖すべき存在だと」
悪堕研究機構 @utakuochi
「ふふ、女神様。女神様は御存知ないかもしれませんが、私たちの結界には、結界を維持し続けるための秘密の力が備わっているのですよ」 また一人と析出した乙女の胸元には、この国の民であろう成人男性が抱かれていた。 「私たちの結界に気付いた人の中には、必死に私たちを切り倒そうとする人がいて
悪堕研究機構 @utakuochi
でも、ダメですよ。民の全ては女神様……私たちのものなのですから、逃しはしません。きついお仕置きが必要ですよね?」 そう言うと別の乙女が迫ってきて、男性に口付けを行った。 「エナジードレイン」 「大地から栄養を吸い上げるだけでなく、全ての生命体から精気を吸い取る事ができる」
悪堕研究機構 @utakuochi
「この力があれば、外から侵入してこようとする人間たちを無力化できますし、もちろん、この国から私たちの結界の外へ逃げることもできません」 「女神様、あなたの作られた結界は完璧だったのですよ」 「ですから女神様はもうお休みください、あとは私たちがあなたの役目を引き継ぎますので」
悪堕研究機構 @utakuochi
気が付くと、乙女たち7人全てが女神の前に佇んでいた。 「さぁ女神様」 「瞳を閉じて」 「私たちに身体をお預けください」 「あなたの手を」 「あなたの足も」 「私たちの樹と共にひとつになりましょう?」 「そして私たちの中で永久の眠りを」 その日、女神というシンボルが消え去った。

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