-GC after ある流星の10年後-

有志7期『Ten Years After』には多忙のため参加していませんが、冷やかし程度にTYA参加者(主にロイエさんやカテーナさん周辺)に10年後オリオン・レムノスでちょっかい出しに行ってました。 また、TYA有志レイド企画『バルレアの冥獄』には参加済。 #一矢流星   十年前、七度時を廻り己が未来を変えた弓兵君主。今ではアトラタン大陸連合領の一角で穏やかに妻子と暮らす彼の下へ、旧知の仲である研師が訪ねてくる。 続きを読む
0
前へ 1 2 ・・ 36 次へ
おやすむ💤ウニ @lv100uni

しかも確か七廻の結果は正史を上書きするはずだから、オリオンは本来の正史じゃぱっとしないというかロイエジェネロと同じくらいのSPで終わったはずの一介のモブ連合兵士だったはずなのに、七廻で700近いSP稼いでるからその辺りの歴史が改変されてなんかオリオンだけめっちゃ有名になってるのか

2017-02-23 06:31:42
おやすむ💤ウニ @lv100uni

戦功もSPもすげーあるわけで、二人にしてみればちょっと見ない間にオリオンだけめっちゃ出世してた……みたいな……ラスト一週間で急激に一騎当千の兵として海やら陸やらで頭角を現したみたいな噂にはなってるはず……?

2017-02-23 06:34:14
おやすむ💤ウニ @lv100uni

でもオリオンはそのことを鼻にかけるタイプじゃないし普通に「よう親友!」って声かけてくるし力をつけたことを誇示もしてこないで平然としてるわけでしょ……なんだよそれ……闇堕ち製造機かよ……

2017-02-23 06:35:44
おやすむ💤ウニ @lv100uni

オリオンが過去に例を見ないレベルでのコミュ強かつ友人が多い性格が余計に当時の七廻での時間的ギャップを浮き彫りにするというか本当にむやみやたらに罪作りな男だなお前は……

2017-02-23 06:41:48

おやすむ💤ウニ @lv100uni

オリオン・レムノス 連合/君主/アーチャー/ルーラー 32歳/185㎝/72㎏/男 内政太りするかと思ったけどむしろちょっと痩せた。 #一矢流星

2017-02-18 23:52:27
おやすむ💤ウニ @lv100uni

ところで朝フラッグの話題したのでオリオンのフラッグ 『レジスタンス』 紋章は「船の帆の上で青紫に輝く星」 あるいはセント・エルモの火。 ホルダー対象者に不利な効果をもたらす一切の全てを打ち消すフラッグ。毒も誘惑も無効化する。どんな嵐の中でも人を導く聖なる標。 #一矢流星

2017-02-23 21:31:42

Ten Years After

おやすむ💤ウニ @lv100uni

連合と同盟の間に再び戦乱の気配が立ち込める、ある日の夕刻。 #一矢流星

2017-02-18 23:55:25
おやすむ💤ウニ @lv100uni

「邪魔するぞ」 この辺り周辺の土地を治める領主の館、その執務室に、ノックも無しに入ってきた男が一人。 懐かしい声色を耳にして、領主オリオンは書類に筆を走らせる手を止めた。 「久しぶりだな」 「ああ。2年ぶりか。その様子じゃ相変わらず書類漬けとみえる」 #一矢流星

2017-02-19 00:00:41
おやすむ💤ウニ @lv100uni

声の主は、この地方――否、この大陸、この世界では珍しい出で立ちをしている。 墨染めの着流し。市松模様の上掛け。草履。黒い髪。黒い片目。 遠い異世界、青き星のとある国で見かけることのできる格好の青年は、布張りの椅子に腰掛けるオリオンを眺め小さく笑う。 「老けたな」 #一矢流星

2017-02-19 00:07:54
おやすむ💤ウニ @lv100uni

「うるせーな……お前はいいよな、10年経っても昔のままで」 「投影体が歳を取って堪るか。お前はむしろ、少し老けたくらいが貫禄が出ていいんじゃないか?」 「嫌味かよ」 オリオンが拗ねたように言う。かつての旧知の友は、その様子にまた笑った。 #一矢流星

2017-02-19 00:14:02
おやすむ💤ウニ @lv100uni

こういうところは変わらない。何年経っても子供のようなところがある。馬鹿正直に真っ直ぐで、恐れを知らず、ただ目的に向かって邁進できる。彼は、そういう得難い星のような輝きを持つ男だ。 「……それで?久々俺のところを尋ねてきたのは何用だ?フミヅキ」 #一矢流星

2017-02-19 00:17:37
おやすむ💤ウニ @lv100uni

フミヅキ――文月、と呼ばれた男は、オリオンの問い掛けに一つ頷き、手近な場所にあった椅子を適当に持ってきて座った。 「なに、剣を求めて転々としていたらたまたま近くに寄っただけのこと。……お前の持ってた剣もそろそろ研ぎ時だろうと思ってな」 「――……、」 #一矢流星

2017-02-19 00:21:35
おやすむ💤ウニ @lv100uni

オリオンは弓兵である。専ら弓を扱い、遠距離からの狙撃と仲間の支援を主に戦場では立ち回ってきた。しかし、勿論万が一のために剣を携えてもいる。 だが。オリオンは一線を引いた身だ。十年前ならいざ知らず、現在では領地を持つ君主であり、此度の戦も後方支援の兵を出すに留めている。 #一矢流星

2017-02-19 00:26:31
おやすむ💤ウニ @lv100uni

そんなオリオンの持つ剣を、彼は研ぐと言う。それはつまり、万が一の時のための手段を、使う可能性があるという意味だ。 「……俺の兵からは、戦況がそこまで悪化したとは聞いていないが」 「直接戦争に関わるようなことじゃない。多分な」 「じゃあ何だよ」 #一矢流星

2017-02-19 00:30:27
おやすむ💤ウニ @lv100uni

文月が、つい、と視線を逸らした。少しばかり言うのを躊躇ったようにも思える。 「お前の領地にパンドラの奴が潜り込んでる可能性がある」 パンドラ。その単語はあまりに馴染み深い。この大陸に跳梁跋扈する正体不明の組織で、世界に混沌をもたらそうとする者達だ。 「シュリか?」 #一矢流星

2017-02-19 00:35:47
おやすむ💤ウニ @lv100uni

この領地に目的をもってパンドラの者が入り込むとすれば、オリオンの脳裏に真っ先に浮かんだのは己の伴侶であるシュリヒトのことだった。 シュリヒト・ディア。あるいは毒人形ネン。彼女こそは、以前パンドラに所属していた暗殺者の一人。オリオンも彼女に命を狙われたことがある。 #一矢流星

2017-02-19 00:38:44
おやすむ💤ウニ @lv100uni

彼女がパンドラを抜けたのはもう10年も前のことだが、今更彼女に追っ手が差し向けられたのだろうか。俄に表情を険しくするオリオンに対し、文月は首を振る。 「命を狙っているとしたらお前だろう。それか、まぁ、特段そういう目的ではなく、ただ隠れ蓑としてこの地を選んだか、だな」 #一矢流星

2017-02-19 00:42:02
おやすむ💤ウニ @lv100uni

「ほら、お前は誰だろうと基本的には入領を拒まないだろう。デセオもそうだが、そういう土地柄は後ろめたい者には隠れ蓑にしやすい」 「だからといっても、現役パンドラの連中は別だ。俺はそこまで死にたがりじゃねぇよ」 男は肩を竦める。 #一矢流星

2017-02-19 00:45:25
おやすむ💤ウニ @lv100uni

オリオンの領は、基本的に来る者を拒まない。投影体だろうとこの地の者であろうと新大陸の者であろうと平等に接し、また、領内での私闘を行わないという条件で同盟や条約の者も受け入れている。所属の差、出身の差は問題にならない――それが、七度時を廻った末に彼が得た結論だった。 #一矢流星

2017-02-19 00:49:28
おやすむ💤ウニ @lv100uni

しかし、勿論寛容の範囲外はあるものだ。パンドラが全員悪を為す者でないことは知っている。されど、領内に入り込んだその者が、果たして悪事に加担しないとも言い切れない。 「はぁ、そいつがどういう人となりか、俺自身の目で確かめる必要があるというわけか」 「まぁそうなるな」 #一矢流星

2017-02-19 00:54:16
おやすむ💤ウニ @lv100uni

文月が旅先で得てくる情報の精度はかなり高い。というのも、彼は異界の研師であり、その腕一本で戦場を渡り歩いて多くの戦士の剣を研いできた。彼には剣の声を聴く力があり、人の真贋を見抜く眼にも優れている。 少なくとも、十年前の折、オリオンは何度も文月に助けられた。 #一矢流星

2017-02-19 00:59:24
おやすむ💤ウニ @lv100uni

お互い命を預けた仲だ。お互いがいなければ、きっとお互い何度も死んでいたに違いない。 だからオリオンはこの隻眼の研師の事を信頼している。ある意味では、シュリヒトやアコニよりも。 「その話は本当なんだな」 「我が刃に誓って、真実だと言おう」 「分かった。信じるよ」 #一矢流星

2017-02-19 01:05:12
おやすむ💤ウニ @lv100uni

書類の端にサインを入れる。ペンを置き、男は大きく伸びをした。これで急場のものは片付いたはずだ。 「……さて。身体が鈍ってなきゃいいんだがな……」 椅子が床を擦る音が響く。戦支度をするのはいつぶりだろう。戦場から離れても鍛錬は欠かしていないが、実戦の空気はまた違う。 #一矢流星

2017-02-19 01:12:06
前へ 1 2 ・・ 36 次へ