2011/3.3 橋下知事と維新の会
- miteru_itumo
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昨日で府議会本会議場での代表質問、一般質問に対する答弁が終わりました。これからは委員会に移ります。本会議場でのやり取りは、世間で地方議会が揶揄されるところの「学芸会」にはなっていなかったと思います。僕も議会批判を繰り返しましたし。また昨日は議会の予算編成について色々調べてみました
2011-03-03 07:51:38まずなぜ地方議会がこれほど有権者から見放されてしまったか。第一は、地方議員が有権者意識との乖離を感じていないことに尽きます。地方議会においては「議会は住民代表」「二元代表制という現行法制の下でしっかりとやっている!」「権威ある議会」「行政と議会が車の両輪となって」
2011-03-03 07:55:51「議会も責任を果たしてい」「議会は一生懸命やっているのに有権者に伝わっていないだけ」という言葉が飛び交います。有権者の皆さんの感覚とどうでしょうか?地方議員は自分たちの働きは十分であるという認識なんですね。ところが僕の感覚とは全く違います。有権者は議会に相当批判的。
2011-03-03 07:57:16これは世論調査でも明らかであるし、僕の政治感覚もそうなんです。ところが地方議員はその感覚を持っている人が少ない。何故だか分かりますか?これは国会議員も同じ。議員は普段は自分を応援してくれる後援会や支持者の中で活動、行動します。周囲は応援してくれる人ばかりなんですね。
2011-03-03 07:58:56ところがこの後援会、応援団は全有権者からするとごく一部の集団なんです。皆さんの多くは地方議員と関わりがないはずです。僕も知事になるまで地方議員との関わりなんか全くありませんでした。僕の周囲でも地方議員と関わっていると言う人は皆無に近いです。これが世の現実なんですね。
2011-03-03 08:01:18ところが地方議員も後援会を通じて2000名や3000名と関わる。実際の3000名の人数ってもの凄く多いですよ!その人たちが応援してくれると、世間一般もそうなんだと勘違いしちゃうわけです。国会議員が典型ですね。国会議員は万単位で有権者と関わる。
2011-03-03 08:02:45そして業界団体等と関わると世間の声が分からなくなるんですね。自分を応援してくれる人の声が全て。そして自分の周囲の声を無視すると選挙で落ちるという恐怖感に駆られるんです。その声が日本全体で、大阪全体で、市町村全体で考えるとごく一部ということに気付かなくなる。
2011-03-03 08:06:04議員は必死になって自分の周囲の声に応えようとする。そして議員の周囲の人たちは議員に頼みごとをしたいわけですからこちらも必死に応援する。この人間集団は世間一般の中から見ると極々少数の一部集団。こうやって議員の感覚がどんどん多くの有権者の感覚から離れていくんです。
2011-03-03 08:08:12国政を見て下さい。とにかく票になるところばかりを国会議員が気にする。日本全体を見ての判断ではありません。国会議員が票になると考えている集団なんて、日本国民全体から見ればごくごく一部の集団にしか過ぎないのに、選挙を考えると確実に票になる集団がどうしても気になるんでしょうね。
2011-03-03 08:10:20それと議員と言えども生身の人間。僕もそうですが、1000人、2000人の人に囲まれるとその人たちの声が世間の声と錯覚する。行政マン、公務員は50人の声でもそれが世間の声と錯覚する。行政マン、公務員は仕方ないですけど。自分の周囲にいない多くの有権者の声を感じると言うのは難しい。
2011-03-03 08:12:48これが議員・政治家の意識と、国民一般の意識が乖離するメカニズム。これを正すには、もう選挙しかありませんね。普段議員を接触のない人がいかに選挙に足を運ぶか。議員は確実に票になる所だけをターゲットにしてその人たちの声に応えようとする。落ちれば失業ですから、そりゃ必死です。
2011-03-03 08:14:36投票率が低くなればなるほど、ターゲットの範囲が狭くなる。議員が気にする有権者の範囲がどんどん狭くなる。でも有権者の声としては、「選挙」って言っても選びたい人がいない!というのもあるでしょう。この場合には白紙投票でもいいので投票だけはしてもらいたいんです。
2011-03-03 08:16:24というのも投票率が低いと、固定の支持層がない若者がチャレンジしてきません。業界団体、地域の顔役とのパイプのない者がチャレンジできないんです。どうせ落ちるだろうと。選挙となると仕事から何から捨てなきゃならない。ここも制度を変えなくちゃなりませんが。
2011-03-03 08:18:05現行制度では選挙は人生における一大チャレンジとなっていまして、勝つ見込みが全くなければ、やはり生身の人間、チャレンジする気力がなくなります。ところが白紙投票でも、とにかく多くの有権者が投票してくれる環境があればチャレンジできるんです。
2011-03-03 08:19:45現職議員が掴んでいる票と、白紙投票の数が分かれば、全体の中での支持率が分かります。白紙投票が多い地域だと、政策さえきちんと訴えればその白紙投票を掴めるかもしれないと思う若者が多数出てきます。固定票は要らない、この白紙投票を掴もうと。
2011-03-03 08:21:58今のような投票率だと、一生懸命政策を考えて訴えても、どうせ有権者は反応してくれないだろう、何を訴えても固定票を持っている人が勝つだろうと若者は考えてしまうんですね。そうなると議員と一部の固定票層の結び付きがどんどん強くなって、政治は一部集団の利益ばかりを考えるようになる。
2011-03-03 08:23:35今の日本の政治の状況ですね。選びたい候補者がいなくても、白紙でも良いので投票する。ちゃんとした候補者が出てきた場合にはきちんと選ぶよ!という意思を有権者が示す。このことで議員と一部集団が結びつくことを断ち切らなければなりませんね。
2011-03-03 08:25:29元へ。以上のような政治のメカニズムによって、国も地方も議会は有権者全体の意識を反映していない。まあそれがある意味議会ってものかもしれません。各々地域の一部の声の集合体。多種多様な価値観の反映。これが議会の役割かもしれません。
2011-03-03 08:34:06しかし、一部の声の集合体は、全体の声とはかけ離れるんですね。このことの認識が地方議会には全くない。一部の声の集合体であるにもかかわわらず、このことをもって住民代表=住民全体の代表だ!と言い切ってしまう。地方議員、いや国会議員も有権者全体の声との乖離を意識することがまず重要です。
2011-03-03 08:37:11これはね、知事である僕も一緒。周囲の声に振り回されるようになれば、一気に有権者全体がそっぽを向くでしょうから。でもこれはほんと難しい。政治家としての永遠の課題、テーマですね。そして地方議会が何故信頼を寄せられないかの第二点。こちらが重要。しかしこれまで誰も言ってこなかった点。
2011-03-03 08:38:42地方議会って、議会が批判されることは皆無なんです。もちろんメディアからの批判はありますよ。そうではなくて制度に内在する議会チェック、議員チェックがないんです。地方議会は、事あるごとに議会はチェック機関だ!と叫びます。だから僕が提唱する予算編成への参加はしないと。
2011-03-03 08:40:48