ここからさらに少し突っ込んだ予想をする。今回の成果でフォーカスする系外惑星は、おそらく新規のものではなく、既知のものである可能性が高い。有名なスーパーアースとしてケプラー22bなどがあるが、今回はTRAPPIST-1の系外惑星群をフィーチャーした可能性が高い。 #NASA予想
2017-02-22 00:33:24TRAPPIST-1は、太陽系から40光年の距離に位置する、小さな赤色矮星。2016年には、このTRAPPIST-1の周りを公転する複数の系外惑星の存在がトラピスト望遠鏡により確認された。 #NASA予想
2017-02-22 00:34:07これらの系外惑星TRAPPIST-1b、TRAPPIST-1c、そしてTRAPPIST-1dは、生命を宿す可能性があるとして注目されている。そしてこの成果は、今回の記者会見に出席するGillon氏が主導する研究チームによるもの。 #NASA予想
2017-02-22 00:34:30今回は、スピッツァー宇宙望遠鏡によってこれらの系外惑星の大気や表面温度を詳細に解析した結果、第二の地球にふさわしい条件をもつことがわかったのかもしれない。そうだとしたら、たったの40光年しか離れていないところにも生命体がいる可能性が出てくるわけで、相当に面白い発見 #NASA予想
2017-02-22 00:35:39今回のNASA会見の予想をブログ記事にまとめた。当たるも八卦、当たらぬも八卦。 / NASAの「太陽系外の惑星に関する発見」を予想する - クマムシ博士のむしブロ #NASA予想 horikawad.hatenadiary.com/entry/2017/02/…
2017-02-22 00:37:01仮に今回の発表が「ある系外惑星に生命が存在しうる大気成分がみられた」だったとして、水蒸気は以前発見されてるので、それ以外の大気成分が発見されたってとこだろうか。
2017-02-22 00:42:41予想される気体として「水蒸気、酸素、二酸化炭素、メタン、オゾンetc.」と上がっているが、注目したいのは酸素とオゾン。 CO2、メタン辺りは非生物由来でも生じるけど、酸素とその同素体のオゾンがあれば、バイオマーカーとして非常に有力な証拠となりうる。
2017-02-22 01:07:27や、こないだ非生物由来でも分子状酸素は生じるって話も出たけどな… ま、その話はとりあえず置いといて…
2017-02-22 01:07:50今回、予想の対象となっているTRAPPIST-1は赤色矮星である。 で、問題となるのは、赤色矮星で生物由来の分子状酸素が生じるに足るエネルギーが得られるかどうかという点。
2017-02-22 01:08:22地球の場合、酸素を生じるのはクロロフィルaを使った光合成の系で、680 nmの赤色光のエネルギーで水分子から電子を引っこ抜いて、廃棄物として分子状酸素を捨てている。
2017-02-22 01:09:23ものすごい特例として710 nmの近赤光を使うクロロフィルdってのもいるけど、恐らくこの辺が光合成で酸素を生じる限界っぽい。これ以上の長波長の赤外光になるとエネルギー的に水を分解するのが難しい。
2017-02-22 01:09:49だもんで、赤色矮星にはどの辺の波長の光が来てるのかが、一つの興味の対象になるかと思う。
2017-02-22 01:10:06もし地球型の光合成由来では考えられない波長で、分子状酸素なりオゾンなりが見つかったとしたら、そこには地球型とは異なる方式で、太陽光からエネルギーを得て分子状酸素を廃棄する系を持つ生物がいるのかもしれない。
2017-02-22 01:10:56仮定の上に仮定を重ねる形になってしまって、あんまり筋の良い話じゃないけど、個人的にはそういうところも楽しみにしている。
2017-02-22 01:13:52今はまだ僕たちは地球の生命系しか知らないので、生物学はn=1の学問だけど、いつかn=2になる日が来る、そのための布石がどんどん増えていくってのは、アストロバイオロジーの楽しみよね。たとえそれが3歩進んで2.9歩ぐらい下がるものであっても。
2017-02-22 01:19:20