昔のニコ動、今のニコ動の違い

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

この前また 「今のニコ動は面白くない、懐古的に盛り上げる必要が云々」 ってものを見た。 ああ、動画と社会とのリンクが変貌したことに気づいてないんだなー。 そんな風に思わざるを得ない論調だった。 ということで、なんだかんだγ時代から使ってる人間がその辺の話をしようと思う。

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まず大前提として知ってほしいのは、ニコニコ動画の起こりが00年代後半にあることなんだ。 動画投稿と共有という仕組みが世に広まって、個人サイトから特定の企業サービスに動画が集約されるようになった。 そんな中で生まれたのがニコニコ動画で、当初は動画中にコメ打って楽しむものだったわけ。

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この時点では、個々の動画への導線が匿名掲示板(2chとかふたばとか)に大きく依存していた。 Flashアニメを個人サイトに載せる時代から、拡散の起点はここにあったので、その流れを継いでいた感じ。 「個々の信条はどうでもいいから、この面白動画見ようぜ」 というノリだった。

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その後、youtubeからの直リンクがご法度になってニコニコ固有の鯖に動画を上げる時代が来た。 この辺からユーザー数も増えるけど、スタンス自体はさほど変化がなくて、Flash時代のノリを引いていた。 そういった空気が変わり始めたのは、モバイルとソーシャルメディアの革新期以降。

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

Twitter、Facebookといった新興ソーシャルの爆発的な拡散と、モバイル機器の普及は導線の切替を生んだ。 不特定多数が面白がっている形から、思想や信条の共有と同意を伴った拡散にシフトしたわけだ。 組織的な分断構造を得たことで、ニコニコ動画は面白いだけでは済まなくなった。

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

もちろん、「面白いから見てどうぞ」の流れは健在だった（未だに存在する） しかし、それ以上に価値を共有する集団の『囲い』が急速に形成されていき、主流派となった。 特定ユーザーの上げる動画や動画内の振る舞いが注目され、ウケたセリフ回しが名言として拡散され濫用されるようになった。

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

特に顕著だったのがボカロ界隈や歌い手界隈で、過激な人達が当人そっちのけで動画を荒らし合っていた。 まあ、性質上ファンの囲いができるのは仕方ないことだと思うけども。 問題は、こういう構図がゲームプレイや解説動画やDIY関係にも出来上がってしまったことで、統一性の喪失が起こったわけ。

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

現在のニコニコ動画は生放送や政治談議や宣伝や、とにかく色んなスタンスの奴らがごった煮になっていて、一切まとまりがない。 したがって、全体を俯瞰してしまうと 「あれ、これサイトとして終わってんじゃね？」 という印象を抱きがちになる。 実際、僕自身もそういうところがありますあります。

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

ただ、個々の動画製作者のクラスタを見ると、ソーシャルの中の動画共有所としてニコ動が存在していて、その中では統一感があるわけで。 つまるところ、ニコニコ動画が単体のソーシャルから、数多のソーシャルの動画保管所に代わったから、面白くないように感じる人が出てきたってところなのでは。

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

youtubeのチャンネル制までは行かなくても、かなり近い構造に変化したのではないかな、と思う。 実際ユーザーチャンネルのサービスもあるし（イマイチ機能してない気がする） 動画単位で視聴者の出自が異なる場所になったわけだから、そういう目で捉えるしかないんじゃないかな。

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

だから、 「ニコニコ動画全体を変えるには」 と考えるのではなく、自身の属するカテゴリや投稿者クラスタの発展を考えて動くべきじゃないか、と僕は思う。 運営はもう、全クラスタが何か宣伝できる機会を生む以外でやれることがないしね。 どこかにテコ入れしたら、えこひいきになってしまう。

あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

ということで 〇動画を積極的に上げましょう 〇無料チケットは自分の好みにぶち込みましょう 〇ソーシャルメディアでハッシュ付けて拡散しましょう 以外、ニコ動のユーザーがやることはないんじゃないかね。