- kasagi_soldier
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@azarashi_hei @kuroco_ori ジャムをそのまま瓶から食べたい衝動を押さえて朝食を食べる。なんでもない普通のパンが今はとても甘く感じる。 気になる話題だ。顔をそちらに向け二人の会話に注目する。
2017-02-27 12:32:26@kasagi_soldier @azarashi_hei 「森で塚原の帽子が見つかったそうだ。報告書にはないが戦闘の跡があったと聞いた。杉本らとかち合った可能性がある」 「奴の戦闘スタイルが知りたい。」 塚原が負ったであろう怪我、また回避行動も捜索が手掛りになるかもしれない。
2017-02-27 12:40:44@kuroco_ori @kasagi_soldier (塚原は杉元たちと闘ったのか) 自分に非があるような気がして俯く。責められているわけではない、違う、質問に応えなくては。 「…杉元は、敵の排除を目的に戦闘します。なので無駄な追撃はしません…」
2017-02-27 12:50:49@azarashi_hei @kuroco_ori なるほど確かに、杉本一派とは何回か交戦したがこちらが仕掛けてということが多かったなと思い返す。 ふと片倉をみれば俯いている様子が目にはいる。気まずく思っているのだろうか。下手に口を出せず黙って眺める。
2017-02-27 12:58:57@kasagi_soldier @azarashi_hei 「…そうか」身を引いてすこし考える。不死身の杉元は修羅のようなやつだと思っていたが考えを改めねばなるまい。そうだ、報告書には… 「アイヌの少女を連れ立っていたんだよな。」
2017-02-27 13:09:26@kuroco_ori @kasagi_soldier 少し身構えてしまう。彼女がいたからこそ自分は軍を抜けたのだから。「あの子は戦闘には参加しません…というより、杉元がさせませんでした。」
2017-02-27 13:20:40@azarashi_hei @kuroco_ori 少女をかばいながら俺達と戦闘をし、退けてきた。まさに化け物のようなやつだ。少女をつれていたなら険しい道には行かないかとも思ったが、そういえばアイヌの少女か。いよいよわからなくなってきたな。 朝食の片付けにはいる。
2017-02-27 13:38:31@kasagi_soldier @azarashi_hei 「あの子」片倉の様子が硬い。片倉が文字通り飛び出していった晩を思い出し上を仰ぐ。朝日に透ける新緑が綺麗だ。 「イイコだったんだろうな。」 ふふふと笑う 「硬くなるな。単に興味があるんだ。好意的にな。会ってみたかった。」
2017-02-27 14:57:51@kuroco_ori @kasagi_soldier カチャカチャとカップを片付ける音を聞きながら話を続けた。黒湖先生の笑みに少し安堵する。 「…今度、会ってみますか?その、絶対杉元もついてきますけど…」 杉元にも連絡しなければ俺が殺されるだろうし。
2017-02-27 15:03:15@azarashi_hei @kuroco_ori 片倉の表情が和らいだ。よかった。 そういえば杉元たちも転生してるのか。ということは尾形もか。他の連中にもあってみたいなと思いつつ無言で片付け。
2017-02-27 15:08:42@kasagi_soldier @azarashi_hei 「!彼らも転生を?!」 そういえば自分は旭川で月島軍曹に会った。ということは鶴見中尉も…。ゾッとしたが、今考えることでは無い。気を取り直し。 「もし、彼らが良かったら。」高揚する。 「笠木、ありがとう。何か手伝うか?」
2017-02-27 15:16:56@kuroco_ori @kasagi_soldier 他に知っている面々もいるが…飲みの席にでも話せばいいだろう。今話せば胃痛は免れない。片付けをしている二人を見る。 たしかに、こうも自然に囲まれると昔を思い出してしまうかもしれない。
2017-02-27 15:23:54@azarashi_hei @kuroco_ori 「こちらはもう終わりました。あとは各自で荷造りをするだけです。準備ができしだい出発しますか?」
2017-02-27 15:28:28@kasagi_soldier @azarashi_hei 「すまんな、やってもらって…」 軽くチェックをして 「おれは大丈夫だ。片倉は?」
2017-02-27 15:34:23@kuroco_ori @kasagi_soldier 少し呆けていた。慌ててリュックを担ぎ上げる。 「俺はこのまま山をおります。明日は仕事がありますし…日のあるうちに家に着きたいですから」
2017-02-27 15:53:14@azarashi_hei @kuroco_ori 「わかった。それじゃあ登山道までは見送ろう。片倉、来てくれてありがとう。」
2017-02-27 15:55:27@kasagi_soldier @azarashi_hei 「助かったよ片倉。こっちはまだかかると思うが..皆のことよろしくな」 道無き道を、笠木の先導に従って歩き始める。
2017-02-27 16:01:00@kuroco_ori @kasagi_soldier 「いえ、こちらこそ…いろいろ話せてよかったです。」これからまた二人で塚原を探すのだろう。 「あ、忘れないでくださいね!見つかったら触らないように!俺に必ず連絡いれてください!」
2017-02-27 16:03:56@azarashi_hei @kuroco_ori 「もちろんだ。すぐに連絡する。」 「それじゃあ。またな。他の連中によろしく言っておいてくれ」
2017-02-27 16:10:32@kasagi_soldier @azarashi_hei 遠くなる片倉を見送る。 (天から役目なしに降ろされたものはひとつもない) あの言葉がリフレインする。この記憶の意味を改めて考える。 「次はどこへ?隊長」 ーーー 片倉くんおつかれさまでしたああ!ありがとうございます!!
2017-02-27 16:19:00