自分用メモ：リギルVSレイヴンまとめ

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

さて、先日のパンドラ診断の方を、ロールしていこうかと思います。リギルと掛け合いになりますので、少々煩いかもしれません。気になる方は適宜ミュート等処置していただければ幸いです。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

いなくなった主人の手がかりを探して。傷ついて治療を求める人間を探して。私は影に潜る。 鬱蒼とした森に沈む、朽ちかけた屋敷。情報屋から買った話では、そこにザダムドリータの名を知る闇魔法師がいる、とのことだった。

墓維鈍 @steelmgmg

@RavenWalker_POD 私が静養しているのを、どこからか嗅ぎ付けてきた輩がいるらしい。周囲を警戒していたキブスが警告メッセージを寄越した。数は単独。始末してもいいが、気分があまり乗らない。面倒だ。

墓維鈍 @steelmgmg

「キブス、仕事です。お客様のお相手をしてさしあげなさい」 土くれに情報を与え、ゴーレムを形成。ゴーレムには私の命令を受信する機能と、視覚・聴覚情報の送信機能のみを与える。キブスを接続して――よし、形にはなった。実験だ。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

@steelmgmg 入った瞬間、来たことを後悔した。扉を開けてすぐの狭い玄関には、一面にびっしりと卵が産み付けられている――恐らくは虫の。魔法の触媒だろうか。蟲使いは何かと厄介な印象があるが、それ以上に生理的嫌悪感が植えつけられる。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

それでも行くのだ。靴の下で、踏みつけた卵が悲鳴を上げた。 背筋にぞわり、と冷たい感触が走る。魔法師の領域にすでに入っていることを、鈍いながら霊感によって知覚する。 ここに、いる。

墓維鈍 @steelmgmg

@RavenWalker_POD 自分は一先ず安全圏まで退避しつつ、ゴーレムを通じて状況を把握。キブスとの接続は良好。敵は館内をしらみつぶしに探索している模様。館内の“蟲経網(ネットワーク)”にアクセスし、監視眼を起動する。程無くして、敵の姿が仮想視覚に受信された。こいつは。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

@steelmgmg 誰かに見られているような気がする。不快感に目を瞑りながら、屋敷の扉を片っ端から開けていく。早く出てこい、魔法師。気持ち悪さで窒息してしまいそうだ。一階をあらかた探索しつくし、二階への階段の前に立つ。静寂が耳に痛い。 ――かさ、と。何かが掠れる音がした。

墓維鈍 @steelmgmg

@RavenWalker_POD ゴーレムの視覚が捉える。驚愕に見開かれた目を。呆然とした表情を。小刻みに震える、右手の平の聖印を。喪服の如き黒ずくめの装束を。 “クエルヴォ・アルカラス”。

墓維鈍 @steelmgmg

私は、いや、ザダムはこいつを知っている。 階下から見上げるその姿は、神様から見捨てられた罪人のようだ。 彼の青ざめた唇が、わずかに震えた。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

@steelmgmg 「キブス」 突如、目の前に現れた「それ」は。姿かたちこそ異形であれ、間違いなくかつての仲間の顔をしていた。彼は自分にとって、単なる仲間、というだけではなかった。 骸のからくりは答えない。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

階段を一段、一段上り、聖印が刻まれた右手をさしのべる。 「キブス・ウォーカー」 お願いです、この手を取って。

墓維鈍 @steelmgmg

@RavenWalker_POD ひどく緩やかで、警戒心の無い動き。 差し出された手はやわらかく開かれていて、少なくとも攻撃として向けられたものではない。

墓維鈍 @steelmgmg

意図不明。 私が首を思わずひねったので、ゴーレムも小首をかしげたことだろう。 されど返礼は一つ。 キブスの灰の拳を、手のひらに叩きつける。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

@steelmgmg 衝撃、視界が、反転。 右腕の痛みを感じるより早く、世界が逆さになった。 床に衝突した全身が、苦痛に絶叫する。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

ここで、意識を、手放して、たまるか。 血がにじむほど強く、聖印を握り締める。 棘のような痛みが、意識をどうにかこの場に釘付けにしてくれた。 もう一度、自分を叱咤して立ち上がる。

墓維鈍 @steelmgmg

@RavenWalker_POD 一撃では折れなかったか。ひょろそうに見えて、意外と頑丈なのかもしれない。 ゴーレムの視界を通して、ぼんやりと観察する。 少なくとも外見から計算する限りでは、あの腕一本はキブスの攻撃能力の半分にも満たないだろう。

墓維鈍 @steelmgmg

態度から推測しても、明確な敵意を持っているわけではないことも明らか。 目的を知る必要がある。場合によっては、こいつ一人を無力化するだけではすまないかもしれない。

墓維鈍 @steelmgmg

『クエルヴォ』 キブスのスピーカーから、メッセージを打ち出す。 『どうしてここへ来た』 元の人間の口調を模倣することも、忘れない。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

@steelmgmg 「あなたが――そう、死んでから。ザダムも“いなくなった”のです。私は、彼を探して、それで、ここへ」 言葉が喉に詰まる。嗚咽になって、うまく形にできなくて。 「――なぜ、ここにいるんですか。あなたが」 ここにいるのは闇魔法師、ではなかったか。

墓維鈍 @steelmgmg

@RavenWalker_POD あは。この男はどうやら。その目は、声は、言の葉は。 私にも少しだけ理解できる感情を保有しているのだろう。 惚れた弱みとやらに漬け込んでやれば、いくらでも利用できそうだ。 『それには答えられない。お前の目的を知るまでは』

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

@steelmgmg 「ここに、ザダムのことを知っている闇魔法師がいると聞きました」 心の中で何かがざわめいているけれど、 「あなたもザダムを探しに来たんですよね？　そんな体で、無茶して」 耳を塞いで目を閉じて、 「闇魔法師は、どこに」

墓維鈍 @steelmgmg

@RavenWalker_POD 『“ここにいる”』 ザダムも。お探しの闇魔法師とやらも。そしてお前が大切にしていたキブスも、全て。 『俺と一緒に来ないか。お前の手を貸してほしい』 全てを与えてやってもよかった。代わりに全てを差し出すならば。

ザダムドリータ・クロバキウス @TheDamnedRita

@steelmgmg もう一度触れられるなんて、思っていなかったから。 “死の運命が確定した人間は決して蘇らない”。 たとえこの掌に刻まれた聖印をもってしても。