自分用メモ:リギルVSレイヴンまとめ
でも、もしも、あなたが。異形の姿だったしても、生きてさえいるならば。 今度こそ、この手で繋ぎとめられるだろうか。 「ええ、喜んで」 伸ばした指先が 触れる。
2015-05-24 18:12:16@RavenWalker_POD 接触:侵入開始。 怪物の概念を喚び出し、 クエルヴォ・アルカラスの境界を突破、 魂を走査、 最も奥深い階層に、 格納された記憶に、 毒針を穿つ。 痕跡を消去:終了。
2015-05-24 18:13:36電光の速度で成された犯行。 本人は気がつかないだろう。 心に空けられた穴に。 いつでもお前の魂に土足で入り込める、“隠し扉(バックドア)”に。 どれ、一つ“焼いて”やろうか。 試しに……そうだな、私の情報を売った「情報屋」のことは忘れてもらおう。 もう一生会うことも無いはずだ。
2015-05-24 18:15:38@steelmgmg 指先が触れた瞬間、頭の中で何かがスパークした。 目の前がチカチカする。 吐き気と、ひどい頭痛。 何か、忘れた、ような、欠落感。 霞のかかった不安感。
2015-05-24 18:16:23体の奥から酸っぱいものがこみ上げてきて、あふれ出す。 蹲り、黄色い液体を、卵鞘まみれの床に吐いた。 何故、なんて思わなかった。ただ、不思議に感じた。 ぼうと淀んだ頭が、突如炸裂した音に覚醒する。
2015-05-24 18:16:41@RavenWalker_POD クラッキングにリソースを回し、敵性反応の走査が遅れた、その一瞬の隙。 まるで図ったかのように、外壁を蹴破り、招かれざる第二の客が登場した。 子供だ。利発そうな顔に、強い警戒心を剥き出しにした瞳。
2015-05-24 18:17:58ゴルディウスとザダムの記憶の中から、類似のパターンが検出される。 彼はおそらく“セン”、もしくは“センディス”だ。 センはゴーレムとクエルヴォの間に立ち、戦闘態勢を取る。 「許さないよ。レイヴンさんにひどいことしちゃ」 ――こいつは、慣れているな。
2015-05-24 18:18:26その命令が、一瞬遅ければ、修復不能の損害を叩き込まれていたことだろう。 センの蹴りは文字通り、刃物の一閃に等しかった。 ちょうどキブスと接続を解除したゴーレムのポートが切り開かれ。 刃は摩擦など存在しないかのように、そのまま土くれを真っ二つに裂いた。
2015-05-24 18:19:07キブス側に通信を切り替え、可能な限り速やかに飛翔するよう命令を流し込む。 センの右足が第二の踏み込みから蹴り上げられようとした、まさにそのとき。 蟲翅をオーバーヒートさせつつも、キブスは館から飛び立った。
2015-05-24 18:19:20@steelmgmg ……。 まだ足元がぐるぐるする。 誰か、そばにいる。 キブス、じゃない。小さい子供だ。 「あなたは、セン、さん」 見上げた視界に映る緑の双眸。
2015-05-24 18:24:22彼と自分の呼気以外は、静まり返った空間。 また、キブスに、置いていかれたのか。 心の中に、ぽっかりと穴が開いたような気持ちだ。 ずきずきする胸を右手で押さえても、痛みは消えてくれない。
2015-05-24 18:24:38センは黙って、ただ背中をさすってくれていた。 その小さな掌の感触は、少しだけ苦痛を和らげてくれる。 帰ろう、と囁く声が聞こえた気がした。 はたしてちゃんと、頷けただろうか。 センに手を引かれ、私は歩き出した。
2015-05-24 18:30:00リギルVSレイヴン決着。
レイヴン(@RavenWalker_POD)と模擬戦もとい今回のセンディスさん戦に向けて準備です。五月蝿いようでしたらミュート等お願いします。
2015-06-12 21:43:40箱を手に入れてからというもの、何度か「ザダムのいる座標への遷移」を試みてきた。にも関わらずこの場所に釘付けになっているのは、試みが上手くいっていないからだ(実際のところそれだけではない、のかもしれないが)。
2015-06-12 21:43:55接続を試みるたび、灼熱の痛みが頭を焦がす。壁に阻まれたように、試行はそこで停止する。 おそらくある種の結界が張られているのだろう。誰かがザダムを匿っているとするならば、突破には相応の策がいる。
2015-06-12 21:44:04@steelmgmg (来た、な) (大方そろそろだろうとは思っていた) (……最後に彼に会えて良かった) 熱で重い体に薬を流し込み、精神を集中させる。 招かれざる敵を迎え撃つために。 「レイヴン、後は任せます」 魂の芯が、じんと冷える。 来たれ怪物。 没入。
2015-06-12 21:45:22@RavenWalker_POD クエルヴォの魂に穿ち空けたバックドアから、予め"部品"は送り込んでおいた。我が愛する弟――ドリーの断片。
2015-06-12 21:46:13掌の中から、金の瞳がこちらを覗きこむ。この眼を埋め込めば画竜点睛、クエルヴォの魂をドリーの魂で上書きできるというわけだ。 ザダムを守る炎の壁も、同位の龍の前には無力だろう。 魂にアクセスし、最後の命令を―― 警報。
2015-06-12 21:46:19@steelmgmg 暗闇の中。私が起動する。 「残念ながらクエルヴォはデコイだ。リギルグレイヴ・クロバキウス、あなたには死んでもらう」
2015-06-12 21:46:56@RavenWalker_POD 「誰ですか、あなたは」 闇から響く声。存在が知覚できない――擬装か? 実行しようとしていた命令を中止し、警戒に意識を振り向ける。
2015-06-12 21:47:28@steelmgmg リギルの戸惑う表情を間近で見ることは存外愉快だ。 怪物を自分の庭と勘違いしている男の痕跡を辿ることは、不可能ではない。 こいつが何をしてきたのか、私は知っている。 ゆえにこれは、迎撃戦であると同時に、復讐戦でもある。
2015-06-12 21:47:56