150cm
@momonngax
書物を書き写す背中でまた仙蔵が本を積む音を聞く。静かだが一定の速度を保ってめくられる頁の摩擦の音と揺れる灯りがやや寒さを和らげる。 雪の降る冬の夜、文次郎の記憶
2017-04-11 00:53:23
150cm
@momonngax
寝起きは温かだった指を冷たくし、雪の覗く凍てつく味噌汁を啜る阿呆の横で飯を食べる。その阿呆の眼差しは己の目標を見据えちっとも揺るがないので、不思議と目を向けてしまう。 雪も見飽きた冬半ば、仙蔵の記憶
2017-04-11 08:33:27