2017-04-20のまとめ
男性の中3時校内成績、教育年数、女性の中3時校内成績に対して、朝食摂取習慣の有意なプラスの影響が確認された。また、男性の中3時校内成績と教育年数については、感度分析を用いて観察されない変数の影響を考慮した上でもその効果は大きいことが確認された。
2017-04-20 23:37:23(-ω-;)ウーン 朝食摂取習慣による教育達成への独自の影響が頑健に存在することが示唆されたが、朝食摂取の習慣が子どもの健康状態を通じて教育達成に影響するのか、あるいは
2017-04-20 23:37:45朝食摂取が教育達成に望ましい他の行動を誘発するような身体化された文化資本として働くのかなど、そのメカニズムについては本研究からは十分に明らかにすることができないという問題点は残る。
2017-04-20 23:37:59(´-ω-`)ンー Yamamoto and Brinton (2010)は、Bourdieuの文化資本理論に基づき、「社会階層と社会移動全国調査」の1995年データから、文化資本による教育達成への影響を分析している。この研究では、幼少期における「親による本の読み聞かせの経験」
2017-04-20 23:39:08「美術館・博物館へ連れて行ってもらった経験」という「身体化された文化資本」と、骨董品やピアノなどの所有という「客体化された文化資本」を分類し、身体化された文化資本が学校での学習に必要な、一般的な意欲や能力を高めることで、人々の最終的な教育年数に効果を持っているということを
2017-04-20 23:39:25議論している。すなわち、身体化された文化資本が人的資本に変換されることによって、教育達成に影響しているというものである。このような枠組みを応用すれば、朝食を摂るという習慣が、教育達成に有利な身体化された文化資本として機能するということがありうるかもしれない。
2017-04-20 23:39:36一方で、食事習慣というのは、単に何らかの社会階層の代理変数と見なされる場合もある(苅谷・志水編2004)。その場合には、推定された朝食の摂取の影響は、他の社会階層に関しての欠落変数(omitted variable)によるバイアスを反映したものになる。
2017-04-20 23:39:50「余暇のためのICT利用」指標と「宿題のためのICT利用」指標の分布 pic.twitter.com/nLrQTXrx7M
2017-04-20 23:40:17日本は,「余暇のためのICT利用」指標の値が-0.45,「宿題のためのICT利用」指標の値が-1.21である。この結果は,学校外の生活において,日本の15歳児がインターネットを利用する頻度が他国に比して極めて少ないことを示唆している。
2017-04-20 23:40:27特徴的な傾向を示しているのは,日本と同様にOECD平均よりいずれの指標の平均値も統計的に有意に低く出ているドイツ(-0.29,-0.38),韓国(-0.42,-0.34)北京・上海・江蘇・広東(-0.43,-0.44)である。
2017-04-20 23:40:38東アジア圏でも台湾(-0.06,-0.41),香港(-0.02,0.06:有意差無し),マカオ(-0.08,-0.06)となっており,程度の差はあるが香港を除く東アジア諸国はOECD平均を下回る結果となっている。
2017-04-20 23:40:50学校外でのインターネット利用時間別生徒の割合 pic.twitter.com/UguN6XaKJy
2017-04-20 23:41:06平日と休日のインターネットの利用時間について図表9を見ると,最も回答の割合が多いのは,日本及びOECD平均とも平日・休日ともに2時間~6時間である。
2017-04-20 23:41:17学校外でのインターネット利用時間と3分野の得点 pic.twitter.com/SBffPbT523
2017-04-20 23:41:34インターネットの利用時間と3分野の得点との関係について,図表10の日本の結果を見ると,3分野全てにおいて平日,休日問わず1時間~2時間と回答した生徒の得点が最も高い。
2017-04-20 23:41:49OECD平均は,平日が1時間~2時間と回答した生徒の得点が最も高いが,休日は日本とは異なり,2時間~6時間が最も高い。
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