砂漠の海賊!キャプテンクッパ感想

名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

多分原作から大分手を加えているというか、真下監督の作風だろうか……正直ゴールドライタンでしか真下監督を語れないような人間なので私が深くいえた事ではないが、ザブングルやグレンラガンなどの荒廃した世界でたくましく生きる人々を扱った作品がお好きな方ならば　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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ぜひとも触れてほしい作品だとは思う。そうなると本当この作品が原作時点からして知名度が低い作品だったのは惜しいと思わなくもない。一応再放送はされていたこともあり、DVDは全話発売されていたので可能な方ならばなんとか粘ってほしいとも……　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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それはそうと、先に終盤の4話を中心にして総評を書いていくとする、この作品はザブングルやグレンラガンの世界に近いと書いたのだが、特徴的な個所としてその世界で生きる人類を支配し、打倒される……いわば古い世界の人間がさほど打破する存在として描かれておらず　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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どちらかとなると、砂漠の世界で生きる人々同士、クッパ達とプルコギ団との小競り合いをメインとしている。ザブングルでいうイノセント、グレンラガンでいうアンチスパイラルに該当する人物がサムゲタンともう一人の彼であるラスボス・カクテキだが　#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/97I1D4SLAl

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かつて滅びた人類によって地球環境を再生させる為に作られた人工衛星型コンピューターがカクテキであり、カクテキの命令を地球で遂行する為に作られたアンドロイドがサムゲタンだった訳になる。こちらの場合新たな人類を作り出したかつての人類というよりも　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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かつての人類が望んでいた理想の地球を再生させる為に作られた機械……早い話旧人類の幻想の象徴でもあり、そのかつての人類が生き残ってクッパ達砂漠の世界で生きる事に適応した人々と枝分かれしたと考えてもよいかもしれない　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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ちなみにサムゲタンは第23話までその正体を自覚しておらず、何らかで記憶を失っていたのだが背景はよくわからない。ただカクテキから過去に裏切った前科があると言及しており、彼の手で何らか記憶を消されていたのかもしれず、また第22話で簡単に金で裏切る人類に　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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幻滅していた所、カクテキが寧ろ彼にアークプロジェクト(海を蘇生させる計画)を遂行しろと唆している。この辺りはサムゲタンが前科から記憶を消されて本編では水脈をプルコギ団に提供して人々を活かせつつ、クッパやユッケ達を通して人類の観察をして、#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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プロジェクトアークを遂行するかどうか考えていたのかもしれないと解釈しておく。結果的第22話で失望してプロジェクトアークを遂行させようかと決意するが、次回でクッパは悪いのはこの世界の人間達だけでなく、そう悲観視して考えるお前も悪いと結構大雑把な方法で　#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/IWbhO0QBK6

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説得して、気楽に生きていければよいと教える事でサムゲタンが結構あっさり改心するのだが(汗)、とはいえ一応サムゲタンがカクテキから操られている人間として本人が望まなくともプロジェクトアークを実行するよう操られ、葛藤する様子が最後まで続くのだが……　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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そもそも、プロジェクトアークとは海を蘇らせる事で、第15話で言及されていた惑星グランブルーの軌道を誘導して、地球へ雨を降らせるといった大分破天荒な方法で海を作っているような。だがその雨が海を形成するとの事は結果的かつて海だった場所の砂漠に出来た社会を　#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/KPbViedpow

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津波のように飲み込んでしまう訳で、地球環境を蘇らせる事は結局生き残っている人類を滅ぼすといった皮肉な構図が出来上がっている。最もカクテキは人類に興味は既にないと環境を再生させることを最優先としているが、人類の為に作られたコンピューターが　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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人類を滅ぼしても環境を再生させるような事をするとはベタながら皮肉なものである。そんなプロジェクトアークにクッパ達が明日を取り戻す事を決意するのだが、真の支配者を打破する為主人公達が結集して革命を起こすといったよりは、それぞれが明日を信じるとの理由で　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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支配者側が倒すべき敵というより、災害のような感覚で描かれていた。実際の所最後の方はクッパ達があまり活躍せずサムゲタンが主役のように書かれている所もあり(汗)彼が地球のコントロール装置から自らのコアを引き抜いて制御して、グランブルーを墜落させることで　#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/u0WPRrmqAO

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地球に二度を雨を降らせない代償に砂漠の世界で適応した人々を守るといった、また凄い方法(既にこの世界で雨が降らない事が当たり前なのだが)で地球を救っている。この辺りで最後の方クッパ達の影が薄くなってしまっているのだが、旧人類の亡霊でもあったサムゲダンが　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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もう一人の自分であるカクテキを道連れにして旧人類の望んだ地球環境の再生を打ち砕く結末となった。サムゲタンが我が身を犠牲にして人類を救ったからといって決して世界が平和になったとか、悪党が改心したとかはなくプルコギ団との戦いもあるし、お宝ハンターが必ず　#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/CkYTeL53Mg

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良い眼で見られない世界は続いているのだが、それでもクッパ達は別に後悔をしていない。早い話水が限られているような不自由な砂漠に済んでいても、平和な暮らしでなくても自分たちは危険は冒険のスパイスだとして日常を楽しんでいるから古い人類の話は関係ないと　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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割り切ってたくましく生きている人類の姿で幕を閉じられる。支配者の打倒とかこの世界の真実など大きな出来事を通して主人公達の成長や結束がなく、様々なしがらみがありつつも、それはそれこれはこれと何時も通りたくましく生きているクッパ達の姿を　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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描きたかったのではなかったと思う。一応最終回での決着としてクッパの場合正直これはもう少し変化を書いてほしかったが、当初憧れている海賊たちのいた海が復活する日を夢見ていたクッパだが、最終的に海がなくても砂漠で宝を探せばいいと　#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/mqSbVmFrse

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凄い開き直り方で結論を出しているが(ただ序盤の時点から既に海より宝を見つける事に楽しんでいるような様子はあった)、クッパが何故海賊を目指したかの背景(第20話で僅かながら触れているが)や海がよみがえる事へのリアクションとか　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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描いていればよかったかもしれない。無論海がよみがえる事よりも今の砂漠で宝を探す事が楽しいとの結論は、理想に妥協して現実で折り合いをつけて精神面で成長したと思わせなくもないのだが　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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そしてユッケは終盤の方でサムゲタンがアンドロイドであり、カクテキに操られて余命あとわずかで、最終的に別れるといった悲恋を味わう事になる。第24話で約束したデートが最終回で実るのだが、それはサムゲタンが自分を道連れに地球を救うためと　#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/GgkaZuufiT

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敢えて彼女を利用していたというか……ただ本編での様子を見る限り彼なりにユッケを想っていた感じもある。この二人の恋愛について原作と同じ3等身のユッケと、アニメオリジナルキャラで8等身のサムゲタンの組み合わせはなかなかギャップがありつつ、#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/oiAetuyddG

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結構シリアスにユッケの健気さと、自分の背負った使命故に本気になりきれないサムゲタンの葛藤を描けていたと思う。最も最後死別してしまう結末はユッケとサムゲタンで住む世界が違っていたと等身の面も相まって感じさせ　#砂漠の海賊キャプテンクッパ

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また、外見からして本当に大人だったサムゲタンはまだ子供のユッケの手には届かなかった理想だったとも感じさせる。最終的に憧れだったサムゲタンの面影を胸の奥に秘めつつ、お宝ハンターとして生きる現実へ帰ってきてたくましく生きる　#砂漠の海賊キャプテンクッパ pic.twitter.com/kSlm1oHwJJ

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