「日本はもう駄目だろう」と言った際の妻の言葉-『若き将軍の朝鮮戦争』より-

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ATちゃん @atkyoudan

ふと白将軍の回顧録からある部分を引用してみるなど

2011-03-15 02:15:17
ATちゃん @atkyoudan

「日本はどうなるのかも話題になった。日本は満州、韓半島を失い、東京、大阪などの大都市はすべて焼け野原だと聞き、もう駄目だろうと家族で語りあった。ところが私の妻だけは、「韓民族が不滅であったように、日本民族も不滅でしょう」と言った。どうしてそう思うのかと尋ねると、こんな話をした。…

2011-03-15 02:21:03
ATちゃん @atkyoudan

「…平壌を通過して帰国する日本人は、学校や公会堂などで集団生活をしながら帰国の便を待っている。いつ出発できるかわからないのに、日本人は空き地に野菜の種をまいている。」

2011-03-15 02:23:22
ATちゃん @atkyoudan

「…二十日大根や菜っ葉の類いであろうが、まいた本人は出発して収穫できなくとも、そのあとに来た人たちが食べ、またその人たちが種をまく。「こんな騒ぎのなかで家族のために野菜をつくる民族は、絶対に滅びませんよ」と妻は語ったが、そのとおりとなった。」

2011-03-15 02:23:57
ATちゃん @atkyoudan

「台所をあずかる主婦ならではの視点であり、今でも忘れられない。」 白善ヨプ『若き将軍の朝鮮戦争』草思社 p.88

2011-03-15 02:24:48