【coiffeurアカペラ自由研究】審査員視点から感じたポイント 第7回

2017年6月11日、前回からぴったり半年振りになりますが、東京理科大学VOICE TRAINING部のサークルライブ審査員を担当した際に感じた点などをまとめてみました。今回はこれまでよりも実践編ということで、バンドをいかに活躍へ導くかというテーマを中心にいろいろ感じたことなどを綴ってみました。
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coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

こんばんは。今日はLeadのたっきーが東京理科大学VOICE TRAINING部のサークルライブオーディションに審査員として行ってまいりました。基礎的な内容は少し軽めに(前回までのまとめ参照)今回は『バンドをいかに活躍へ導くか』をテーマにいろいろ感じたことなどをまとめてみました。 pic.twitter.com/3Yyq6woeSY

2017-06-11 22:24:50
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⓪冒頭5秒とラスト1音、音合わせは入念に と言いつつまずは毎回恒例のこれ。第一印象と最後の印象を決める冒頭5秒とラスト1音は本当に大事です。また、出だしでコケないように最初の音合わせは入念に。予め楽屋や舞台袖でしっかり音を取っておき舞台上で最終確認、くらいでもいいかもしれません。

2017-06-11 22:26:32
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①リズムをちゃんと共有しよう 今日の審査ではコーラスやリードのリズム感が弱いバンドが多かった印象を受けました。リズムの意識が大切なのは決してリズム隊だけではありません。特に細かく刻むコーラスなどはリズムの弱さが露骨に出ます。まずはちゃんとバンド全員でリズムを共有することから。

2017-06-11 22:27:40
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→①の続き たとえば全員で歌いながら手拍子やスナップを打ってみる練習をぜひ。きっちりタテが揃って動きも揃ってくる頃にはある程度同じノリが共有できているはず。 細かく刻むフレーズなどもそのノリに合わせて休符やアタックの意識をして歌ってみると今までとの違いがきっと分かると思います。

2017-06-11 22:30:07
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②遠慮はいらない、ちゃんと主張しよう 舞台慣れしていないとリードなのに主張が弱かったりコーラスが後ろに下がりすぎたりしがちです。リードは私の歌を聴けと言わんばかりに自信を持って大きく堂々と、コーラスもそれに負けないくらい(追い越さない程度に)の意識で!舞台上では皆さんが主役です。

2017-06-11 22:30:49
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③音楽に身を委ねてみよう 慣れるまでは時間が必要ではありますが、無理に動きを作ろうとするよりも余計な力を抜いて歌ったほうが見ている側からは自然に見えるもの。 理想は自分の音楽の感じ方がそのまま動きに表出してくること。まずは心地よく音楽に身を委ねる意識を持つといいかもしれません。

2017-06-11 22:31:36
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→③の続き そして、その中で意図的に動きをつける時はきちんと身体の末端まで滞りなく神経を張り巡らせること。 指先を意識することの大切さは前にも書きましたが、筆者は最近トレーナーの先生から『頭・両手・両足の先からビームを出す』という大変楽しいアドバイスをいただきました。ビーム。

2017-06-11 22:32:14
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④抑揚をしっかりと アカペラにおいて地味に大事な音量差。フレーズをいかになめらかに・艶やかに歌えるかという細かい抑揚もそうですし、曲全体を通してみた時に最大と最小の差をしっかりつけられているバンドは相当少ないです。最大がある程度出せているならあとはppをどこまで下げられるかが鍵。

2017-06-11 22:33:08
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⑤バンドをプロデュースしよう:一言で表すと、何? ここからはより実践編。 これだけ多くのバンドがある中で成功を収めるバンドは自分たちをちゃんと一言で表せるはっきりした強みや特徴があって、だからこそ彼らは印象に残るのです。 自分たちを一言で表すと何か?そしてそれを実現するためには?

2017-06-11 22:34:00
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→⑤の続き そして、その一言で表せる目標像が定まれば、選曲や衣装、バンドカラー、MC、歌い方や細かい動き一つ一つまで、きちんとそれを実現する方向に向かっているか。 自分たちを一言で表すとこうでありたい、と言葉で定義することは、バンド内でビジョンをズレ無く共有するのにも役立ちます。

2017-06-11 22:34:50
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⑥明確な意図を持って曲を演出しよう 一つの曲・ステージを作り上げる時、観客をどこでどんな気持ちにしたいのか。 たとえばブリッジで一度盛り上げて大サビで泣きを入れラスサビで一気に畳み掛ける…といった具合に、曲の各部分、さらに言えば一つ一つのフレーズに明確な意図を持たせてみましょう。

2017-06-11 22:35:11
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→⑥の続き その演出的意図は歌い方だけでなく動き、表情あるいはアレンジや照明にも言えることかもしれません。 こうした細かいディテールまでメンバー全員でしっかりこだわりを持って作り上げることが、バンドの音楽的な・またパフォーマンス全体としての完成度を高めるのに確実に役立ちます。

2017-06-11 22:35:43
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⑦練習する時にはまず自分なりに曲を解釈して持ち寄ろう これは一つの方法論ですが、各自が曲の音取りをするだけでなく各々ここをこうしたい、という曲の解釈や主張を練習の時にきちんと持ち寄って出し合うことは、ただ漠然と合わせてみるよりも確実に練習を効率的かつ建設的にするのでおすすめです。

2017-06-11 22:36:48
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⑧こだわって作る意識と伝える意識 先程の内容のまとめ的な感じになりますが、まずは自分たちがやりたい音楽を、そしてバンドそのものをどうこだわって作り上げるか。 そしてそれをどんな手段や方法で観客に伝えていくか。この二段階をしっかり意識すること。今回書きたかったことはこれに尽きます。

2017-06-11 22:37:30
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<最後に> サークルもバンド数もイベントも以前より遥かに増えた今、バンドが対外的な成功を収めるためには純粋な音楽的技量を磨くだけでなくいかに戦略的に自らのバンドをプロデュースしていくかが鍵になってきている気がします。ぜひ一度、バンドメンバー同士でしっかり戦略を練ってみてください。

2017-06-11 22:38:14
coiffeur(コワフュール) @barber_coiffeur

以上いろいろ述べさせていただきました。もちろん唯一の世界なんて無い世界なので、あくまで一つの主張として参考にしていただけると幸いです。 そして最後に宣伝ですが、6/17のライブ、予定数完売につき一旦予約打ち切りましたが追加で若干数予約可能になりました!ご興味のある方はお早めに。笑

2017-06-11 22:41:36