【ﾃﾞﾚﾏｽSSまとめ】Star of Cinderella Record

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とある日、事務所。雨天。 藍子「………」 未央「………」 藍子「………」 未央「………あーちゃんはさ」 藍子「…はい」 未央「雨の日って、好き？」 藍子「うーん」 未央「………」 藍子「好き、という程じゃありませんけど、雨の日は晴れの日と同じくらい、色んな発見がありますから…」

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藍子「雨の日は、晴れの日と同じくらい、好きですよ」 未央「そっか」 藍子「はい」 未央「……わたしは、あんまり好きじゃないや」 藍子「どうしてですか？」 未央「出掛ける時とかに雨が降ってたら、空と同じくらい気持ちも曇っちゃってさ。なんとなく、楽しい気持ちが削がれちゃう、んだよね」

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藍子「確かに、雨雲で真っ暗ですもんね」 未央「それにさ」 藍子「？」 未央「あーちゃんには、晴れてる天気の方が、似合うから」 藍子「そう、ですか？」 未央「うん。雨とか曇りとか真っ暗な方より、お日様が照らす様な明るい方が、あーちゃんには似合ってる。だから、晴れの日の方が好き」

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藍子「…じゃあ、私も晴れの日の方が好きです。未央ちゃんの眩しいくらいの笑顔に、似合ってますから」 未央「…そっか」 藍子「はい」 未央「………」 藍子「………」 未央「…あーちゃんに言われるとちょっと照れちゃうな」 藍子「ふふっ。今の照れ顔の未央ちゃんも、可愛いですよ」

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夜・事務所内 凛「…」 未央「…」 凛「…」 未央「しまむー遅いね」 凛「さっき連絡があって、今現場を出たとこだって」 未央「おーそっか」 凛「そう遠くないし、すぐ来るよ」 未央「ん、りょーかい」 凛「…ところで」 未央「うん？」 凛「なんで私は未央に膝枕をしている状態なわけ？」

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未央「そういうしぶりんこそ私の頭を撫でてるじゃん」 凛「なんか撫で心地いいから」 未央「しぶりんの膝も寝心地がいいよー」 凛「もし寝ても起こさないよ？」 未央「優しいしまむーなら起こしてくれるだろう…」 凛「ドッキリってことにして静かに帰るから」 未央「二人揃ってそれはヒドい！」

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凛「ふふ、冗談だよ」 未央「まったくぅ。私を撫でて睡眠を助長するしぶりんにも非があると思いまーす」 凛「だって、ハナコより撫で心地がいいんだもん。すごくふわふわしてる」 未央「…それは褒めてるのかい？」 凛「褒めてるよ？」 未央「褒めてるんだ…」

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未央「みくにゃんにネコミミをもらった」 藍子「あ、未央ちゃん！ って、頭のそれは…」 未央「おお、あーちゃん。って、もしかしてあーちゃんも？」 藍子「通りすがりに貰っちゃいました。どこかの番組の撮影で出かけて、その時のお土産だよって」 未央「あー、そういえばこないだ行ってたね」

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藍子「未央ちゃん似合ってますよ、とっても！」 未央「え、そ、そうかなぁ？　あ、それじゃああーちゃんも着けてみてよ！」 藍子「私？　私はちょっと、恥ずかしいから…」 未央「大丈夫だよ、今なら私しかいないし！　ほらほら誰も来ないうちに早く早く！」 藍子「じ、じゃあ、ちょっとだけ…」

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未央「……」 藍子「……」 未央「……」 藍子「……あ、藍子だにゃん♪」 未央「パーフェクトだあーちゃん（ﾊﾞﾀﾝ」 藍子「み、未央ちゃん？　未央ちゃん！？」 未央「もう何も思い残すことはない…私死んでもいい…」 藍子「死んじゃだめだよ！？」

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文香「茜さんが事務所のドアの前で倒れていたのですが」 奏「えぇ……」

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普段は同じ所属の奏や美波が担当してる失踪志希にゃん探しを、仕事が入ってて出来ない二人の代わりに藍子が捜索しに出かける話ですか･･･

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散歩ついで出かけた先の公園で黒ブチの白い猫を見かけて、藍子を見るや否や寄ってきて体を擦り付けてくる。人懐っこいコだなぁと思ってたらにゃあと一鳴きして背を向けて歩き出して。 なんだか着いてきてと言われたような気がしてその猫のあとを追う藍子

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追ってった先にたどり着いたのはなんと志希の秘密ラボ。案内してくれたのかな、ありがとうとお礼を言うとまたもにゃあと一鳴きしてどこかへ行く白猫。 インターホンを鳴らすと少し間を置いてドアが開く。あれ、藍子ちゃん。ここがよく分かったね。不思議そうな志希に、案内人がいましたからねと藍子。

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それ以降、志希が失踪するとものの数分で藍子が連れ戻してくるようになり、今まで担当(?)していた奏や美波にどうやって見つけてくるのかと問われるが、藍子はナイショですとしか答えない。志希に聞いても笑って誤魔化されるばかり。二人の間に何があったのか、事務所の謎がまた一つ増えるのだった。

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志希「藍子ちゃんの膝の上、安心する～」 藍子「そうですか？」 志希「夕美ちゃんとはまた違う明るいニオイだね」 藍子「そうなんですか」 志希「あー、安心してたら眠くなってきちゃったー…あとよろしくねー…」 藍子「志希ちゃん待ってこれから私お仕事だから志希ちゃん寝ないでちょっと待

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このあと通りがかったアナスタシアに預けて無事間に合いましたとさ

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藍子（自主練してたらすっかり遅くなっちゃった…明日練習する分も決めておかないと…あれ？） 藍子「トレーニングルームの明かりが点いてる。誰かまだ残ってるのかな」 奈緒「1,2,3,4…5,6,7,8…」 藍子（あ、奈緒ちゃんだ。ってそっか、確か奈緒ちゃんも――）

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奈緒「はぁ…はぁ…まだまだ、もうちょっとだな…ってあれ、水がなくなっちゃったか」ｺﾝｺﾝ 奈緒「ん？はーい」 藍子「こんばんは奈緒ちゃん、はいお水」 奈緒「藍子！ あぁ丁度良かった、ありがとう。って、この時間まで残ってるってことは藍子も自主練してたのか？」