【黄昏町の怪物】宵闇誘蛾灯

仕切り直してもう一回始めました。 エモい合法ロリの仁女ちゃんをよろしくね。 「――ねぇ、わたしを憶えてる……?」
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おやすむ💤ウニ @lv100uni

[ハンドアウト]気が付くと、壁を掌で擦っている。チョークの落書きを消していたようだ。何を消したかったのだろう、手がヒリヒリとする。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2017-07-25 10:59:57
おやすむ💤ウニ @lv100uni

[町]「取替えっこしよーよ」制服姿の少女が話しかけてくる。「あたし、こんな指、嫌…帰りたいよぉ…」《力4以上で勝利【魂+1】、3以下で死亡【魂-1/異形『長指(力+1、探索+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2017-07-25 11:00:41
おやすむ💤ウニ @lv100uni

【12日目】 夕羽仁女 #宵闇誘蛾灯 【魂6/力4/探索4】 喜怒哀  水耐性 異形:獣鼻(探+2)、爪(力+2)、鱗(水耐性、力+1)、長指(力+1、探+2) 死亡回数:6 現在地:町→ハンドアウトに戻る

2017-07-25 11:04:15
おやすむ💤ウニ @lv100uni

【宵闇色のノート】#宵闇誘蛾灯 壁を擦る手の甲には水色の鱗が生えていた。どんどん自分がばけものになっていくのに、少しその鱗が綺麗だと思った。 身体を触ってみれば、顔や胴にも何ヶ所か鱗ができたみたい。わたしの勘は正しかった。 この町では、死因が異形の形を取って現れる。

2017-07-25 11:07:29
おやすむ💤ウニ @lv100uni

#宵闇誘蛾灯 制服姿の女の子。学生だろうか。彼女が泣きながらわたしの首を絞める。長い指がわたしの首を括り、縊って、どんどん息ができなくなっていく。 とりかえっこはできないよ。 だって、しんだらわたしがそのゆびをえるだけだもの。 そう言いたかったけれど、もう、喉から声が……出ない。

2017-07-25 11:10:17
おやすむ💤ウニ @lv100uni

[ハンドアウト]気が付くと、君は暗闇の中。頭を上げると橙の光が差し込んだ。ダンボールの中で蹲っていたようだ。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2017-07-26 00:02:39
おやすむ💤ウニ @lv100uni

[町]高い壁の向こうに廃工場が見えている。どうにかして入れれば、安全な寝床になりそうだ。《探索2以上で発見【魂+2、不要な異形を1つ捨てることができる】、探索1以下で失敗【魂-1】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2017-07-26 00:03:05
おやすむ💤ウニ @lv100uni

【宵闇色のノート】#宵闇誘蛾灯 この町はいつでも夕方だ。歪に伸びた形の指がダンボールをどかすと、眩しい黄昏色の日差しが視界を焼いた。 わたしはばけものになっていく。 鋭い爪。水を弾く鱗。長く細い指。 彷徨った果てに、わたしはこの町を出て、全てを思い出すことはできるだろうか。

2017-07-26 00:05:36
おやすむ💤ウニ @lv100uni

#宵闇誘蛾灯 壁の向こうに黄昏色に染まった廃工場が見える。他のばけものはいないみたい。 獣の鼻で臭いを辿り、長い指で触れて探した。小さな、わたしくらいの幼子なら通れそうな小さな穴が壁に空いていた。今日はここで少し休もう。 ……少し、欠けたものが多すぎるようだから。

2017-07-26 00:08:11
おやすむ💤ウニ @lv100uni

【13日目】 夕羽仁女 #宵闇誘蛾灯 【魂8/力4/探索4】 喜怒哀  水耐性 異形:獣鼻(探+2)、爪(力+2)、鱗(水耐性、力+1)、長指(力+1、探+2) 死亡回数:6 現在地:町

2017-07-26 00:09:03
おやすむ💤ウニ @lv100uni

[町]高台からは町が一望できる。《町にいる他のプレイヤーと出会える。勝敗は相談、勝者は【魂+1】敗者は死亡【魂-1/勝者の異形(巨躯を除く[町]で入手できる異形のみ)を1つ得る/勝者の異形は減らない】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2017-07-27 00:04:01
おやすむ💤ウニ @lv100uni

【蛾と蜥蜴】#宵闇誘蛾灯 廃工場を出て、坂道を登ると、そこは高台だった。この町が一望できる。 町は広くて、果てが見えなくて、あちらこちらでばけものがうろついていた。あるいは異形を持って迷い込んだ人々も。 さて、次はどこに行こうか。 → @amrl_if

2017-07-27 00:42:47
おやすむ💤ウニ @lv100uni

@amrl_if そんなことを考えながら坂道を下っていたから――反応が遅れた。 物陰から飛び出してくる、小さなわたしと同じくらいの大きさの、ばけものに。 大きな口が開いて、鋭い牙が見えた。 わたしはその場で動けなかった。

2017-07-27 00:44:12
おやすむ💤ウニ @lv100uni

@amrl_if 「わ」 いきなり視界に飛び込んできたのは、筋骨逞しい男の人だった。彼は私を抱え込むと、そのままその場から走り去る。びっくりしてしまって、わたしは抱え込まれたまま、視界を景色が過ぎ去っていくのを感じていた。 暫くして、彼がわたしを下ろす。 「……ええ、怪我はないよ」 →

2017-07-27 13:57:25
おやすむ💤ウニ @lv100uni

@amrl_if 彼の目にはきっと、所々が水色の鱗に覆われた異形のわたしの姿が映っていることだろう。彼もよく見れば三つ目の目があった。 「貴方も、なの?」 徐々にばけものになっていくこの町に迷い込んだ人。わたしはそう尋ねていた。

2017-07-27 13:59:50
おやすむ💤ウニ @lv100uni

@amrl_if 頭を撫でられる。その手はひどく温かくて、懐かしい記憶を刺激するような気もした。こども扱いされている気もして、少しこそばゆい。 「……もう慣れた」 この町に来ておそらく10日は経つ。ばけものも、異形の人々も、見慣れてきた頃合いだ。 何度も殺される事にも、慣れてきた。

2017-07-27 21:23:12
おやすむ💤ウニ @lv100uni

@amrl_if 父親のような人だ、と思った。 わたしの事を本気で心配してくれているんだろうことが分かる。この町で他人の心配をする余裕がある人は珍しい。 「そういえば、誰かを殺した事はまだ……」 ふと思い出したように、そう呟いた。 そう。わたしはまだ、一度だってこの町で誰かを殺した事がないんだ。

2017-07-27 21:44:45
おやすむ💤ウニ @lv100uni

@amrl_if 「……」 この人は。 この人は、人を殺すのに慣れている。そう、直感で分かった。そして自分の経験から、わたしにこうしてアドバイスをしてくれている。 「殺せるかな」 わたしにできるだろうか。此処に来る前の記憶はあまりないけれど、多分人を殺したことは無い。 →

2017-07-28 00:52:16