【書籍化決定】 3・11 心に残る140字の物語
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micanaitoh
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「私と結婚したければ電気を集めていらっしゃい」と、かぐや姫は言いました。ある男は乾電池を買い占めました。他の男はガソリンを買い占めました。そしてもう一人は部屋の電気を消し「私の分をあなたへ差し上げます」と言いました。月明かりがその男を優しく照らしました。 #twnovel
2011-03-18 18:40:33
#twnovel 被災地へ救援物資を運ぶ任務に入る直前、隊長が俺達に言った。「我々はこれから、被災地で困っている人達に食料や衣類等を届ける、だがもうひとつ、我々は持って行く物がある。それは、希望だ!」
2011-03-17 17:09:11
#twnovel 『震災から三年、正直何度も心が折れかけたが、その度に歯ぁ食いしばって立ち上がってきた。今日、やっと自分の町に帰ってきた。自分の家に戻ってこれたんだ。』そう書き込んで、俺はノートを閉じた。これは三年後に開く日記だ。見てろよ震災の馬鹿野郎。今日から俺の反撃開始だぜ。
2011-03-20 22:53:37
「もしもし?ああ、元気か?うん、うん。大変そうだな。いいか、今が踏ん張り時だ。負けるな。頑張れ。絶対に努力は実るから。それじゃ、またな。」「誰と話してたの?」「ん?過去の自分とさ。」#twnovel
2011-03-25 17:25:43
あきらめてる人のそばであきらめない人が生きてる 夢を笑う人のそばで夢を大事に育てる人がいる #someshunbot #twnovel #twpoem
2011-03-19 18:32:40
#twnovel 「俺たちの仕事は、子どもの願いを叶えて終わりじゃないはずだ」「そうだ。まだやれることはある」。彼らは立ち上がった。雨で濡れることのないように。雪で寒い思いをしないように。使い古されたてるてる坊主たちはゆく。続々と、被災地を目指して。
2011-03-13 00:35:08
#twnovel #jishin 娘「ねえパパ、あの〈3.11〉と〈大復興〉の時、何してたの? 授業で体験談集めてて」貴方「大したことはしなかったよ:ただ( )してただけで」娘「パパ…かっこいい♥!」(注:空欄は貴方が埋めてください…これから)
2011-03-17 15:26:03
#twnovel いつも笑っているから。「やっと繋がった」電話のあなたの声がいつもと同じだったから。「きっともう少しで帰れるよ」後ろは騒然としているけど、頭に浮かぶあなたの顔はやっぱり笑顔で。いろいろ考えると泣きそうになるけど私も笑顔で答える。「待ってるから」 #smile_ss
2011-03-22 17:39:14
#twnovel 「ほんとうに行くんですかあ?」とぼやくルドルフの言葉に彼はにやりと笑って答えた。「馬鹿野郎。俺たちが年末にしか活動しないと思ってやがんのか? いいか、俺たちはな…」そこまで言って、老人は赤い帽子をしっかりと被り直す。「いつだって、良い子の味方なんだよ。忘れるな」
2011-03-12 23:26:45
ヒーローになりたいと思ってた。決め台詞をカッコよく決めるヒーローたちに憧れていた。そのはずなのに、涙が止まらない。少しの揺れで、気持ちが折れそうになる。ぐっと、目を閉じて、何もかもを忘れたくなる。だけど目を開く。笑顔ですやすや眠る妻と子供たちの、ヒーローは僕だ。 #twnovel
2011-03-18 04:57:30
「一人で必要以上に買い占めてる人いるけど、サイテーだよね。自分だけよければいいなんて」「実は俺、一つだけ独占したいと思ってるんだけど」「え?何?食糧?お金?」「目の前の君」 #twnovel
2011-03-17 21:54:23
#twnovel 妻が水を何本も買ってきた。報道によると、水道水から乳児の摂取限度指標を超える放射性物質が出たという。私は妻の頬を叩いた。「恥ずかしくないのか!乳児のいる家庭に譲るべきだろう!」と、妻は「…貴男のそういう所好きよ。この子も似ると良いのだけれど」とお腹をさすった。
2011-03-23 19:10:28
#twnovel 優しい君はいつも心配ばかり。家族の事、友達の事、辛い人達の事。細い両腕からこぼれ落ちそうなほどたくさんの不安を抱きしめて、泣きそうな顔をしている。大丈夫だよ。一人で抱え込まないで。心配している君を心配する人がたくさんいる事も忘れないでね。一緒にがんばろう。
2011-03-15 21:28:37
僕がどんなに言葉を弄しても、君の一声にはかなわない。それだけが、僕を動かす衝動になる。僕の言葉は少しでも君の心に響いているだろうか。 #twnovel
2011-03-23 12:22:41
@xsheeenax 何も言わなくていい。あなたがいる。それだけでいいと、あの日心から思った。二度と会えなくてもいいから、どうか無事でいてと。だから何も言わなくていい。そばにいてくれなくてもいい。遠くても空の下、あなたがいる。それだけでいい。 #twnovel
2011-03-23 12:32:55
#twnovel いつも通り目が覚めた。シャワーを浴びる。節電という言葉が浮かんだが気にしなかった。近くのファーストフードで朝食をとる。ありがとうございますと言って渡された釣銭をレジ横の小さな箱に放り込んだ。女の子はもう一度ありがとうございますと言った。さっきより少し大きな声で。
2011-03-17 23:07:53
娘の避難袋を作っているところです。 私が「宝物があったら入れなさい」と言ったら、娘はしばらく考えて「宝物なんて、ない」と言いました。そして「でも、これだけ」とおねだりして買ってもらった高級色鉛筆だけ入れました。絵を描くという行為こそが彼女にとっての宝物なのだとわかり涙が出ました。
2011-03-15 23:10:08
「世界が終わっちゃう」。9・11に怯えて泣くわたしを、「お前のいる世界は、俺が絶対終わらせない」と抱きしめてくれた彼。別れた後自衛隊に入ったと聞いていたけれど、風の噂で、彼は今津波に襲われた街にいると知った。あの時わたしを守った腕はきっと、世界を守ってくれる。 #twnovel
2011-03-16 18:57:11
#twnovel 被災地から生還した従姉の子、埃にまみれた顔は酷く深刻な顔。激震に呑まれて父親を失い、余震のせいロクに眠れず、ずっと一体何を考えていたのだろう?「おじちゃん?」「どした、大丈夫か?」「あたし、お医者さんになりたい」こんな小さな子に、負けてていいのか、俺たちは。
2011-03-13 00:30:02
#twnovel 神様が、貧しい親子に僅かなお金を与えました。親子はそのお金で、パンを買いました。パン屋は、パンを売って鞄を買いました。鞄屋は、鞄を売って家具を買いました。家具屋は、家具を売って馬を買いました。馬を持っているお金持ちは、困っている人々のために、パンを買いました。
2011-03-19 16:38:09
#twnovel 停電時にしか見えない星を見つけた。それは僕以外の人も気付いているかもしれないし、全く気づかないで過ごす人もいるさ。その星の名前?そりゃ君。"ヒト"だよ
2011-03-17 20:00:49
#twnovel 被災した日本人は秩序だっており、互いに助け合う心を忘れていない、と聞いたが、間違いだったようだ。現に海外から救助隊として来た私の目の前で、日本人同士が喧嘩を始めている。と、日本語の解る隊員が呆れた様子で言った。「向こうを先に助けてやってくれと怒鳴り合ってます」
2011-03-13 19:38:52
#twnovel 「なぁ、アイツ、最近図に乗ってないか?」「あぁ、やりたい放題だよな」「自分が一番偉いって勘違いしてないか?増長しすぎだよ」「そうそう、ちゃぶ台ひっくり返す様な事、平気でするしな」「ああいう奴って何て言ったっけ、ほら四文字熟語で」「ああ、あれか」「「地震過剰!」」
2011-03-18 22:30:28
#twnovel 八百万の神様会議。「我々とて万能ではない。ひとつの事象に注力すれば、一方で割を食う事象もあり得る。今は震災復興が最優先。その他については下界に我慢を強いることもやむを得まい」「桜の開花も後回しか?」「いや、開花時期を早めよう。満開の花の割り増しは?」「異議なし」
2011-03-18 13:24:59
えー次はギリシアのエピメーテウスさんからのメールです。『日本の皆さん、この度はうちの嫁のパンドラがうっかりまた箱を開けちまって、すいませんでした。今、箱に残ってる希望を底から出してますから、待っててください』 #twnovel
2011-03-17 23:23:14