自分はもう、被災者じゃない （地震の記憶まとめ）

よちえ＠NO ZORO, NO LIFE @yotie111156

地震きて停電なって冷蔵庫も止まる。地震があった日、潔くご近所にケーキ配った。私の周り、みんなケーキでキャンドルナイトだった。(スミマセン、ブログに書けないいろいろ。どこかに残しておきたくなりました〜単なるメモリーです、スルーしてください(^^;)

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翌日も状況変わらす。お店の中、むちゃくちゃ寒かったから外に出て、道を歩いてる顔見知りさんやお得意様にお菓子を配った。小さい子たちが笑ってくれてうれしかった。あげるって言ってるのに、お金払うってきかない方もいて、それは少しいただいた。ご好意が胸にしみました。

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道を歩いてる人、いつになく多かった。みんな食べ物と情報を探してた。顔見知りに会うと情報交換。炊き出しの情報とか、ツイタより全然早かった。口コミ、すげえと思った。(※ただしこれは、ご近所に相当数の知り合いがいる場合)

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後になって、いろんな方から、あの時のお礼だよって、何がしかのお返しをいただいた。まだ十分にモノが揃っていないのに…って思ったら、ありがたくて泣きそうになった。気を遣わせてしまってスミマセン…

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電気がついた翌日には営業再開。思ったよりたくさん、品物を揃えることができた。お客様に「頑張ったね」ってほめられて、頑張ったからうれしかった。

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お誕生日とかの、お祝い用のケーキは売れなかった。でもプリンやケーキは売れた。「疲れたから、甘いものが食べたくて…」って言われて、ケーキ屋でよかったなあ、って思った。

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再開の日からずっと毎日「被害のほうはいかがでしたか」って声かけ運動。みんなみんなつらい目にあって、吐き出したいのを知ってたから。いろんなお話を伺った後、「これでも食べて元気出してください」って、地震で割れたクッキーとか、売れ残りのものとか、オマケにつけてあげた。

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お客様みんな、喜んでくださったけど、本当はオマケがうれしかったんじゃなくて、「大変でしたね、頑張って」って言葉と気持ちが伝わったからだと思う。ツイタ見て私も、同じような気持ちだったからわかる。たまに「一緒に頑張りましょう」って返されて、言葉出なくて頭下げるしかなかった。

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「チョコなんて食わねぇのに、お返しが面倒でよ〜」ホワイトデーのお菓子買いにきたおじちゃん。のんきな様子に、こちらも気軽に声をかけたら、おうちの瓦がお隣の家の車を直撃してしまったと。心中お察ししたら、かなり胸が痛かった。

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最初は大したことなさそうに話し出したおばあちゃん。塀がね…玄関の床もね…屋根も…壁も…って話していくうちに、どんどん涙声。おばあちゃんはもう働けないからおばあちゃんなんだ。思い出がいっぱい詰まったおうちなのに。もらい泣きした。

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うちだって被害額、100万や200万じゃきかない(怖くて数えられないけど)　けど、自分はまだ取り返すチャンスはいくらでもあるから。もしも今後、義援金の分配とかがあるのなら、うちは1円もいらない。今まで何十年も頑張ってきて、やっと悠々自適なった方たちにあげようよって、言いたいです。

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中には被害が軽い方もいる。「よかったですねえ」って笑ったら、おばあちゃんがまだ見つからなくて、ＷＥＢから災害ダイヤルから、打てる手は打ってるんだけど…と。地震からもう3日たってた。かける言葉うまく見つからず、きっと避難所にいますよとか、そんなことしか言えなかった。

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中には心ない人もいる。5人家族のママ、自分ちの瓦が、お隣のカーポートの屋根をぶち抜いちゃった。お隣さん怒って警察まで行って、早く弁償しろと息巻いてる。お家の屋根じゃなかったから、落ち着いたら後で処理しようと思ってたって泣いていた。天災だもの。被害にあったのはどこも同じなのに。

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ひどいですね、って言おうと思ったら、隣にいた別のおばちゃん「あんたもう、そんな人とつきあうことないわよ、挨拶もするんじゃない」って、自分のことのように怒ってくれた。お客様、泣きそうな顔で笑いながら帰って行った。世の中どう考えても、嫌な人より良い人のほうが多い。

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お店再開の日「お買い物もままならない今、少しでもお客様のお役に立ちたい」って開業お知らせのメルマガを出した。すぐにお返事が来た。「一緒に頑張りましょう！！」うちのお客様は、本当に本当に良い方ばかり。ありがとうと思う。お客様のために、頑張ろうと思う、心から。

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うちの次男は6年生。時間割の代わりに、給食のメニューを貼るような食いしん坊。今日の給食は何を食べて、明日のメニューは何々で、大好きなのはこれこれで、とか、そんな話ばかりしてた。

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小学校生活最後の給食は、ごはんと牛乳だけだった。おかずの材料が、届かなかったんだって。ふりかけはあったよって聞きながら、不覚にも子供の前で、涙が出てきて止まらなかった。次の日から学校は、午前中だけでおしまいになった。

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ファミレスがやってたので入ったら、ファミレスなのにメニューが6品しかなかった。少し離れたテーブルのお客さんが、何やら文句を言っていた。スミマセンスミマセンって、店員さんが謝っていた。お店の方だって被災者なのだ。謝ることないのにな、って、ちょっと思った。

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夕ご飯は、好きなおかずだけ選んで食べられる、家族でだいすきなお店へ。いつもと変わらない品揃え、頑張ったなあって思った。だけど、いつもは満杯のお店なのに、お客さんは半分くらいしかいなかった。お店は、準備万端整えてお客様を待ってる。気持ちがわかって切なかった。死ぬほどいっぱい食べた。

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お気に入りのデパートは、まだやってなかった。併設の映画館、いつ再開できるかわからないと貼り紙があった。ワンピースの映画、来週見に来るのは無理かもね、って、家族で軽くへこんだ。皆様も映画館の安否、HPとかで確認オススメです。

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いつもジャンプを買う駄菓子屋さんは、おばちゃんが二人でやってるお店。しんぱいで、お菓子を持ってお見舞いに行った。すっかり復興してた。思わず感動してたら「あんた何言ってんの、こんくらいで」って笑われた。「次のジャンプは土曜日だよ！」って送り出されながら、戦前生まれつええ、って思った

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プレハブ小屋みたいなとこで、美味しい焼きそばを作るお店。こちらも心配で見に行った。元気いっぱいだった。「ここのおそば、もう食べられなくなったらどうしようかと思った」って言ったら、黙ってイカとキャベツをおまけに乗せてくれた。口べたなのは前から知ってる。伝わりました、ありがとう。

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６つある近所のスーパー、まだ半分は開かない。ホームセンターもドラッグストアもダメ。天井や壁の損壊が激しくて、開ける状態じゃないらしい。開いてるスーパーも、天井や壁から鉄骨とか見えてるけど、これはOKらしいところがよくわからない（笑）安全性の問題なのかもしれない。

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地震が起きてからずっと、いろいろな方といろいろなお話をする。今までよりも、ハートが通じ合うのがわかる。今、私の周りで流行っている言葉は「お互いさま」「誰も悪くない」「頑張っていきましょう」私は、この町が好きだ。

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気持ちの変化。最初は呆然。次はとにかく、しっかりしなきゃ、頑張らなくちゃって、気を張ってる状態。その後どっと気が抜けて、いろんな意味での疲労感。ここから先、元通りの気持ちに戻すのが、何だか非常に難しかった。