平成3年10月11日に発生した武蔵野線新小平駅の水害事故に伴う 長期区間運休の迂回乗車案内のチラシです。 新小平駅水害1991 - togetter.com/li/1140526 画像は @sacchan_honmono さんからお借りしました pic.twitter.com/LJ4WL3rX4U
2018-12-07 19:23:271991年10月の水没事故
に詳しい記述あり
列車ダイヤと運行管理(列車ダイヤ研究会 著/成山堂書店)という本に、平成3年10月11日に発生した武蔵野線新小平駅での隆起災害について詳細な記述があったので読んでいるんだけど、一歩間違えれば列車を巻き込んだ大事故になっていたことが分かって鳥肌立った
2017-06-17 13:56:13新小平駅がの土台が地下水によって隆起し崩壊したのが平成3年10月11日22時40分ごろ。新小平駅崩壊寸前、新小平駅を新習志野ゆき第2205E列車が発車していた。数十秒ズレていたら2205Eごと新小平駅は崩壊。遅延していれば崩壊した新小平駅に2205Eが突っ込んでいた可能性もあった
2017-06-17 14:00:272205E列車が新小平駅を発車し秋津トンネル内を加速している時。後方確認をしていた車掌は屋根上からの火花および、新小平駅構内の架線が激しく揺れていることに気付き、直ちに武蔵野線指令に連絡したという。架線が激しく揺れるほど大きな衝撃があったことが分かる。
2017-06-17 14:04:33武蔵野線指令から連絡を受けた新小平駅助役は直ちに駅構内を確認したところ、ホーム側壁のつなぎ目から水が噴き出し、ホームや軌道は半ばその噴き出した水に浸かっていたという。これにより武蔵野線は2か月の一部区間運転見合わせを余儀なくされる。
2017-06-17 14:06:43武蔵野線新小平駅の地下10m付近には武蔵野礫層という砂粒より少し大きい石で構成される地層がある。粒が大きく、隙間だらけなのでこの地層は帯水層になっていて古くから井戸水の水源などに使われていた。
2017-08-14 18:41:34新小平駅が隆起を起こした1991年の秋は週1回ペースで台風が襲来していて地表からわずか3mのところまで地下水位が上昇した。これは70年に1回の確率といわれている。新小平駅のU字型擁壁の強度計算では、浮き上がらない限界水位は地表から5~6m前後となっており、限界を突破していた。
2017-08-14 18:45:57そのため、事故以前より壁の継ぎ目からは地下水が噴出していたが、10月11日ついに浮力が擁壁の重量と背面地盤の摩擦力に打ち勝って全体が浮き上がってしまった。浮上量は1.3mにもなった。
2017-08-14 18:48:14隆起後も毎分8tの地下水位が湧き出し続けたため、復旧工事はまず地下水位を下げなければ着手できない。そのため、駅周辺に8本のディープウェル(井戸)を設置したが、地下水位があまりにも高く全く追いつかない。(床に穴を開けてみたところ、人の背丈よりも高く水が噴きあがるほどの水圧だった)
2017-08-14 18:51:23そのため、ディープウェルの本数を19本に増強。この結果、揚水量は15t/minとなり駅周辺の下水道では容量オーバーになるため、列車が運行していない東村山トンネル内に導水管を敷設し、2km離れた空堀川(荒川支流)に直接放水することとした。
2017-08-14 18:53:59地下水位が下がったため24時間体制の突貫工事で復旧作業を開始。擁壁の床はそのままだと線路が敷けないため、一旦元の深さまで取り壊した後アースアンカーが付いた新しい床版を構築。アースアンカーは深い地層に床版を「係留」するもので、その後東京駅の浮き上がり防止工事でも使用された。
2017-08-14 18:57:23ホームは擁壁の上にコンクリートを盛っていたため、元の高さと同じになるよう隆起した部分を削り取り、復旧させた。このため、現在のホーム下には隆起した擁壁床の切断面が見えている。 pic.twitter.com/1Bn9cWhD6F
2017-08-14 19:01:15なお、武蔵野線西国分寺~新小平間では中央線国立駅に向かう短絡線(国立支線)が分岐している。この短絡線は武蔵野線よりもさらに深いところを通っており、武蔵野礫層を完全に分断して地下ダムとなってしまっていた。
2017-08-14 19:04:53そのため、建設直後より伏流水の上流にあたる国分寺市西恋ヶ窪3丁目地区で地上に地下水が噴出し、住宅が浸水するという被害が頻発していた。そこで、国立支線のトンネルに地下水を抜くための穴を大量に開けている。
2017-08-14 19:07:01国立支線のトンネルから抜いた地下水は当初下水道に捨てていたが、2001年より近隣に整備(埋め立てられたものを復活)される「姿見の池」に送水している。トンネルの立坑から池までの導水管のルート上には「湧水」と書かれたマンホールがある。 archive.fo/EyiJ pic.twitter.com/UifKv3W5MM
2017-08-14 19:13:28以上は弊サイトの記事でまとめているのでお時間のある際ぜひご覧ください。 新小平駅・・・地下水で歪められた駅 mirai-report.com/blog-entry-556… 姿見の池(国分寺市) mirai-report.com/blog-entry-519…
2017-08-14 19:15:57@kumoha12 はじめまして。当時高校生でしたので懐かしく拝見しました。武蔵野西線の地下区間は元々地下河川を何本か横切っていて、普段は問題ないけど上流で水量が増えるとリスキーな存在でした。
2017-08-14 21:23:12@kumoha12 テレ東のワールドビジネスサテライトでも、新小平の事故により貨物列車の7割が運休、武蔵野線は実は物流の大動脈、というテーマで特集組んでました。 その時のメインキャスターが、今の都知事です^_^
2017-08-14 21:26:30小平は平坦なイメージだけれど昔は浸水した窪地が数多くありました。武蔵野線新小平駅が水に浸かったこともあったみたい!このあたり標高84mくらい。本日の地下水位は-12m(72m)以外と高いところに水脈があります。 pic.twitter.com/FSNbrUZaN0
2015-11-16 20:39:53新小平駅は隆起浸水災害後20年経った今も地下水位や杭の定着力の管理をしているそうで、今のところあのような災害が再発する恐れはないとのこと。ちなみに地下水位は地表面下3mまで上昇したら臨時点検を行う規定になっているらしい。(うろ覚え)
2014-01-25 15:28:51