「今日と明日の地球のために知っておきたいエピソード」⑴「世界核戦争勃発前夜(?)に明かされる秘められた北朝鮮現代史」ジョン・フエッファー〜ジェレミー・スケージル
- taiyonoibiki
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⑥しかし、そう喜んだのも束の間で、すぐにアメリカとソ連によって半島は二分されてしまいます。地図に上に引かれた線は、米ソの都合によって引かれたのであって、少しも朝鮮半島の人々のことを考えたものではありませんでした。
2017-08-19 20:37:03⑦北はソ連の、南はアメリカの強い影響下に置かれることになってしまったのです。ですから、北の人々も南の人々もソ連やアメリカの干渉から自由になり、自分たちの意思で国を統一したいという強い思いを今も持っているわけです。
2017-08-19 20:37:33⑧そしてもちろん、あらゆるイデオロギーを超えて一つの国家として朝鮮半島を統一したいという人々の運動が戦争終結後すぐにそこに現れました。
2017-08-19 20:38:03⑨しかし同時に、誰が権力を取るかをめぐって小競り合いが始待ったのです。その中で特にソ連に支援された北とアメリカに支援された南という二つの勢力が顕著でした。これはもう朝鮮戦争が始まるずっと以前のことです。
2017-08-19 20:38:33⑩そしてこれがやがて朝鮮戦争へと発展していくのですが、その時、北は自分が南に侵攻するやいなや南の民衆が自分たちを支援するだろうし、またソ連は間違いなくそして中国もたぶん自分たちを支援するだろうと計算違いをしていたのです。
2017-08-19 20:39:07⑪そして周知の通り、戦争はそういうふうにはなっていきませんでした。アメリカの計算通りにもならなかったし、ソ連の計算通りにもならなかった。朝鮮半島は戦後引かれた線とほとんど変わらないまま二つに分断されたまま、停戦に入り膠着状態になって現在に至っています。
2017-08-19 20:39:52⑬JF:とても良い質問ですね。何故なら、そもそもアメリカは当初、朝鮮半島にまったく関心を持っていなかったからです。ところが突然状況が変わって関心を持たざるを得なくなった。中国で毛沢東が共産主義国家を作ったからです。
2017-08-19 20:41:08⑭そして、あたかも次々とドミノが倒れていくようにアジア全体が共産化するという心配が生まれました。ソ連の共産主義が中国に飛び火し燎原の火のように次々に広がっていく。中国の次は朝鮮半島。そしてもちろん北朝鮮はすでに共産化していました。そしてほどなく半島全体に達し、さらに広がっていく。
2017-08-19 20:42:03⑮日本が共産化するという強い懸念も生まれました。実際に日本でも終戦直後から急進的な組合が共産化を目指していましたから。そういうことがあって、アメリカは反共政策をソ連に対してだけではなく、アジアブロック全体として設定するようになっていったのです。
2017-08-19 20:42:49⑰JS:そして朝鮮戦争では何が起こったのでしょう?これはたくさんの人々が気づいていないことだと思うのですが。アメリカは戦争にどうかかわり、戦争はどう推移したのか。アメリカ側についたのは誰で、アメリカと戦ったのは誰か。誰が北朝鮮を支援したのか?
2017-08-19 20:44:13⑱JF:第一に、ですね。法的に言って、それはアメリカの戦争ではない。国連でした。もちろん実質的にはアメリカとソ連の戦争でしたが、法的には国連の旗のもとに行われた戦争でした。そしてアメリカは韓国の側に立って戦い、ヨーロッパの主要国もそれに従いました。
2017-08-19 20:45:26⑲もう一つの重要なファクターが日本でした。敗戦後、日本は極端な貧困にあえいでいました。しかし、朝鮮戦争がもたらした景気が日本を貧困のどん底から近代工業国家へと一気に脱皮させたのです。日本は朝鮮戦争の一大供給地として繁盛し、朝鮮戦争から経済的に計り知れないほどの恩恵を賜りました。
2017-08-19 20:45:57⑳そしてもちろん、ソ連は北朝鮮の同盟国ということになっていました。実際にはソ連はこの戦争でそれほど北朝鮮を支援しなかったのですが。代わって、実際に窮地に陥った北朝鮮を支えたのは中国でした。
2017-08-19 20:47:00㉑しかし、それもマッカーサーが仁川に上陸してアメリカが北朝鮮を半島の北のヘリまで追い詰めたからです。36度線を超えて南下した北朝鮮をアメリカと韓国の連動軍が半島の北端まで追い詰めた後のことです。
2017-08-19 20:47:33㉒北朝鮮はその時絶体絶命のピンチでした。全国民が小さな島に退避してかろうじて凌いでいたのです。そこへ100万人の中国志願兵が国境を越えて救援に押し寄せた。そして迫っていたアメリカ軍と韓国軍を現在に36度線非武装地帯にまで押し戻した。その状況が現在まで続いているのです。 pic.twitter.com/c58kgUTRfU
2017-08-19 20:48:30㉓しかし、その時、アメリカは核を使用しようとしたのです。アメリカはすでにそれを日本に対して使用していましたが、それをこの時も使用しようとしました。アメリカは日本に続いて北朝鮮にも核を使用しようとしたのです。 pic.twitter.com/YxM7ruaLpi
2017-08-19 20:50:23㉔それからその時、初めて大量のナパーム弾を使用しての大規模な北爆をしましたね。第二次世界大戦中の東京やドレスデンで起きたと同じようなことがそこで起きていました。集中絨毯爆撃が大量の一般市民を虐殺しました。 pic.twitter.com/KF71zA8hYH
2017-08-19 20:51:16㉕アメリカは第二次世界大戦が終わった後も、まったく同じ大量虐殺路線を継続していたわけです。 pic.twitter.com/bLLgxr2ORT
2017-08-19 20:53:33㉖JS:100万人の中国志願兵と言いましたが、米中の地政学的意味で、北朝鮮を足しけるために中国から100万人が押し寄せた動機はなんでしょうか?
2017-08-19 20:54:09㉗JF:公式には、共産主義者同士の団結、助け合いということができるでしょう。中国で毛沢東が共産革命を進めていた時、朝鮮半島の共産主義者たちが応援に駆けつけて戦ってくれましたから、そのお返しです。 pic.twitter.com/OUYD6QrYgV
2017-08-19 20:54:59㉘その中に金日成もいたのです。その時、彼らは中国でもゲリラ活動をしていて、中国共産党を助けていましたから。これは目に見えるレベルの話です。つまり、お返しです。
2017-08-19 20:55:48㉙しかし、それ以上に中国はもし北朝鮮がなくなったら、アメリカはすぐに国境にアメリカ軍の基地を築き始めるだろうと知っていたし、そうなることを恐れていました。ですから、それを防ぐために中国自身が積極的に戦争に参加する必要があった。
2017-08-19 20:56:20㉚JS:ご存知の通り現在の北朝鮮指導者金正恩は、アメリカのメディアで嘲りの対象になっています。小さな太った狂信者、豚っぽい悪ガキ、危険な独裁者の合いの子というふうな、…。
2017-08-19 20:57:27