竹富島パワースポット　番外編１

たけとみ @tktaketomi

竹富島のパワースポット（御嶽）にまつわる話はいくつもありますが、これは竹富小中学校の南西の方にある仲筋御嶽（ナカスジウタキ） http://togetter.com/li/107015 にまつわる昭和30年代の話です。

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ある日、竹富中学校の3年生は受験勉強のため、夜遅くまで学校で課外授業を受けていました。その帰りに、仲筋村の男子生徒たちが肝試しをすることになりました。

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仲筋井戸近くのンブフル丘に集まって、そこから一人で仲筋御嶽のオンヤー（拝殿）の香炉に学生帽子を置いて戻る。そして、の生徒がその帽子を取って来るという肝試しでした。

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最初の生徒は、鳥居をくぐり中に入って帽子を置いて戻って来ました。2番目の生徒も鳥居をくぐり、漆黒の闇で、歩いている足がどこにあるのかもわからない中、やっとのことでオンヤー（拝殿）に辿りつきました。

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余りの暗さと恐怖でガタガタ震えましたが、なんとか這いずり回り香炉を探り当てました、ところが、帽子はありません。実を言うと、最初の生徒が恐怖のあまり、帽子を投げて帰ったので帽子は香炉の傍になかったということでした。

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二番目の彼は、香炉の周りから、オンヤー（拝殿）一帯を探し回ってやっとの思いで、帽子を手探りで探し、みんなの待つンブフル岡に戻りました。ところが、驚いたことに、そこにナカスジウタキ（仲筋御嶽）のカンツカサ（神司、神女）のトノハラナエ（登野原苗）お婆さんがやってきました。

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この苗お婆さんは、深夜のことで自宅で眠っていたのですが、自分の御嶽がガサガサと荒らされているという夢を見て、心配で確認するためにやって来たとのことでした。

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さて、翌朝、肝試しをした５人の生徒たちが高熱を出してうなされたので、仲筋御嶽の神罰がくだったと仲筋ムラは大騒ぎとなりました。そして、親及び生徒たちはカンツカサ（神司）とともに、仲筋御嶽の神様に詫びを入れ、また学校長からもきついお叱りを受けました。

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この話は、肝試しの２番目の生徒から聞いた話ですが、彼が今でも不思議がっていたことは、「寝ていたカンツカサ（神司）のトノハラナエ（登野原苗）婆さんに夢のお告げがあったことと、そのお告げを聞いて１人で確認にやってきたということでした。竹富島不思議話の実話です。