かっこいい曽良くんを目指した曽芭

目指したけど撃沈した。 あとついでにかわいい芭蕉さんも消滅した。
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はんぺん @hannpenn_29

脳内の大部分に変態臭い曽良くんがはびこってるけど、格好良い曽良くんが見たい!→芭蕉さんが他の人に傷つけられてたらきっと格好良い曽良くんが颯爽と現れてくれるに違いない!という欲求を満たすために考えてみた→

2015-04-16 23:37:37
はんぺん @hannpenn_29

名のある商人の屋敷で俳席が設けられ主賓として招かれる芭蕉。お開きとなり屋敷を出ようとしたところ、庭先の木陰から数人の参加者が自分の陰口をたたいているのを耳にする。「俳聖などと謳われても所詮パトロンに金を貰う寄生虫だ」「違いない」悔しさに一人唇を噛んで俯向く芭蕉。

2015-04-17 00:05:03
はんぺん @hannpenn_29

そこへジャリと玉石を踏む足音が近づく。顔を上げてみると見慣れた白い着物が参加者達の前に立っていた。「彼が寄生虫というなら屋敷の主のコネ目当てで参加された貴方方は何でしょうね。あいにく良い繋がりができなかったようで残念です。もう少し俳句のお勉強でもなさったらよいのではないですか」

2015-04-17 00:05:37
はんぺん @hannpenn_29

「それとあの人のことを兎や角言うことはお勧めできません。僕も仕舞いこんだ脇差を探すのは面倒なんで...」そこまで言うと呆然と立ち尽くす男達の脇を涼しい顔をして通り過ぎていった。芭蕉は我に返って屋敷を出た弟子の後を追うと、その白い背中に抱きついた。

2015-04-17 00:06:07
はんぺん @hannpenn_29

屋敷を出た二人は庵への帰り道に茶屋へ立ち寄る。「ねぇねぇ、曽良くんは私のこと寄生虫みたいって思ったことある?杉風君達に支えてもらう今の暮らしはすぎた身分かな?」団子を頬張りながら軽く聞いたつもりだろうが目が真剣だ。茶を飲み干しながら曽良が答える

2015-04-17 00:14:48
はんぺん @hannpenn_29

「正直、やめてほしいですね」慰めてもらえるのを期待していたため見開かれた師匠の目に気づかないフリをして彼は続ける。「他の門弟に手を伸ばす機会を与えたくないです。親切心とばかりに擦り寄ってくる連中はアンタと二人きりになるのに邪魔になりますから」

2015-04-17 00:22:31
はんぺん @hannpenn_29

驚いたり恥ずかしくなったりで弟子の顔も見れないまま「今日はありがとね...」と呟く芭蕉。曽良はそれを無表情に見やって言う「別に...ただ、自分の大切な人が他のヤツに傷つけられるのを見る趣味はないんで」 団子を食べ終えた二人は手をつないで茶屋をあとにした(完)

2015-04-17 00:35:25
はんぺん @hannpenn_29

....と、格好良い曽良くん考えてみたけど何か引っかかった。 ①芭蕉さんがなんか女々しいというか殊勝すぎるというか ②曽良くんが気障すぎる気がする 上記を踏まえて改善してみた→

2015-04-17 00:37:59
はんぺん @hannpenn_29

名のある商人の屋敷で俳席が設けられ主賓として招かれry... 「俳聖などと謳われても所詮パトロンに金を貰う寄生虫だ」「違いな「何禿げ散らかしたオッサン共が抜かしとんじゃ!!!」参加者の一人に激突ショルダーをかます芭蕉。

2015-04-17 00:45:43
はんぺん @hannpenn_29

「イヤ!お前も充分オッサンじゃねーか!」突然のタックルで尻餅をつきながらもなんとか応戦する男(整備されたバーコードが無残にも乱れている)「私はまだピチピチジューシー桃の香りだも~ん!羨ましいんなら髪の毛増やしてから来やがれ、このゴ○ブリ野郎!」

2015-04-17 00:51:10
はんぺん @hannpenn_29

あまりの言葉に周りの連中が呆然とする中、バーコード男が芭蕉に掴みかかろうとする。と、白い着物を翻し彼の弟子が男の腕を掴んで止めた。曽良の射抜くような眼差しに身を固くする参加者たち「芭蕉さんに触れたのはアンタですか?」(いや、彼はまだ触れる前だ)

2015-04-17 00:57:37
はんぺん @hannpenn_29

「アンタですね?」(いや、あんたが止めたから触れてないって!)一つになる参加者達の心の声。「僕が突撃と腕を広げても最近(スキンシップ過多に取りすぎて)飛び込んでこないのに、アンタ芭蕉さんに触れたんですね」掴まれた腕がミシミシ音を立てる。どうやら激突ショルダーが羨ましかったらしい。

2015-04-17 01:02:13
はんぺん @hannpenn_29

この弟子にしてあの師匠かと彼らが目を向けると芭蕉は既にこちらに背を向けて屋敷を出ようとしていた。曽良は苦悶に呻く男の腕を離すと、その場にいる男たちを眺めてのたまった「どうぞ我が師のお話をお好きなだけなさってください。ただし月夜ばかりと思いませんよう」

2015-04-17 01:12:01
はんぺん @hannpenn_29

屋敷を出た二人は庵へのry... 「ちくしょ~、あのハゲ覚えてろよ...」と団子を頬張りながら(俳聖とは思えない言葉遣いで)こぼす芭蕉。「芭蕉さん、僕にはいいですが他の人間に触れないでください。何うつされるか分かりませんよ」

2015-04-17 01:19:32
はんぺん @hannpenn_29

「だって激突ショルダーでもお見舞いしてやらんと私の気が、え?うつされる?」「ほら、蚤とか虱とか...」「いや、あれだけでうつらないでしょ」「わかりませんよ、彼歳の割に髪薄かったですよね」「え!?バーコードの原因って蚤虱なの?薄毛と関係なくない?」「どうでしょう、一因にはなるかも」

2015-04-17 01:23:50
はんぺん @hannpenn_29

「マジかよ!?なんか心なしか頭痒くなってきた!」「あ~、うつされましたね。芭蕉さんもバーコードの危機ですよ」「嫌だ!どうすればいいの?」「とにかくまずは風呂に入りましょう。僕が全身隈なく洗いますんで」「髪だけでよくない?」「…芭蕉さん、人の体には頭以外にも毛は生えてるんですよ」

2015-04-17 01:27:03
はんぺん @hannpenn_29

「!!?それって!!」「...えぇ、残念ながら」「とにかく早く庵に帰りましょう」芭蕉の腕を掴む曽良。いろいろ恥ずかしくなったりで弟子の顔も見れないまま「えぇと、ありがとね...」と呟く芭蕉。曽良はそれを無表情に見やって言う。

2015-04-17 01:31:12
はんぺん @hannpenn_29

「別に...ただ、自分の大切な人が他のヤツ(蚤虱)に傷つけられるのを見る趣味はないんで」 団子を食べ終えた二人は、若干弟子が急ぎ気味に師匠の腕を引いて茶屋をあとにした(爆)

2015-04-17 01:33:08