ひふみ投信 大阪セミナー (2011.3.21) ゲスト:かえるさん
藤野:電力が半分しかない。夏場はこれではもたない。計画停電が続くのが必須。皆さんが今東京に行ったら街の暗さに驚くだろう。たった1週間で世界が変わってしまった。大阪にきて明るいことに驚いた。東京のコンビニは看板の電気を消しているので、営業しているかどうかわからない。
2011-03-21 11:05:18藤野:オフィスも蛍光灯を消して、PCの明かりで仕事をしている状態。しかしビジネスは待ってくれない。韓国、アメリカ、中国…この状態で世界と闘えるだろうか。安定したサーバーも必要。西へのパワーシフトを予測。名古屋、大阪、福岡。一部海外へ。
2011-03-21 11:07:22藤野:東京地域のレジャー、サービス、不動産は大打撃。逆に西日本にはこれらが大きなチャンスとなる。一方で東京から人が来るので、サラリーマンの方だと上司が増えるかもしれない。自営業者だと東京の業者とバッティングするかもしれない。
2011-03-21 11:08:25藤野:魅力有る町づくりをすれば、東日本の人が定住する→長期的に発展する。「大阪だけが」と言う考えだけではなく「日本」「世界」を意識した町づくりが必要ではないか。
2011-03-21 11:10:27藤野:今大手企業は西日本への転勤命令が次々と起こっているときいている。メーカー、サービスともに。官僚や政治家のパワーシフトは遅れるだろう。これまで組織をつくって大きな雇用を生み出す実績がないから。民間企業の移動の方が早い。
2011-03-21 11:12:02藤野:関西の不動産、設備投資、サービス関連は増えるのではないか。期せずして、震災が東京一極集中を崩し、西日本へ分散が進むだろう。東京がNO.1と思っている人は他の地域でうまくコミュニケーションできなければ、これからタフな状態になるだろう。
2011-03-21 11:14:11藤野:震災後の銘柄選択ががらっと変わった。西にシフトしている。西日本が基盤でグローバルに活動し、判断の早い企業。
2011-03-21 11:15:08藤野:震災でソーシャルネットワークが使えると言うことが認知された。スマートフォンの普及が進むだろう。クラウド化もより注目される。evernote、Dropboxなど。分散型の電力消費(スマートグリット)、太陽光などの代替エネルギーの大規模化が進む。
2011-03-21 11:17:23藤野:代替エネルギーは実際のところ、現在の原発よりも電力が低いだろうが、今の国民感情としては原発使用に関して積極的になれないだろう。サマータイム導入も検討されるだろう。電力低下がとてつもなく大きな影響で、国の競争力を左右するし個々人の働き方をも変化させる。
2011-03-21 11:20:06藤野:ネット系(クラウド系)で新しいことをする人は今かなり必要とされるのではないか。震災前のルールで頭が変わらない人、対応できない会社や組織はかなりつらいだろう。グローバルかも進むのでは。
2011-03-21 11:21:22藤野:(トピックスの図)ひふみ投信の特色の一つは、銘柄選択が独特で柔軟であり現金を動かすこと。震災の前に偶然にもキャッシュを7→15%に上げていた。この震災がなくともマーケットが下がると思っていたから。本当はもっと大胆にするつもりだったが、さすがに予想がつかなかった。
2011-03-21 11:24:50藤野:3月11日のあと月曜にはさらに売った。これまで911、阪神大震災、リーマンショック、山一などの経験から、「二日半の法則」→二日間は下がり続ける。火曜に買い始めた。下げすぎた銘柄(震災に関係なく下がっていてこれからあがるであろう銘柄)を買った。
2011-03-21 11:27:21藤野:普通、ひふみ投信ではこんな短期間に売買はしない。市場がドラスティックに動いたので緊急対応した。結果的に言うと市場は12%の下げだったが、ひふみは6%の下げにとどまった。
2011-03-21 11:28:25藤野:おそらくこれから西への動きが加速するだろう。これを機に自分たちの企業、組織を見直し、しっかりのびていってほしい。東日本が打撃を受けている今、西日本が必死でがんばらないと日本は本格的に発展しなくなる。是非関西、西日本にがんばってほしい。
2011-03-21 11:29:54藤野:「イニシアティブ」→「自分でやる」ということ。ゲームをメイクする。どんどん巻き込んでいく。これからの流れを壊し、自分たちで流れを作る。これが今後どんどん大切になる。西日本の人だけでなく、どの人にも言えるし、これまでも言ってきた。
2011-03-21 11:31:07質問:分散について。これから海外は日本をどう見るか。藤野:非常時になったのでありとあらゆる選択を考える。レオスとしてもどこに本社をおき、運用をどうしていくのか。その結果日本株に集中するかもしれないし、海外に集中するかもしれない。これから慎重に検討する。
2011-03-21 11:33:12藤野:世界の投資家の目線は二極分化しているように思う。これまでは日本がドラスティックに変化しないことに対するいらだちがあったが、震災後よくも悪くも興味は有る。例えば新日鉄と住金が経営統合したが、今後水面下で経営統合の話があればどんどん進んでいくと思う。
2011-03-21 11:34:54藤野:本社の移転、合併がどんどん進む→日本株が上昇すると、アクティブ投資家にとっては機転になるのでは。逆にお金を引き上げる人も居るだろう。動き早くなる。
2011-03-21 11:36:17質問:今までのひふみ投信の実績はどうだったのか、退職しているので今後の運用についてリスクヘッジ、安全運用をするにはどうすれば良いか。藤野:一般論だが、退職後は株七割、債券3割は株が多すぎる気がする。7割債券3割株がよいのでは。株でも海外、日本と分散しておく方が良いのでは。
2011-03-21 11:39:10藤野:中型株で重要なのは経営者と成長分野。構造変革のある企業を分析、情報力で選択している。例としてJPホールディングス。保育園の経営。民主党の施策や膨大な待機児童と言う背景、すばらしい経営者であり、これからものびるだろうと判断。他にJIN、朝日出版。
2011-03-21 11:44:25藤野:あまり人気のない株(買われていない株)を買うことは重要だと思っている。今回のようなショックな出来事があっても振れ幅が少ないから。無名で凄く良い会社に投資するのは、外国人投資家や機関投資家、個人投資家があまり買っていないから。
2011-03-21 11:46:02藤野:中型株で重要なのは経営者と成長分野。構造変革のある企業を分析、情報力で選択している。例としてJPホールディングス。保育園の経営。民主党の施策や膨大な待機児童と言う背景、すばらしい経営者であり、これからものびるだろうと判断。他にJIN、朝日出版→朝日印刷に訂正。
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