GC異聞迷宮まとめ/魔法師クレア
「そうは見えるけど。ドアノブがないよ。まさかこの丸い窪みを、フスーマみたいに左右に引っ張るわけじゃあるまいに」 そう言いつつ、実行して見せるカリュー。当然扉は開かない。 「・・・ねえ。ちょうどその窪みくらいの丸いもの、ちょうど持ってるよ。それも、ふたつ」→
2017-09-10 11:54:49「へー。・・・ん!?」 「ほら、これ」 そう言って、両手で縦に一枚ずつ。つまんで見せたのは、いつか拾ったゴシックなメダル。中心にはそれぞれルビーとサファイアが。 「・・・そんなことってあると思う?」 「なくはないと思うよ」 ニッと笑って返す。→
2017-09-10 12:16:14「まあ、試すのは一瞬でタダじゃしの。でも良いかい?ハズレだと何らかの罠が発動するような可能性も」 「そーれがっちょーん!!」 「話を聞かんかぁ!!」 世の中はまあまあ素敵な偶然が溢れているようで。するとゴゴゴという轟音と共に、扉は左右に開いてゆく。→
2017-09-10 12:18:29「やったあ!!」 「うそーん」 僕とカリュー、キースおじさんの三人は、警戒しながら部屋の中に入る。・・・とは言っても、真ん中に宝石箱を飾る台がある他はそこそこの広さがある程度の、真っ白で何もない部屋だった。 「・・・この中にあるのが、秘宝だったり・・・?」→
2017-09-10 12:21:27そんな虫のいい話がという気持ちと、まだ素敵な偶然があるかもしれないという期待で胸を高鳴らせながら、その宝石箱を・・・開いた。開いたのだが。 「・・・何も入ってない?」 「もう持ち出された後とかー?」 「でっ、でも扉閉まってたよ!?」→
2017-09-10 12:30:06「自動で閉まっちゃうんじゃない?メダルもほら、誰かが用済みになって捨てたから二枚一緒にあったとか」 「その可能性は考えてなかったー!!」 と、騒いでいると。箱の中から。何やら穏やかな曲が流れてくる。 「・・・オルゴールだった?」 「でも、中には何も入っていないよ」→
2017-09-10 12:40:59空箱ではなく、これ自体がお宝だったのだろうか?はじめこそそう困惑していたが。 「なんだか・・・すごく落ち着くね」 「なんてーのかね。幸せな気持ちにになるってゆーか・・・」 キースおじさんも、うっとりとした顔で頷いている。→
2017-09-10 12:44:34「やっぱり、この箱自体がお宝なんだよ。さしずめ幸せの箱!かな?」 「ゆってもオルゴールじゃんとは思うけどにゃあ。ま、それでいいならいいさあ」 この宝物を持っていくことにし、蓋を閉めようとする。その瞬間、呪いの指輪が鳴り響いた!→
2017-09-10 12:50:03いつものデロデロとした音ではなく・・・祝福するような。テレレレッテッテッテー、という音が。それから締め付けるような感覚が消えたのを感じる。 「・・・何だか、呪い解けたみたい」 「解呪効果もあんのかいや・・・いや?というか・・・変質してない?むしろ祝福されてんよ」→
2017-09-10 12:53:27「・・・よく分からないけど、すごいものっぽいよね!!」 「せやな」 ああっ、反応が淡白。もう付き合っとられんわ、という空気を感じる。ともあれ、お宝を手にした僕らは、再び階段を目指すことにしたんだ。
2017-09-10 12:58:16調査点+6。 《奇妙なメダル/陰》《奇妙なメダル/陽》を消費、《希望の箱》を入手。 オプション獲得点:42 《小心者の副官》を入手。
2017-09-09 10:33:50■入手《小心者の副官》 「はいお嬢さんちょっといいですか?」 部屋を出た僕を待ち受けていたのは、いつの間にか背後に回り込んでいた一人の女性と。 「・・・何ですか?お姉さん」 首元に突き付けられた一本のナイフだった。→
2017-09-10 20:21:34「何てことはありません。いまその部屋から持ち出したものを、ちょおっと見せてほしいな、というだけです」 「信じると思うー?この状況で」 殺気立ち、武器を構えるカリューとキースおじさん。 「まぁまぁ、妖精ちゃんもおにいさんも少し落ち着いて」 女性は明るい声を崩さずに話し続ける。→
2017-09-10 20:26:47キースおじさんはおにいさんと呼ばれて少し嬉しそう。こら。 女性は僕の鞄を片手で器用にまさぐり・・・箱を取り出す。 「これがさっき話してたお宝ですか」 そしてそれを開く。先ほどと同じく、穏やかなメロディが流れ始める。こんな状況なのに、緊張感が消え失せてしまうようだった。→
2017-09-11 04:48:41「なるほどなるほど」 女性は満足したように言って、箱を閉じ鞄にしまう。あれ? 「えっと・・・お姉さん?その箱が欲しいのなら・・・」 「あ、大丈夫です。もう堪能させていただいたので、うふふ」 え、本当に見たかっただけ!?それを裏付ける様に拘束をあっさりと解き、両手を上げてみせる。→
2017-09-11 04:52:20「改めまして失礼しました。私はトレジャーハンターのホーシャと申します。趣味は人を驚かせること♡」 そう言って、今しがたまで僕の首に突き付けていたナイフ・・・じゃない何だあれ!?金属のヘラみたいな何かを、ふるふると振ってアピールする。 「悪趣味が過ぎへん?」 カリューに同意する。→
2017-09-11 04:55:14「よく言われます♡」 僕とそう背の変わらない、小柄なお姉さんは一人楽しそうにそう言う。 「・・・その、もう行っても良いですか?」 「ああ、すみません。私も連れて行っていただけませんか?」 本当に何を言っているんだこの人は。 「一応聞きますけど、何でですか?」→
2017-09-11 05:03:45「私の事情から言わせていただくと、そろそろ一人でゆくのも大変かなという深さになってきましたので。道連れが欲しかったのです」 にこにこと、笑みを絶やさずに語り続ける。 「それからあなたたちの腕前もなかなか確かなもののようですから。でも少しばかり危なっかしい、かな?」→
2017-09-11 05:08:03ウインクが飛ぶ。 「助けてあげようってこと?お気遣い痛み入るにゃー」 「ほらそうかっかしないでください。少し前から見てましたけど、あなたたちちょっと感情に引きずられすぎですよ。・・・そちらのおにいさんと並ぶ前衛役が、必要ではないですか?」→
2017-09-11 05:13:08「前衛ぃ?いいとこ軽戦士じゃないのさ。おっさんと並ぶとは・・・」 カリューがそこまで言いかけて、目を見開く。彼女・・・ホーシャさんのリュックサックから、ズルズル、カシンカシンと音を立てて大剣が現れる。 「とまぁこういう仕込み刀がありまして。私は結構攻撃型ですよ?」→
2017-09-11 05:18:14まぁ、攻めるタイプなのは、充分に分かる。ツッコミ所はあるが、何となく威圧感に押されて了承してしまった。 「ふふ、ありがとうございます。助かりました」 この人、なかなかのくせ者みたいだ・・・ 「・・・お嬢様がご無事でしたら、このくらいだったかな」 何か、小声で聞こえた気がする。
2017-09-11 05:22:32というか、今回仲間キャラがいるせいかついロールが長くなりがちな気がする。そもそもキースおじさんがしゃべれないのは、仲間の描写するとだれるから省きがちにしてたら喋るシーンが全くなかったことによる設定で。カリューに加えホーシャさんまで喋りだしたら収拾がつかん。
2017-09-11 05:24:479/9(7日目) HP:57 SP:70 調査点:8 階層:7 オプション: 1《忠実なる従者》 2《勇敢な青年騎士》 3《戦場の吟遊詩人:5回》 4《お調子者の偵察兵》 5《生真面目な女騎士》 6《いわくつきの武具》 7《小心者の副官》 8《希望の箱》
2017-09-09 10:37:35