大脳システムの見地から見た性欲、恋愛、愛着

Phisolophical Transactions に載った性欲と恋愛についての論文の話をまとめました。
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ultraviolet @raurublock

「恋に落ちると脳からドーパミンが分泌される、だから恋愛の賞味期限は3年」みたいな話は俗流心理学/脳科学(笑)でよく言われるけど、まともな研究論文を読むとまた違った知見があるよ。例えばこれとか ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…

2012-08-16 12:12:25
ultraviolet @raurublock

この論文では、脳が恋愛を処理するには三つのシステムがあるとされてる。まず「性欲系」が異性全般へのドライブとなり、次に「魅了系」が特定の相手をパートナーとして選び、最後に「愛着系」がパートナーとの関係を長続きさせる。

2012-08-16 12:12:52
ultraviolet @raurublock

これらはお互いに影響を与え合いつつも、区別される。つまり、性欲と恋愛は、お互いに影響を与え合うが、別物

2012-08-16 12:13:41
ultraviolet @raurublock

しかも恋愛でも、初期の「恋は盲目」状態と、仲の良い老夫婦の状態とは、また別物であると。ドーパミンは「魅了系」として幸福感をもたらすが、それだけではなく、報酬系として脳内ニューロンを成長させる。これにより「愛着系」が働くようになり、恋愛が長続きする

2012-08-16 12:14:02
ultraviolet @raurublock

あと、「脳をfMRIで見る限り、恋愛とは emotion (フィーリング的な感情) よりも motivation (「これやりたい!」という内発的動機付け) の方に近い」という考察もなかなか説得力があると思った

2012-08-16 12:19:08