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創作者として「承認力」を背負う覚悟 「Re:CREATORS」あおきえい監督インタビュー - アキバ総研akiba-souken.com/article/31417/ 「努力は必ずしも結果に結びつくわけではないという厳しい現実を象徴的に描いているので、ストーリー展開としてはアリだと思う」
2017-09-17 14:21:22レクリエイターズについてはこちらの craft89.blog105.fc2.com/blog-entry-252… 「追記」にある水篠颯太についての指摘解釈感想が非常に素晴らしくかつ重要で、もしも読んでそこがストンと腑に落ちるようなら大体この作品楽しめたといえて良いんじゃないかとすらごく個人的には思えたりする。
2017-09-17 16:25:13ブログ更新しました。 本作はクリエイターへ向けた物語。けれどそのクリエイターとは、作家達だけではないと思うのです。 そんな物語を、私も自分で/Re:CREATORS 22話(最終回)感想 craft89.blog105.fc2.com/blog-entry-253… #recreators #レクリエイターズ pic.twitter.com/4holSEs6W9
2017-09-17 08:09:17最終回22話はやはり「13話の鏡像」だったのでこのうえなし。メテオラがストーリーテラーとなり、自分自身を(ザツに)キャラクターとして創作してみせる13話は、いっけんしては「本編のオマケ」にみえる回、総集編の体裁を用いた特殊な構成なれど、しかし欠かせざる本編の一部なのだ。 pic.twitter.com/RH6yQ5Et30
2017-09-17 08:41:39大崩潰阻止の偉業は称えられるどころか一般市民には知られざるものとなる、それぞれのこれまででなくこれからが語られる。あたりまえにあたりまえのエピローグ編だが、それらは13話の変奏として構成され…いや違う、正確には最終22話の予型として13話が創出され対応地点に挿入されている。 pic.twitter.com/7UT5WEmP1L
2017-09-17 08:47:35「レクリエイターズ」最終回迎えて、ふと思うと、あの作品「わかりやすいお約束」がなかったよな。例を上げれば、「ソウタと誰かがわかりやすい恋愛関係に発展するような展開がなかった」とかね。さらに言えば「主人公補正」や「都合のいい奇跡」もなかった。そういう意味でも異色作だったなぁ。
2017-09-17 19:47:19Re:CREATORSのアニメが王道の大団円というか勧善懲悪っていうかそういうので終わらなかったのも結局のところこれは現実に起きたことだから誰かが書いた物語のようにうまくはいかないって感じで個人的には良かった
2017-09-17 17:25:20「フィクションの世界の登場人物が現実世界に現れる」とする以上、そういった要素はむしろ描かないことでより両世界の違いを際立たせたと言え、だからこそ、最後の最期の大どんでん返しを引き立てた感じよね。作劇的にはすごいしんどいものだと思うけどw まぁだからこそ面白かったんだろうなぁ。
2017-09-17 19:50:39レクリエイターズで出てきた“承認力”、物語終盤ではどうしても「大衆による圧倒的物量の“承認力”」に目がいきがちだけど、どれも重要な3つのポイントで「たった一人の承認」があると思う。
2017-09-17 22:19:041つ目は、作中時間の始め、颯太くんとシマザキさんが出会うきっかけとなったところ。繰り返し物語中で強調されるように、颯太くんはイラストを描く力も物語を作る力も非常に未熟で、pixiv(に似たサイト)に投稿しているイラストもお気に入りが一個つけばマシな程度には評価されていなかった。
2017-09-17 22:28:55そんななか、あるイラストにコメントが届く。アカウントの名前は“セツナ”、「素敵です。こんな雰囲気で描かれたセレジアを、初めてみました」と。このコメントをきっかけに二人は出会うこととなり、それが回り回って今回の騒動の始まりと終わりに大きく影響を及ぼすことになる。
2017-09-17 22:36:54このときすでにシマザキさんのイラストは閲覧者数も1000を、お気に入りは100を軽く超える程度には実力があり、それを認識する人々も多く存在した。それでも彼女は、颯太くんの(何度も強調するが、未熟である)イラストに心惹かれるものを感じていたわけである。ここが1つ目の「一人の承認」。
2017-09-17 22:41:32(ちなみにシマザキさんのコメントでもわかる通り、ここで颯太くんが描き彼女がコメントしたイラストはセレジアを描いたものだった。アルタイルが主人公であったレクリにおいてセレジアはそうではなかったかもしれないけど、1話から登場するだけでなくここからでも重要なキャラであったと言えるはず)
2017-09-17 22:45:142つ目はちょっと変則的。21話にて“シマザキセツナ”(あくまで彼女の方はエリチャのキャラクターであるから、表記もフルのハンドルネームに「“”」付き)が、自らがかけていた颯太くんのメガネを拾い渡してくれたアルタイルに、そのメガネの由来とアルタイルを描いた理由を語った科白から。
2017-09-17 22:51:59「これはね、アルタイル。とてもとても大事なものなのです。だって……、そう。このメガネをかけていた人、その人に見てもらいたくて、私はあなたを描いたんですよ」(以上、アニメ音声から直接書き起こした。タメのニュアンスなどは実際と違うだろうが、そこは見逃していただきたい)
2017-09-17 22:59:59レクリという物語のなかで描かれてきたものの一つは「創作者たちの“創作”への姿勢の多様さ」。だから“シマザキセツナ”の語った言葉もすべての創作者に当てはまるわけではない(そもそも、“シマザキセツナ”の語った言葉を本当にシマザキさんが思っていたかすら実は保証しようがない)それでも、→
2017-09-17 23:04:21→アルタイルを作った(/造った/創った)という“シマザキセツナ”は、アルタイルを多くの人に向けて発表すると考えたときに、まず最初に「颯太くん」というたった一人に見てもらいたいと思ったのだと語る。これが2つ目の「たった一人の承認」(正確に言えば「たった一人に向けての承認欲求」か)。
2017-09-17 23:11:293つ目は、颯太くんの発案でエリチャの隠し玉として“シマザキセツナ”を登場させるにあたってのもの。この案は対峙させられたアルタイルが叫ぶ通り、「卑怯」で「汚い」戦法だった(逆に言えば、その「卑怯」な戦法を選ばなかったがゆえに松原たちクリエイターは敗北したとも言えるだろうが)。
2017-09-17 23:17:48正攻法で勝てない相手だからこそ「卑怯」な手を使う。でも、その部分を発案し実際に作ったであろう颯太くんには圧倒的に実力がない(いくら松原たちに囲まれた環境で過ごしたとはいえ、飛躍的に彼の力が伸びるわけはない。その点は本当にシビアかつ現実的なところだと感じさせられる)。
2017-09-17 23:23:32ここで出てくるのが「たった一人の承認」。とは言っても、シマザキさんは鬼籍に入っているわけで承認できるわけもなく、無論アルタイルがこんな「卑怯」で「汚い」手段を承認するはずもない。そこで出てくるのが真鍳ちゃんというわけだ(わざわざ彼女の名前をテキストコピー使って漢字にするんですよ)
2017-09-17 23:30:03真鍳ちゃんは自らの能力である「言葉無限欺」を用いて、颯太くんの技量不足により足りなかった「承認力」と「情報の重層さ」の二つを一気にひっくり返した。レクリに批判的な人は『じゃあ結局真鍳の能力でチートしただけじゃん』と言うのだろうが(そして実際それは一面として正しい認識であるが)、→
2017-09-17 23:38:03→ここで他でもない真鍳ちゃんが(「余裕こいてるアルタイルの狼狽する顔が見たい」という理由からとはいえ)颯太くんの「卑怯」で「汚い」案を“承認”していたわけである。つまりこここそが、3つ目の「たった一人の承認」になるわけだ。
2017-09-17 23:43:15これは一見ほど単純じゃない。まず物語中盤にセレジア・メテオラ陣営の内部崩壊をさせようとしながら早々にメテオラたちが現れたことにより失敗した時点で真鍳ちゃんはアルタイルにもメテオラ達にも興味を失っていて、この騒動の表舞台に立つつもりはなかった。そこをアリステリアが訪れ、こう言う。→
2017-09-18 00:07:15→「せいぜい面白くしろ」と。それまでのアリステリアより遥かに「人っぽ」い雰囲気を面白がった真鍳ちゃんは「話だけは承」ると返事をした。そしてアルタイルの狼狽する顔は大層面白いだろうと判断した彼女が、颯太くんの書いたであろう部分を(恐らく)読み、「卑怯」なところを能力で承認した、と。
2017-09-18 00:16:39