JAM 君との時間

雨愛 @amaai_case

#JAM君との時間 26 なんかもう恥ずかしいというか…この人は… 「どうせすぐクリーニング出すやろ？」 『まぁ…明日は普通の服着て帰りたいからカバンに詰めるもんでね…』 「ほなえぇか。くしゃくしゃになっても。」 『えぇ…やだぁ…』 「黙れ。」 『だ…黙れ…！』

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#JAM君との時間 27 ちょっといい雰囲気なのかな？って思ってたのに！黙れって！彼女に向かって黙れって言ったよこの人！ 『自分で脱ぐ…んっ、』 「脱がさへんとは言ってないやろ。ただ、自分で脱ぐよりかは雑になるってだけ。」 『なんで…』 「焦らされるのが嫌いなもんで。」

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#JAM君との時間 28 聞いててこっちが恥ずかしくなるような事をしれっとした顔で言うから、ドキドキする。 下着のホックだって簡単に外しちゃうし、多分ストッキングは爪引っ掛けたからもう履けないな。 ゴツゴツした指が体を這う度にぞくぞくする。ダメだ、完全に彼のペース。

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#JAM君との時間 29 ずっとソファーの上だったんだけど、狭いと感じたのか、綺麗に清掃されてるベッドに抱きかかえられたまま横になる。 スーツハンガーにかけたかったなぁとか、あんな大きな窓だったらこの行為見えちゃうんじゃないかとか余計な事ばっか考えちゃう私に、いつも彼は敏感。

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#JAM君との時間 30 「お前はなんでそんなこっちに集中できんのや。」 『ごめん…』 「せやから…心配なんやろ…」 『ん？』 彼もいつの間にかシャツを脱ぎ捨てていて、私にキスをしながら話を続ける。 「俺のことだけ好きなのかと思えば他にもかっこいいとか平気で言うし…」

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#JAM君との時間 31 『そりゃまぁ…この世の中、好きって…言うの、は自由じゃないですか…』 私が話してるというのに、いたずらする手は止まらなくて、言葉が途切れ途切れになりながらもそう言うと、彼は私の鎖骨に唇を当てたまま話し出す。 「焦る…」 『え？』

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#JAM君との時間 32 「今回やって、亮にうちわ作ってたやろ。」 『いった…！え、なんでそれを…』 「おもろいうちわあって、よぉ見たら村上くんの女ちゃうかな。って。」 『見てくれたんだ…』 「だぁ、そういうとこやアホ。」 『だって…どうせファンサしてくれないし…』

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#JAM君との時間 33 「欲しがるな、こんな近くにおんのに。」 『でも…』 「皆には投げチューやねんで？お前贅沢もんやろ。」 そう言って、唇を指でなぞるから嫌々顔を逸らす。 「ホンマ…そういうとこやで。」 『んぁ！んっ、やだ、急に…んっ！』

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#JAM君との時間 34 彼が動くたびに漏れる声が、どうしてもいまだに恥ずかしくて、いつもは口元を手で押さえるんだけど、彼は今日はそれを許してくれず、私の顔の横で両手をぎゅっと握る。 知らなかった…この人、めっちゃ嫉妬深いじゃん… 彼の手を握り返すと、やっと顔が優しくなる。

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#JAM君との時間 35 『本当いつもすぐ寝るよな…』 汗かいてベタベタしないのかなって思うけど、彼はいつも終わると1回私の頭を撫でて寝てしまう。 それはもう、疲れてるのにごめん…って思わせるぐらい。 『…実は、まだあと他の公演行くんですよ。その時一瞬でも見てほしいな。』

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#JAM君との時間 36 分かってる。私だって。 でも、せっかく可愛い格好してきてるのに、ライブ終わり、「見つけたで〜」って他のメンバーから来ても、君から来ないのは意味がない。 『誰のために可愛くしてきてると思ってんだよ。』 いつもの仕返しに、ちょっと強めに肩を叩く。

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#JAM君との時間 37 『…お風呂。』 あとスーツもハンガーにかけなきゃ…と思いながら立ち上がると、信じられない強さでまたベッドに寝転がる。 「殴り逃げか。タチ悪。」 『うわぁ…起きてたの。』 寝返りをして彼の方に向くと、やっぱり眠いのかいつもより半開きな目。

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#JAM君との時間 38 「痛い。腕あげられんようになったらどうすんねん。」 『そんなヤワじゃないって知ってるもん。』 「俺をなんやと思ってんねん…（笑」 珍しく私の首に腕が滑り込んで来て、やだ、腕枕してくれるの？ 『肩、痛いんじゃないの？』 「リハビリ。」

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#JAM君との時間 39 『リハビリ？（笑』 「重たいもん乗っけて鍛えるんや。」 『…ふふ、』 私は彼にぎゅっと抱きつくと、彼も私をぎゅっと抱きしめてくれる。 「今度から…服ちょっと気にする。」 『あ、可愛くしてる日だけね？』 「部屋着、中学のジャージやもんな（笑」

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#JAM君との時間 40 ー 『…あれ？』 朝起きると彼はもういない。 荷物も全部なくて、え、もしかして始発の飛行機！？ まさか…今日仕事だったりするんじゃないの…？それなのに私がホテルどこ？なんて聞いたから… 『そういうとこ優しいの嬉しいけど…』 心配だなぁ…

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#JAM君との時間 41 なんだかなぁー。と思っていると、テーブルの上に置手紙が。 「土産買う時間ないやろ。家族でどうぞ食べてください。」 手紙の重しになってたのは、ブルーベリージャム。 『やだ…今回のタイトルにかけてるの…？（笑』 可愛いとこあるじゃん！

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#JAM君との時間 42 こんなジャムどこで、いつ買ったのかなとか思い、考えていると、彼からメールが来ていたことに気づく。 そういえば昨日携帯見ろって言われたっけ… 『ぷっ…なにこれ…（笑』 遡ると文には、 「お前の家って朝パン派やんな？」 なんて書いてある。

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#JAM君との時間 43 うん、そう。我が家はパンを食べるよ。 信ちゃんはご飯がいいって言ってたな… ってか、もしかして、これは元々私の家族にって事で買ってくれてたの…？ 信ちゃんの手柄を私にって？ 『…好き。』 昨日は殴ってごめんね。 家族も大事にしてくれてありがとう。

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#JAM君との時間 44 ー 「ただいま…あのな、来る時はちゃんと連絡せぇよ。」 『あ、おかえりなさい。』 公演がない日、早くお家に帰って来れそうな日はいつ！？ってマネージャーさんにしつこく聞いて…って事は諦めて、 今回は大倉くんに聞いてみたら、今日だって返事が来た。

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#JAM君との時間 45 私がちーちゃんと遊びながらソファーに座っていると、手洗いを終えた彼は隣に座ってちーちゃんの頭を撫でる。 『あ、あのね？皆喜んでくれたよ。ジャム。』 「そうか。」 『信ちゃんが買ってくれたって言ったら、気を遣わせてしまって…って恐縮してた（笑』

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#JAM君との時間 46 「お前が買うて来たって言わんかったんか。」 『ん？だって信ちゃんの手柄でしょ？ポイントアップだよ？』 「ふっ、そうか。」 珍しく静かに笑うと、今度は私の頭を撫でてくれた。 「頑張ってるか？」 『うん。この前のはダメだったけど今は次受けてる。』

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#JAM君との時間 47 「心折れてへんの？」 『案外。私のこと見る目ないところになんて就職しない。』 「おうおう、その意気や。」 そう言いながら、どんどん私に体を預けていく彼。 あー、やっぱり疲れてるんだこの人。 『…ねぇ。』 「んやねん…」 『聞いておきたい。』

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#JAM君との時間 48 ん？と、少し顔をこちらに向けた彼に、 『この前もいたんですけど、無視でしたね。』 「…来てたん。」 『いた。言ったら、嘘でも見えたとか言ってきそうだから言わなかった。』 「…普通気づくかあの中で。」 『バカ。』 せっかく可愛いの着てもこれ。

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#JAM君との時間 49 でもこれが彼だ。 もうすぐ夢の中な彼に私は問いかける。 『いつかは養ってくれる？』 私の太ももの上に頭を乗っけた彼はもう目はつぶってるけど… 「そのつもり…」 『…ふふ、おやすみ。』 朝はパンにジャムは譲れないけど一緒に…いつか。 end

きぃまる。 @eight__8_0

【マンゴージャム×丸山隆平】 'お疲れ様(*´ω`*) 初日ライブどうだった？ 私はとても楽しかった!! 初めて初日参戦したからすごい新鮮でドキドキしたよ💕' なんてLINEが彼女から来てたのを見たのは 札幌初日公演終わって日付を跨いだ16日 #JAM君との時間 1