久しぶりのオフ。だけど外は雪…【丸山隆平】

えいと@ぱられるわあるど @BRPOBYG_eighter

(´∀｀)【1】 久しぶりの休日。彼女も偶然休みということで、泊まりに来てくれた。 電話やメールでは、お互いに連絡を取っていたけれど、やっぱり実際に顔を見て話すのは全く違う。何でもない日常の出来事も、彼女の表情が見えるだけで、とびきり楽しいニュースになる。

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(´∀｀)【2】 翌朝、早くに目が覚めると、いつもと違う静けさを感じる。 窓から外を眺めると、いつの間にか降り出していた雪が街を白く染めていた。 まだ時間が早いせいか、人に踏み荒らされることもなく、柔らかな光を放って、世界は清められていた。 ふと、この瞬間を留めようと思い立つ。

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(´∀｀)【3】 「隆…どうしたの？」 ゴソゴソ準備をしていると、彼女がベッドから問いかけてくる。 「ゴメン、起こした？」 「大丈夫、ちょうど目が覚めたところだから。どっか行くの？」 「外…雪が降って、少し積もってる。雪が綺麗なうちに写真撮っとこう思うて」 「今から？」 「うん」

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(´∀｀)【4】 「私も、行っていいかな？」 「外、寒いで？ 見てるだけじゃつまらんかもしれんし」 「寒くても一緒に行きたいな…隆が見てる世界を私も隣で見てみたい…写真だけじゃなくて…」 「…あかん…」 「ダメ？」 「や、そうじゃなくて…」 言葉を濁す俺に、首を傾げる彼女。

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(´∀｀)【5】 そんな事言われたら…可愛すぎて写真どころじゃなくなる…とはとても言えず。 「一緒に行くんやったら、暖かい格好してきてな？外、自分が思うてるよりも冷えてるし」 とごまかして、俺は準備を続けた。 愛用のカメラを抱えて、二人で歩く早朝の街…

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(´∀｀)【6】 まだ眠りから覚めきっていない町の静寂に、雪がもたらすピンと芯の通った静けさと冷気が張りつめる。ほんの僅かの時間しか留められないその空気を少しでも残しておきたくて、夢中でシャッターを切る。 これくらいかな…と一息ついたところで、彼女の存在を思い出す。

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(´∀｀)【7】 周りを見回すと、彼女は、道の端に積もった雪で、小さな小さな雪だるまを作っていた。 白い帽子に白いコート、オレンジのマフラーと手袋をしている彼女。俺の言う通りにたくさん着込んで、モコモコになった君は、目を輝かせて、頬を真っ赤にして夢中になっている。

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(´∀｀)【8】 その姿がとても愛しくて、その姿を永遠に残しておきたくて、俺は自然にカメラを構える。今、この瞬間の彼女を留めるために、再びシャッターを切りはじめる。 そうするうちに、彼女が気づいて、 「隆、何撮ってんの〜。恥ずかしいよ…」 と顔を隠してしまった。

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(´∀｀)【9】 「いい表情しとったで」 「やだよ…消してよ…」 「さて、そろそろ帰ろか。…それ、持って帰る？」 「ううん、ここに置いてく…って、はぐらかさないでよ〜」 結局、帰り道は、“消す・消さない”で大騒ぎで。 でも、あの手この手で、説得を試みる彼女も可愛かった。

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(´∀｀)【10】 「ねぇ〜、隆ってば〜」 と、家に帰りついてからも言い続ける彼女に、 「そうやな…お願い聞いてくれたら、消してもええよ」 「何？」 「それは…」 と彼女を壁に押し付けて唇を重ねる。 何度も何度も角度を変えては、少しずつ深くなっていく口づけ。

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(´∀｀)【11】 やっと唇を離すと、 「隆…お願いって…」 「そう…朝から可愛い顔ばかり見せて、俺を煽って…責任取ってもらわな」 そう告げると、彼女を抱きあげて、ベッドへ移動する。 この雪の妖精を、自分だけのものにするために… 結局、この日は何処にも出かけられなかった。

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(´∀｀)【12】 ちなみに、その時の写真は、彼女には消したと伝えたけれど、パソコンにも携帯にも保存済みで、バックアップもシッカリとってあるのは、俺だけの秘密♡