何故夜に寝れば眠くなり朝になれば目が覚めるのか ~ 概日時計遺伝子の研究

2017年ノーベル医学生理学賞の対象となった「概日リズムをつかさどる分子的な仕組みの解明」を解説 私たちの生理現象は何故24時間周期で変動するのか? 光を遮断した地下室でも保たれる概日リズムの正体とは?
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Hiroki R. Ueda @hiroking1975

ノーベル賞が、概日時計遺伝子を同定したJeff Hall, Michael Rosbash, Michael Young に贈られました。Congratulations to Jeff, Michaels!

2017-10-02 18:36:03
ぐるぐる@日曜東キ50a_C103 @guruguruuzumaki

概日時計で博士号もらったので、この分野が注目されたのは嬉しい♪

2017-10-02 18:36:18
Hikari_Yoshitane @HYtane

哺乳類で最初に時計遺伝子をクローニングしたJoe Takahashiは確定だと思っていたが、あまりにも意外。

2017-10-02 18:39:41
らどん @radon12345

なるほど。ショウジョウバエを用いた生物時計の研究ね。Joe Takahashi以降のマウスの話は今回は入ってこないのか。

2017-10-02 18:40:16
ぐるぐる@日曜東キ50a_C103 @guruguruuzumaki

日本の第一人者だと東大の深田さんあたりかな→生物時計 インタビューはそこに行くといいと思うよ chronobiology.jp

2017-10-02 18:41:11
Hiroki R. Ueda @hiroking1975

Congratulations to Jeff, Mike and Mike! twitter.com/NobelPrize/sta…

2017-10-02 18:41:24
The Nobel Prize @NobelPrize

The 2017 #NobelPrize #Medicine “for their discoveries of molecular mechanisms controlling the circadian rhythm” pic.twitter.com/JWwo5kDfrA

2017-10-02 18:34:21
Tsuyoshi Miyakawa @tsuyomiyakawa

サーカディアンリズムで、Joe Takahashi先生が入らなかったのは残念…。

2017-10-02 18:48:34
Tsuyoshi Miyakawa @tsuyomiyakawa

この機に乗じて手前みその紹介をしておくと、時計遺伝子群の発現がもっと長い周期(10日とか)で「気分の波」と同期してオシレーションすることもあることを示したのはたぶん我々がはじめてではないかと思う(双極性障害モデルマウスの脳で)。 cell.com/cell-reports/f…

2017-10-02 19:37:14
LIB @L_I_B

哺乳類のClockを取ったJoe Takahashiさんが受賞したら日本のメディアは日本出身!と喜々として報じただろうか.日本語を話せないくらい生粋のアメリカ人でも.

2017-10-02 18:54:07
ぐるぐる@日曜東キ50a_C103 @guruguruuzumaki

現象論の研究だった生物時計を、ショウジョウバエで制御してる時計遺伝子を見つけて、分子レベルでの解明にいとぐちを付けたのが今回受賞の3人。1984年の話。その後、アカパンカビ(1989年)やマウス(1997年)、シアノバクテリア(1998年)と様々な生物で時計遺伝子が見つかってる。

2017-10-02 18:52:02
ぐるぐる@日曜東キ50a_C103 @guruguruuzumaki

生物時計はバクテリアからヒトに至るまで幅広い生物種に存在するけど、細菌、菌類、植物、動物で全部使ってる遺伝子も違えばシステムも違うのね。つまり、進化の途中で何度も消えては、現象としては似たような新しいシステムを作ってきたのね。そこがすごく面白いって思うんよ。

2017-10-02 19:11:58
ぐるぐる@日曜東キ50a_C103 @guruguruuzumaki

普通な、生き物ってのは生存に必須なシステムは進化を通じて保存されとるんよ。で、そのシステムがないなったら死んだり絶滅したりな。 でも生物時計は、ないなっても直接死に至るわけでもないし、だもんで進化の中でもそんなに保存されてへん。なのに生物時計のシステム何度でも蘇る。不思議よね。

2017-10-02 19:16:18
ぐるぐる@日曜東キ50a_C103 @guruguruuzumaki

自分が研究始めた頃には、まだそういうこともあんまり分かってなくてな。原核生物から真核生物への生物時計の進化の痕跡を探そうとしてたんよ。かれこれ20年以上前の話。 今と比べると原始的な研究手法で、なんとなく進化の痕跡があるかもっぽいってデータが出たときは、そりゃ嬉しかったですわね。

2017-10-02 19:19:39
ぐるぐる@日曜東キ50a_C103 @guruguruuzumaki

ま、今はいろんな生き物でゲノムが読まれてるんで、バクテリアの生物時計のシステムは、少なくとも現存の真核生物には引き継がれてないって事が分かってるけどね。

2017-10-02 19:20:35
くまむん🐰🎃🐚🥩 @secondwind28

細かい所はまだ修正すると思いますが、一旦公開しますた meridia.tech/nobel-prize-in…

2017-10-02 20:19:19
Hiroki R. Ueda @hiroking1975

[概日時計研究の歴史(1)]1971年にRonald Konopkaと Seymour Benzerが時計変異体を単離し、概日時計の遺伝学が開始。遺伝研元所長の堀田先生の(概日時計測定装置の開発での)貢献も。原著論文はこちら→ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…

2017-10-02 20:25:38
Hikari_Yoshitane @HYtane

上田先生による正しい論文紹介が始まった

2017-10-02 20:27:23
Hiroki R. Ueda @hiroking1975

[概日時計研究の歴史(2)]1984年にJeff HallとMichael RosbashのグループとMichael Youngのグループが独立に前述の変異体のper遺伝子を同定。→sciencedirect.com/science/articl… pnas.org/content/81/7/2…

2017-10-02 20:33:24
Hikari_Yoshitane @HYtane

新聞社からの電話で知る。Youngの受賞理由にはtimelessの同定も含まれているのですね。Amita Sehgalの仕事(1994 Science)。ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8128246

2017-10-02 20:34:08
Hikari_Yoshitane @HYtane

Timelessの説明1。光が来るとCry遺伝子によって光情報が受容され、Timが壊されます。PerはTimがいないと核から細胞質に排出されます。夕方にはまだPerとTimは細胞質にあって、これから複合体を形成して核に行くぞという時に、光を浴びてTimがいなくなると、

2017-10-02 20:36:25
Hikari_Yoshitane @HYtane

説明2。Timがもう一度貯まるまで待つことになるので時計を遅らせることができます。逆に夕方には核内にPerとTimがいて、Timが壊されると、まだしばらく核にいるはずだったPerが細胞質に追い出されるので時計を早めることができます。これが時計振動が環境サイクルに同調する仕組み。

2017-10-02 20:37:12
Yuki Kamitani @ykamit

@hiroking1975 堀田先生は、Konopkaの結果が信じられなくて、共著者になることを拒否したんですよね。ベンザーの伝記 ”Time, Love , Memory”のクライマックス pic.twitter.com/4MouOCzSmD

2017-10-02 20:54:05
拡大
Hiroki R. Ueda @hiroking1975

[概日時計研究の歴史(3)]その後、1997年に哺乳類で時計遺伝子Clock(Joe Takahashi先生)、時計遺伝子Period1が同定される(程肇・岡村均先生)。原著論文は→ sciencedirect.com/science/articl… nature.com/nature/journal…

2017-10-02 21:07:10
Hiroki R. Ueda @hiroking1975

[概日時計研究の歴史(4)] 1998年にはSchiblerらによって哺乳類の様々な細胞に概日時計が備っていることが発見され、概日時計機構の研究が加速し、その後の様々な生理・疾患での役割の解明へと繋がりました。原著はこちら→ sciencedirect.com/science/articl…

2017-10-02 21:54:24
Hiroki R. Ueda @hiroking1975

[概日時計研究の歴史(5)]その他にも、1986年にアカパンカビでのFrq遺伝子(Jay Dunlap、Jennifer Loros)、1998年のシアノバクテリアのKaiABC遺伝子(近藤孝男先生)の発見が続き多様性の理解が進展→ science.sciencemag.org/content/281/53…

2017-10-02 22:07:19