巣作り（スザ ルル）完結

あるみ @alumisorane

このスザルルはちゃんと番になっているんだけど、ゼロレクイエムを優先しているからえちぃは禁止な関係。なのに愛の巣を作っちゃったものだから、微妙な空気が漂っている。

あるみ @alumisorane

「とりあえずさ」「ああ」「僕のパンツはやめよう」いや、巣作りとパンツはセットではないんだけども。「それか君のパンツも加えよう」「…ふむ。悪くない提案だ」取りに行ってくると踵を返す皇帝を、待って、と掴まえて。「今君が穿いてるのでいいよ」「え」「せっかくだし、子作りしよう」「は？」

あるみ @alumisorane

そして無事？ゼロレクは回避されたとゆー…

あるみ @alumisorane

ルルーシュ妊娠したら、母性が開花しちゃうよ。お腹に手を当てては幸せを噛み締めたりして。 「えっちしたい」 「黙れ。失せろ」 安定期まだだから。性欲抑えない彼氏には塩対応でね！

あるみ @alumisorane

騎士皇子で巣作りしたいの～

あるみ @alumisorane

番になったら云々設定は奥にしまっておいて、最近私物がやたら行方不明になる枢木卿、はて？「よ、スザク！何か探し物か？」談話室のソファの下を覗きこんだところでジノに話しかけられ、実は…と事情を説明する。「持ち物がなくなるって、例えば？」「ペンやノート、服もいくつか」「服ねぇ」

あるみ @alumisorane

てな会話をしつつセブンの執務室に向かう二人、ドアを開けようとしてスザクの手が止まる。目配せするスザクとジノ。「ジノ」「ああ、わかっている」 室内に何者かの気配アリ。 配置はシンプルに。スザクがドアノブに手をかけ、ジノが重心を移動させて。「そこまでだ！」苦もなく捕らえられる侵入者。

あるみ @alumisorane

「って、ルルーシュ殿下!?」侵入者が同年代で馴染み深い皇族だったことに驚く二人、慌てて声を低め問い質す。「なぜ僕の部屋に？」そしてなぜ僕の制服一式を抱えているのか。ひとまず解放するも不審に思うラウンズたちに、皇子がちょっぴり気まずそうに目を逸らす。「材料が足りなくなったんだ」

あるみ @alumisorane

「材料」異口同音に繰り返す二人に、セブンの制服に顔を埋めた皇子が小さく頷きを返す。「巣の材料だ」「す…州、栖、数」「…子作りに巣は必要だろ？」「巣!!」「Ωの巣作りか!!」ちょっとしたアハ体験。

あるみ @alumisorane

「え…でも確かαと番になったΩが作るものですよ、殿下。殿下とスザクは…」ジノが濁す言葉に、皇子の肩がしょんぼり落ちて。「ああ、番ではない」「それに殿下は抑制剤を服用していますよね？」今度はスザクの問いにこくりと頷く皇子。「どうやら俺は少し本能が強いらしいんだ」

あるみ @alumisorane

「つまり…どういうことですか？」ジノのエスコートでソファに腰を下ろす皇子、向かいに座ったスザクの顔をちらりと見やって、ほんのり頬が赤くなる。「その、貴殿の…」「はい」お茶の用意をメイドに頼んだジノの足が行き先に迷う。どう聞いても告白タイム。私、いない方がいいのでは？

あるみ @alumisorane

「貴殿の匂いを嗅いでいると段々気持ち良くなってきて」「は」「巣を作らなければと思った」「…殿下？」「だってそうだろう？子作りはどこででもできるが、やはり巣の方が盛り上がるし…初めては巣で、というのが俺の夢で…」「ま、待ってください、殿下！」盛り上がるスザルルに、壁の花となるジノ。

あるみ @alumisorane

「最近私物がやたらなくなるのはもしかして殿下が？」「すまない、俺が犯人だ。罰はいかようにも受けよう」「本気ですか？」ふっ、と淡くほほ笑む皇子。「お前がそれを望むのなら、俺は」「自分が本当に罰を望むとお思いなのか、それを訊いているんです」「スザク？」「ルルーシュ殿下、愛しています」

あるみ @alumisorane

「ルルーシュ殿下…！」テーブル一つ分の距離がもどかしいと、皇子の隣に移動するセブン。両手を握り締めて、…腰も引き寄せて、じっとアメジストを見つめる。「枢木卿…今のは幻聴か？」薬で抑えても抑えきれない本能に思考力が低下しているらしい皇子、表情がどこか不安げで。「いいえ、現実です」

あるみ @alumisorane

上気した頬に手を添えれば手袋越しに体温が伝わって、自然と笑みが浮かぶセブン。顔を傾け触れるだけの口づけをすればアメジストが潤んで、涙が零れ落ちる。「なら夢だ」「秘めた恋でした」「本当に？」「お許しいただけるのであれば」震える指先がセブンの喉に触れ、首の後ろへと回されて。「許す」

あるみ @alumisorane

心を通じ合わせたスザルルが深く口付け合う傍らで、あちゃあと額に手を当てて天を仰ぐナンパオブスリー、ジノ。二人が運命の相手では、という話はとある筋では前々から囁かれていて、それとなく二人の関係を邪魔するようジノたちラウンズが密命を受けていたら楽しいかも？

あるみ @alumisorane

ムリですヤバイですってこんな可憐な殿下に憎まれる役なんて私に死ねということですか労働条件が折り合いませんそんなに馬に蹴られたいならご自分でやればいいでしょう陛下!!

あるみ @alumisorane

壁に張りついたジノが心の中で決死の奏上をしている頃のスザルル、口付けじゃ到底物足りなくて皇子のスカーフが床にふわりと舞い降りる。「殿下…殿下、ずっとこうして触れたかった…」「枢木きょ…ぁ、あっ」「殿下…！」「何を見ているのかね、ナイトオブスリー。二人を止めなさい」「閣下!?」

あるみ @alumisorane

そんなわけでカノンと共同作業でスザルルを引き剥がすジノ。その後ルルーシュ皇子はシュナ兄に「少し頭を冷やしなさい」って鍵つきの部屋に閉じこめられて、セブンはセブンで皇族に手を出そうとした罰でかなり危険な任務を与えられて、で騎士皇子の一回目の巣作り失敗。つづく。

あるみ @alumisorane

ちょっ、シュナ兄ひどくない!?（デフォルト）

あるみ @alumisorane

抑制剤は効いているからフェロモンは抑えられているんだけど、そんな完璧なものとは思えないし、どのみち恋心を抑えることはできないよねってゆー。

あるみ @alumisorane

オメガバースの巣作り騎士皇子ver、続き。本能の強いルルーシュ殿下、運命の相手を前に抑制剤の効果薄く、半ば発情状態に。シュナ兄の命令で皇子は皇宮の一室に軟禁、セブンは危険な任務に就いているけども、このままスザルルは引き裂かれてしまうのか!?

あるみ @alumisorane

「ルルーシュの様子は？」「枢木卿のマントをお渡ししてようやく落ち着いてくれましたわ。巣作りができなくてご不満そうでしたけれど」カノンの報告に柳眉をひそめるシュナ兄、それは困ったねと優雅にため息。「ではカノン、ルルーシュの番候補のリストを」「作っておきましたわ」「…さすがだね」

あるみ @alumisorane

早速弟皇子に面会するシュナ兄、ときたら第一声はこれかな？「見苦しいね、ルルーシュ」「あ…兄上！」姿を認めた途端駆け寄る異母弟に、難なく抱き止めながらもきっと驚いているシュナ兄。何このかわいい弟。「兄上、枢木卿はっ…枢木卿がヘルネに飛ばされたというのは本当ですか!?」いじめたい。

あるみ @alumisorane

数ヶ月前エリア化されたエリア15の聖地ヘルネ、諸々あって激戦区なう。戦況：厳しい。「俺が彼を誘ったんです。枢木卿は…っ」「ルルーシュ、それでも彼は皇族に手を出した」「ですが！」「ルルーシュ」咎める声に、シュナ兄に縋ってしゃくり上げるルルーシュ殿下。完全に恋に狂っている。