北朝鮮の衛星画像解析について

核兵器の拡散防止を研究する米ジェームズ・マーティン不拡散研究センターの記事に書かれた偵察衛星の画像解析方法についての解説
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Ayano AKIYAMA @ayano_kova

北朝鮮の衛星画像解析について、核兵器の拡散防止を研究する米ジェームズ・マーティン不拡散研究センターの取材記事。商用衛星ではDigitalGlobeやAirbus(多分プレアデス)に加えて、最近はPlanetの衛星も利用している。 spectrum.ieee.org/tech-talk/aero…

2017-10-07 14:22:43
Ayano AKIYAMA @ayano_kova

分解能31cmのWV3のように超高解像度衛星の画像が強力なのはもちろんだけれど、DoveやSkySatを持つPlanetの衛星からは、解像度は3m程度でも高頻度で画像を取得できる。「普段の様子」がわかる。

2017-10-07 14:23:32
Ayano AKIYAMA @ayano_kova

近赤外の画像も役立つ。たとえば、2016年10月に行われたミサイル打ち上げの後、周辺の植生に残された焼け焦げた跡を特定する、といった用途に使われているそう。38 Northも現在はPlanetの画像を核実験の調査に利用しているのだそうだ。

2017-10-07 14:23:52
Ayano AKIYAMA @ayano_kova

今後は、衛星搭載センサーの供給が増えることで情報ソースも増える見込み。SAR画像による3Dマップ作成などが予定されている。

2017-10-07 14:24:12
Ayano AKIYAMA @ayano_kova

ただ、衛星画像の解析には、リモートセンシングに関する技術だけでなく、文化に対する多様な知識が必要。北朝鮮では特定の時期になるとミサイル基地の周辺に茶色い染みのような物体が増えるので、「すわ、新しい軍事的企みか!?」と思ってしまうことも多いけれど、

2017-10-07 14:24:32
Ayano AKIYAMA @ayano_kova

実際にはこれは、トウモロコシの収穫シーズンに使われる農作物を入れる袋と、路端でそれを乾燥させる作業が映し出されているのだそう。

2017-10-07 14:24:49
Ayano AKIYAMA @ayano_kova

センターの研究員の前歴は多彩で、救急救命士をしていた人、野山を歩き回って谷や川の地形に詳しい人、船や鉄道の建設作業に詳しい人、などがいる。衛星画像の解析は幅広い知識に裏打ちされた、パズルみたいな作業だという。

2017-10-07 14:25:06
Ayano AKIYAMA @ayano_kova

@Kedrskie casual armchair observer というタイプの人はやはりいるそうですw トウモロコシの袋を見て騒いでしまうような人ですね。

2017-10-07 14:29:47