俳句の鑑賞と空気感について

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芥川の話ができるか確認するbot @st70521

女来と帯纏き出づる百日紅(石田波郷) あった!!!!!これ!!!!!これ好き!!!!ちょう好き!!!これ良いよね!!!!初めて読んだ時、ふんんんっっ!??ってなった

2017-10-13 02:27:00
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

これほんとう良いよね。具体的にどこが良いのか話すと、もう全体の空気感なんだけど、女が来て、慌てたように帯を纏ってっていうのを百日紅が見ているっていうか、なんかそういう空気感が美しい……ってなるしなったし良いよね

2017-10-13 02:29:36
幽(キョーカ・ユーメイ) @kasuka_0_

空気感て言葉、伝わる層にはなにも言わんでも共有できるのに、伝わらん層には「なにそれ具体的に言って」って言われるやつやん?

2017-10-13 02:31:39
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

いや、本当この句良いなぁ……。慌てて出てきてしまって、客人である女と己との間の戸惑いすら見えるし、そこに点とある百日紅が良いアクセントになっていて、ある時分のある瞬間の一幕って感じが胸を打つし詩情しか感じない

2017-10-13 02:32:34
幽(キョーカ・ユーメイ) @kasuka_0_

なおワイ、「具体的に言いづらいから空気感なんだよ!」とキレたら「意味わかんねえ!!」とキレ返されて収集つかなくなったもよう。

2017-10-13 02:32:39
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

空気感を伝えるためには、相手さんが己が今から話すことを知っておいてもらわないと難しいわけで

2017-10-13 02:34:58
幽(キョーカ・ユーメイ) @kasuka_0_

つーかぶっちゃけ、最低でも同じもの見たことのある人間にしか伝わらんよな、空気感。

2017-10-13 02:36:16
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

あの句の面白みって、他にもあって、例えば、女が来るというのは事前に知っているのかとか女の来客は突然だったのか、という部分ね。事前に知っていて、慌てて帯を結んで応対するのも面白いし、突然の来客に慌てて玄関に行くのも面白いし、お前はその女が来るまで何をしていたんだってなるんだけど、

2017-10-13 02:38:05
幽(キョーカ・ユーメイ) @kasuka_0_

鑑賞力なんてまた適当な言葉を吐いたものだが、ようはどれだけ関心を持てるかなので、誰でも得られるものだが、自然に身に付くものではないかもしれないぞ。

2017-10-13 02:39:31
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

俺が好きなのは、歌人が何かをしていて急に来客があって、うぉマジかよって感じで慌てて帯を結んで、玄関まで小走りで行って、引き戸を開けたところに女がいて、だらしのない歌人の姿が露になって、そういうところに百日紅が花開いている、アンバランスな面白さであり、女の驚きだとか歌人の恥とか

2017-10-13 02:40:19
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

女と歌人の間に存在している「間」なんだよね。女の突然かもしれない来客、歌人が帯もちゃんと結ばずに玄関に出てきたこと、この間を、女来と帯纏き出づる百日紅っていう句が表現していると思って、美しいなぁ……綺麗だなぁ、日常的で良いなぁって思ったわけよ。

2017-10-13 02:42:56
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

「間」って書いたけれど、別に静かで沈黙が広がっている「間」である必要はないのよ。歌人が自分の姿について弁明したかもしれないし、女が自らの来訪を後にしましょうか? って言ったかもしれないし、この句の向こう側に幾つかの会話があったかもしれない。そういう日常の延長、日常の内を感じ取れて

2017-10-13 02:44:41
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

良い句だなぁ……ってなったわけですよ。それを瞬時に伝えるために、空気感って言葉を用いたわけでございます。伝わった?

2017-10-13 02:45:11
幽(キョーカ・ユーメイ) @kasuka_0_

とてもやく伝わったし、やっぱり関心を持つことは重要なのだとわかった。

2017-10-13 02:48:29
幽(キョーカ・ユーメイ) @kasuka_0_

関心のない人間は「なぜ百日紅?」で終わるからな…… 関心もって読みこんで楽しめることは得なのだ。これだけで「いいな、素晴らしいな」ってちょっと幸せになれるんだぜ……

2017-10-13 02:51:30
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

百日紅という木からも鑑賞できることがあって、まぁこいつは夏の季語で庭木として栽培されることもあるやつでね。夏の暑い時分に和服もちゃんと着ずに家にいるわけだ。そこに、女が来て、慌てて、って一層はっきり見えてくる。これも良い。

2017-10-13 02:54:47
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

この句、百日紅や女の濃い黒い影だとか百日紅の紅だとか、太陽の烈しい陽射しだとかがあって、そんだけ暑かったら障子とか表とか開け放って涼を得てそうだし、ただそうなるとお前その環境で帯もちゃんとしてないのかよぉ!? ってなるし、一句を鑑賞するの楽しくなってきたしどうしてくれる

2017-10-13 02:59:07
幽(キョーカ・ユーメイ) @kasuka_0_

自然を相手に人の機微だとかを想像する、見出だすだとか、そういうことは例えば散歩したりする習慣を持たない人間には備わり得ない事だからね。

2017-10-13 03:02:11
幽(キョーカ・ユーメイ) @kasuka_0_

やっぱり同じもの見てないと伝わらないね、空気感。かなり言葉を費やさないと。

2017-10-13 03:02:38
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

優れた俳句って、その瞬間の空気感を17文字にまとめたもの、って思うんだよなぁ

2017-10-13 03:15:49
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

そういうことなので、この句が何故良いのか好きなのかを綴ったわけです

2017-10-13 12:21:56
芥川の話ができるか確認するbot @st70521

空気感って一言にまとめられるけれど、その空気感が分かっている人にはそれで済むんだけど、分からない人には昨夜のように丁寧に言葉を費やす必要があるのよね。全然やるけど

2017-10-13 12:32:01