女来と帯纏き出づる百日紅(石田波郷) あった!!!!!これ!!!!!これ好き!!!!ちょう好き!!!これ良いよね!!!!初めて読んだ時、ふんんんっっ!??ってなった
2017-10-13 02:27:00これほんとう良いよね。具体的にどこが良いのか話すと、もう全体の空気感なんだけど、女が来て、慌てたように帯を纏ってっていうのを百日紅が見ているっていうか、なんかそういう空気感が美しい……ってなるしなったし良いよね
2017-10-13 02:29:36空気感て言葉、伝わる層にはなにも言わんでも共有できるのに、伝わらん層には「なにそれ具体的に言って」って言われるやつやん?
2017-10-13 02:31:39いや、本当この句良いなぁ……。慌てて出てきてしまって、客人である女と己との間の戸惑いすら見えるし、そこに点とある百日紅が良いアクセントになっていて、ある時分のある瞬間の一幕って感じが胸を打つし詩情しか感じない
2017-10-13 02:32:34なおワイ、「具体的に言いづらいから空気感なんだよ!」とキレたら「意味わかんねえ!!」とキレ返されて収集つかなくなったもよう。
2017-10-13 02:32:39あの句の面白みって、他にもあって、例えば、女が来るというのは事前に知っているのかとか女の来客は突然だったのか、という部分ね。事前に知っていて、慌てて帯を結んで応対するのも面白いし、突然の来客に慌てて玄関に行くのも面白いし、お前はその女が来るまで何をしていたんだってなるんだけど、
2017-10-13 02:38:05鑑賞力なんてまた適当な言葉を吐いたものだが、ようはどれだけ関心を持てるかなので、誰でも得られるものだが、自然に身に付くものではないかもしれないぞ。
2017-10-13 02:39:31俺が好きなのは、歌人が何かをしていて急に来客があって、うぉマジかよって感じで慌てて帯を結んで、玄関まで小走りで行って、引き戸を開けたところに女がいて、だらしのない歌人の姿が露になって、そういうところに百日紅が花開いている、アンバランスな面白さであり、女の驚きだとか歌人の恥とか
2017-10-13 02:40:19女と歌人の間に存在している「間」なんだよね。女の突然かもしれない来客、歌人が帯もちゃんと結ばずに玄関に出てきたこと、この間を、女来と帯纏き出づる百日紅っていう句が表現していると思って、美しいなぁ……綺麗だなぁ、日常的で良いなぁって思ったわけよ。
2017-10-13 02:42:56「間」って書いたけれど、別に静かで沈黙が広がっている「間」である必要はないのよ。歌人が自分の姿について弁明したかもしれないし、女が自らの来訪を後にしましょうか? って言ったかもしれないし、この句の向こう側に幾つかの会話があったかもしれない。そういう日常の延長、日常の内を感じ取れて
2017-10-13 02:44:41良い句だなぁ……ってなったわけですよ。それを瞬時に伝えるために、空気感って言葉を用いたわけでございます。伝わった?
2017-10-13 02:45:11関心のない人間は「なぜ百日紅?」で終わるからな…… 関心もって読みこんで楽しめることは得なのだ。これだけで「いいな、素晴らしいな」ってちょっと幸せになれるんだぜ……
2017-10-13 02:51:30百日紅という木からも鑑賞できることがあって、まぁこいつは夏の季語で庭木として栽培されることもあるやつでね。夏の暑い時分に和服もちゃんと着ずに家にいるわけだ。そこに、女が来て、慌てて、って一層はっきり見えてくる。これも良い。
2017-10-13 02:54:47この句、百日紅や女の濃い黒い影だとか百日紅の紅だとか、太陽の烈しい陽射しだとかがあって、そんだけ暑かったら障子とか表とか開け放って涼を得てそうだし、ただそうなるとお前その環境で帯もちゃんとしてないのかよぉ!? ってなるし、一句を鑑賞するの楽しくなってきたしどうしてくれる
2017-10-13 02:59:07自然を相手に人の機微だとかを想像する、見出だすだとか、そういうことは例えば散歩したりする習慣を持たない人間には備わり得ない事だからね。
2017-10-13 03:02:11空気感って一言にまとめられるけれど、その空気感が分かっている人にはそれで済むんだけど、分からない人には昨夜のように丁寧に言葉を費やす必要があるのよね。全然やるけど
2017-10-13 12:32:01