煙夕空。「釉薬は乗らんのだよ」「夜更けてお前、寝ちまったのかい?」とかさ、こんな言い回しを茶化さずに真正面から発してサマになるっていうのは、ほんと傑物だよなぁ、島田さん。りょん鬼平は予想通りに軽く茶化してきたので、そっちもそれで、そうそうこうなるよなぁと心地よかったけど。
2017-10-16 23:40:42煙夕空。芥川龍之介「蜘蛛の糸」というよりも、その元となったとされるポール・ケーラスの小説「Karma」に登場する仏教説話の方がより尼子鬼平に近いかもしれない。宝石商。濡れ衣。復讐。atsuko.boo.jp/kumonoito/?p=64
2017-10-18 18:49:08煙夕空。「Karma」では復讐の結果、主人公の男は命を落とすことになるのだが、その死の直前に男は僧侶に助けられる。この僧侶が男に話した説話こそが、カンダタの登場する"蜘蛛の糸"だ。男を鬼平に見立てるなら、男が死の前に話した僧侶が西田刑事になるのかもしれない。だから坊主頭なの…?
2017-10-18 18:59:34煙夕空。『逸品』と対をなす言葉とまでは言わずとも天秤のもう片方へ乗せる言葉としては『傷物』があるよなぁ。やはり。師匠の手によって『傷物』にされた自身の復讐に、師匠の財産を壊してゆく鬼平の図。/そうか、西田刑事も鬼平と同じように、"人の目を見れぬ者"であったか…
2017-10-24 10:40:24煙夕空。レヴューに『傷物』という言葉を見付けて以来、未だニヤニヤしておるのですよ。愚図だから目を瞑るのが遅れて、と鬼平の言う事が真実だとしても、西田へ語って聞かせていることが全てということにはならないのですよ。何度も尋ねられたことでしょうし、定型句化しているのではないかしらと。
2017-10-24 18:47:14煙夕空。「モノとは、こうやって扱うのだ」と。その動作が、考えが、完全に固まってしまって、出来上がってしまっていて。それはもう誰にも溶かしたり解したりすることができないのよ。師匠が鬼平の目を潰したように、一切の躊躇なく鬼平も骨董を潰すのよ。
2017-12-19 14:10:24