海洋群の衣笠(妄想メモ

シェルブールの艦娘に付随する妄想メモ。群れを護るカラスたちが、屍肉を漁るカラスと言われる嫌われ者になっていく経緯を妄想してる途中
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同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

今日は自分の中で衣笠に海洋群所属とか言う設定が産まれた

2017-10-25 22:04:01
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

たんぱく質の供給の実に四割以上を水産資源に頼る帝国では、深海棲艦の跳梁による漁業への被害が深刻な問題となっていた……。 みたいな、こう

2017-10-25 22:09:04

同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

「最初の秋刀魚漁が成功した時、私は新たなる栄光の時代が来ると思っていました。その栄光の始まりに立ち会えたことが、誇らしかった」

2017-10-26 23:11:31

同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

完全に制海権を確立しての漁業再開は、食料供給の問題から実質的に不可能であった。また漁業関係者からの強い要望もあり、軍の支援のもと再開する運びとなった。このとき編成された艦娘部隊が、後の海洋群である。

2017-10-25 22:16:36
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

この艦娘部隊と民間漁業船団の連携しての漁業再開は、多大な困難を伴ったが概ね成功に終わった。このときの成功を記念して行われるのが後の秋刀魚祭りであり、帝国近海の制海権を回復した現代においても艦娘と漁船の連合部隊が編成されるのはそのためである。

2017-10-25 22:27:57
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

海洋群に求められたのは漁船群の直接的な護衛、ソーナー等の装備による漁業支援、そしてSIGINTによる深海棲艦の動向予測とそれによる接触回避。 ……すなわち、対深海諜報である。

2017-10-25 22:36:00
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

漁業支援の為のACINT、接触回避の為のSIGINT、そうして発展していった海洋群の情報は、深海棲艦の動向予測に大きな威力を発揮した。それは漁業支援にとどまらず、連合艦隊の作戦指導にも活用され、そしてより多く求められるようになっていく。 より深く、より正確な情報を……

2017-10-25 22:52:44
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

そうした要望に答えるには、より強力な装備が必要だった。深部領域へ進出する航続力、脅威を打ち払える戦闘力、大量のELINT装備を抱える排水量、そして新造する余裕はないので、既存のお下がりで……。 それら要望を満たす艦艇として白羽の矢が立ったのが、青葉型青葉・衣笠の二隻の艦娘である。

2017-10-25 23:01:51
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

海洋群の部隊章はカラスと秋刀魚をシンボルにしていた。最初の共同作戦の成功の象徴たる秋刀魚と、(同胞たる)群れを守るカラスをシンボルに据えることで、軍民共同を強調する意図があった。 しかしこれが後に「屍肉を漁るカラス」として、忌み嫌われる象徴となっていく。

2017-10-26 07:26:29
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

その設立経緯から確立された海洋群の基本ドクトリンは、戦闘に対して極めて消極的なものになった。当然だ、大量の操業中の漁船を護衛しながら戦闘など出来る筈がない。 必然その任務は深海棲艦を如何にして回避するかに重点が置かれ、戦技もそれを意識して磨かれていく。

2017-10-26 18:22:25
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

そしてそれは、任務が拡大し漁船が外れた後もなお引き継がれた。ELINT活動で集めた情報を抱えて撃沈されるのは望ましくなかく、加えて海洋群の艦娘の替えの効かなさが拍車をかける。 電子戦の訓練を受け、実戦経験を持つ艦娘は他にはない貴重な存在。抱えた高価なELINT装備も失いがたい。

2017-10-26 19:19:32
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

連合艦隊司令部からも、海洋群司令部からも、そして自らの戦技も、全てに必ず帰還することを望まれた海洋群の艦娘は、徹底して情報を持ち帰ることに勤めたが、それは前線で戦う艦娘にとっては疎ましいものでしかなかった。 自ら戦う力を持つのに…カラス達は彼女達を、戦闘で支援することはなかった。

2017-10-26 22:33:20
同志雪の人@活動低下 @yuki_8492

海を取り戻し、漁業支援は作戦領域と任務性質が変化していくことに伴い、護衛総隊へと申しつがれ、海上保安庁へ申しつがれ、海洋群の手から離れていった。 栄光の象徴は引き継がれ、味方からの恨みばかりが積もっていく。

2017-10-27 21:27:47