くまくん劇場

おまんじゅうと時々遊ぶ朔間凛月 @ritz_tokidoki

突然だけど、くまくん劇場始まるよ～♪

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昔々、あるところに、王さまと王女さまと若者がいました。とりあえず、王女さまの名前はセッちゃん、若者の名前はゆうくんで進めてくねぇ

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セッちゃんとゆうくんは恋仲でしたが、ゆうくんは身分が低かったので、ゆるされない恋でした

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とうとう、セッちゃんとゆうくんが恋人同士なのがバレてしまい、王さまは怒りました。ゆうくんは、処刑されることになってしまいました

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王さまが考えた、この国の処刑方法は、公明正大な、しかし変わったものでした。罪人は見物人のたくさんいる闘技場に連れ出され、二つの扉の前に立ちます。一つの扉の向こうには人食い虎、もう一つの扉には女性がいます

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罪人は、自分で好きなほうの扉を開けます。虎が出てくれば、罪人は無惨に食い殺されます。扉の向こうが女性の場合は、その場で結婚式をあげ、それ以降は罪に問われることはなくなるのです

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王さまの処刑は、見世物としても評判でした。しかも、今回は王女の恋人が処刑されるのですから、闘技場は満員です。見物人たちは、処刑自体もさることながら、ゆうくんの処刑の瞬間、セッちゃんがどんな反応を示すのかも密かに楽しみにしていたのです

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ところで、セッちゃんはある情報を手に入れました。今回の処刑で扉の向こうにいる女性は誰なのか。それは、あんずというセッちゃんもよく知っているお城で働いている小間使いの独りでした

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セッちゃんは、お城の廊下でゆうくんとあんずが話しているのを見たことがありました。笑いながら楽しそうに話している二人──あんずは、きっとゆうくんが好きに違いない。そして、ゆうくんも少なからず行為を抱いているのは見てとれました

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ごめん、行為→好意ね

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もちろん、セッちゃんはゆうくんを死なせたくありません。しかし、ゆうくんとあんずが結婚──しかも、自分の目の前で大観衆の祝福を受けながら──自分はそれに耐えられるだろうか？　セッちゃんの心は千々に乱れました

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セッちゃんは、王女という立場を最大限利用し、本当であれば何よりも厳重に守られているはずの秘密を聞き出しました。そう、処刑の日に、どちらの扉の向こうに虎がいてあんずがいるのかを

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セッちゃんが、やさしくて穏やかな性格であれば、ゆうくんにあんずのいる扉を教えるでしょう。しかし、蛮族の血が流れているセッちゃんは、苛烈な性格でした。

おまんじゅうと時々遊ぶ朔間凛月 @ritz_tokidoki

あんずにゆうくんが奪われるくらいなら、虎に食い殺させたほうがマシ？　ゆうくんのきれいな顔も、虎のキバデずたずにされるとしても？ では、ゆうくんがあんずと結婚するの守る？　民衆は、身分違いの恋人を他の女にとられたあわれな王女と想うでしょう。そんな恥辱に耐えられる？

おまんじゅうと時々遊ぶ朔間凛月 @ritz_tokidoki

セッちゃんの思いをよそに、無情にも時は過ぎ、いつの間にか朝になっていました。 セッちゃんは、いちばん豪華なドレスと髪飾りを身につけ、処刑場に向かいました

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セッちゃんが処刑場に姿をあらわすと、民衆はざわめきました。さしもの王女も恋人が虎に食べられるかもしれないのに、見に来ることはでにないだろうと思っていたのです

おまんじゅうと時々遊ぶ朔間凛月 @ritz_tokidoki

セッちゃんは、うつむくことなく堂々と王のとなりに座り、扉の前にいるゆうくんを見つめました。ゆうくんは、セッちゃんを見上げました。そのとき、誰にもわからないように、セッちゃんは、右の扉を指し示しました。ゆうくんは、うなずきました

おまんじゅうと時々遊ぶ朔間凛月 @ritz_tokidoki

そして、ゆうくんは右の扉を開けました。 さて、扉の向こうにいたのは、女か虎か？

おまんじゅうと時々遊ぶ朔間凛月 @ritz_tokidoki

って、ここでお話は終り。 元ネタは、ストックトンって人の「女か虎か」って短編小説なんだけど、それにも結末は書いてないんだよねぇ…… みんなはどう思う？　拡散してくれたら、うれしいなぁ……♪

おまんじゅうと遊ぶだけの月永レオ @leo_poyopoyo

@ta__kanashi2 うっちゅ～☆ 待たせて悪かったな。くまくん劇場でインスピレーションがわいてきて、曲を作りまくってた！ あの話、いろんなパターンがあるけど、ハッピーエンドにしたいなら、こういうのはどうだ？ 実は、王女は嘘を教えられていて、王女は女だと思って右の扉を教えた。→

おまんじゅうと遊ぶだけの月永レオ @leo_poyopoyo

@ta__kanashi2 若者はが扉を開けたら虎が出てきたので、王女は悲鳴を上げた。その悲鳴で、若者は王女が自分を殺そうとしたのではないと知った。若者は何とかがんばって虎をやっつけた。とりあえず生き残ったから、無罪になった。王さまは若者が勇敢に虎と戦ったので褒美をあげることにした。→

おまんじゅうと遊ぶだけの月永レオ @leo_poyopoyo

@ta__kanashi2 そこで、若者は王女が欲しいと言った。王さまは、若者の勇敢さを気に入ったから(蛮族の血が流れているからな)王女との結婚を許すのとにした──っていうのはどうだ？ オペラは悲劇が多いが、たまにはこんなのもいいだろう？