サイバーパンク百合

紅月れいじ/らげまん @5_purupuru

#サイバーパンク百合 1章終わり。 憂鬱はどこからくるの。

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#サイバーパンク百合 私 pic.twitter.com/9Xya3yBHZa

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#サイバーパンク百合 あたし pic.twitter.com/PuxeXDWzV4

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#サイバーパンク百合 なお完全にワイの画力の限界とか想像力の偏りなので絵を描いていただける場合は描いていただく方自身の思うように描いていただきたいなと思います。

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#サイバーパンク百合 さて、全身義体だって感情はあるんだという、当たり前のことに気づくのに1日かかったあたしは、さらに重要なことを帰宅して気付く。あの人の居場所も、連絡先も知らないのだ。ただ彼女を拾っただけのあたしは、警察から特に重要な情報はないと判断され、無関係者にされたから。

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#サイバーパンク百合 電脳庭園での語らいを終えた私は、私を拾ったあの子との再会を決意した。したのは良いが、どう接触すべきなのだろうか。私の脳殻からデータを得た警察としては、事件自体とは無関係であることが明らかな彼女は既に関係者ではない。つまり、私にも彼女の情報はない。

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#サイバーパンク百合 うーん困った。どうしようかな。何も思いつかない。夕食のハンバーグを食べながら考える。じゅわっと肉汁があふれて、デミグラスソースと口の中で混ざり合う。ひき肉の柔らかく崩れる食感と合わさって、噛めば噛むほど深い味わいになっていく。暫く無心で食べることにした。

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#サイバーパンク百合 ネット接続を切って暫く考えたが、特にいい考えの浮かばなかった私は、とりあえず夕食を食べることにした。自宅近くの販売機から買ってきた義体用キューブ型栄養食。前の体ならもっといいものが食べられたのだけどね。義体前部の口を開いてアームで押し込む。ごちそうさまでした。

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#サイバーパンク百合 夕食後、お風呂に入ったあたしは、改めて考える。お湯に鼻までつけて息でぷくぷくさせるのが楽しい。いやいや、そうではなく、彼女との接触の糸口について。あたしと彼女を繋ぐところ、か。また行くしかないかなあ。彼女を拾った現場に。

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#サイバーパンク百合 休眠の準備に入った私は、もう一度考える。あの子に会うにはどうすればいいものか。面倒、かなり面倒ではあるが、やはり警察に相談するのが良いだろうか。私を保護したお礼を、とでも言ってみようか。上手くいくかはわからないが、とりあえず、やってみよう。休眠に入る。

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#サイバーパンク百合 飯についての解説：有機的な飯はそこそこ残っている。義体向けの食事は自販機などで手に入る。「私」の現在の義体でははっきりした味までは分からない。味のような感覚みたいなものだけ伝わる。

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＃サイバーパンク百合 前回までのあらすじ 生身のあたしと義体の私はそれぞれ再会を誓うも、互いに会う方法を知らずにいた。

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＃サイバーパンク百合 さてさて、現場百遍、犯人は現場に戻る、といった旧世代の名言を信じるあたしは、彼女を拾った現場にやってきた。侵入禁止区画の路地裏。どうして侵入禁止なのかは知らない。知らないけれど、煙っぽい空気と、チカチカした光から、なんとなく察することは出来た。

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＃サイバーパンク百合 さてと、結果から言えば、私は彼女と再会した。私を見つけたあの瞳の光もなく、血色を失い冷たくなって病院のベッドで眠る彼女と、だが。……とても頭の痛くなる話をしなければいけない。情けない話を。

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＃サイバーパンク百合 何もない。というか、やはり彼女は現場にはいなかった。当たり前だよ。彼女は犯人じゃないんだから。当然のことになかなか気づかないのがあたしだ。けれど、くよくよしないのもあたしだ。せっかくだから、このままオトナの世界を探検してみよう。

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#サイバーパンク百合 警察署に行く、と言っても、私たちは物理的な移動を必要としない。ネットに繋がることさえできれば。そんなわけで、1時間ほど前から、私は警察署の美人アバターと事件関係者の個人情報取り扱いについて問答を繰り広げていた。要するに、彼女のことを教えては貰えなかった。

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#サイバーパンク百合 路地を抜けた先に待っていたのは、大小さまざまな、おっぱい。詳しく言えば、カラフルで裸のお姉さんたち。赤や青、紫色の髪や肌がピンク色の街の光に照らされて眼球への負担すら感じるまぶしさ。目にきつい。けれどこれまで見たことのない美しい光景だった。

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#サイバーパンク百合 このまま美人警察署アバターと話していてもらちが明かないと思った私は、再び電脳庭園にいた。悪いお友達に探し物を手伝ってもらうためだ。そこからは、話がトントン拍子で進んだ。私の脳殻にある記録から彼女の顔を割り出し、また彼女の服装からアルバイトしている店も分かった。

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#サイバーパンク百合 瞬きをするたびに、おっぱいが近づいてきた。いや違う。お姉さんたちがあたしを興味深そうに見つめながら、詰め寄ってくる。ぞろぞろ、ぞろぞろと。一人があたしの頬に触れ、一人が髪を撫でた。一人があたしのおっぱいに触れそうになった時、かつんっと向こうで音がした。

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#サイバーパンク百合 さて、彼女のアルバイト先に連絡を入れるか、と思ったところでキャッチが入った。私はよく知らないけれど、悪いお友達の間でそこそこ有名な有名な人物からだ。どうも、私の探している子が、今その人物の店にいるらしいという話だった。規制区域のバーに、あの子が？

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⚡️「サイバーパンク百合」（@5_purupuruさんによる: twitter.com/i/moments/9181…） ＃サイバーパンク百合 モーメント版はこちら（近々更新予定）