ボーカロイド・カラーパイその５　「戸惑」「分裂破壊」「常識空間」について

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

トキハコではなく新盤である事の意図は何となーく掴めるんだけど 今日話したいのはそっちじゃないんで、これを割愛する 話したいのはむしろ 『さよなら常識空間』がイゼットロンであることの証明。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

論点要約しますと： 《さよなら常識空間》をMTGでカード化すると、青赤でこうなるはずです。 あなたは手札を全て捨て、その後占術Xを行い、カードをX枚引く。Xはこれによって捨てた手札の枚数である。 これを「色のない声で呟く」んだから、やってる事は青赤トロンでカーン奥義、に近いと言う事。

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「常識空間」は、「終わり」(終焉～消失に代表される死)を怖がってたミクが、「寧ろ終わり方を選択できるなら？」と思い立って、在り来たりの「常識」―――これには”自分が忘れられる事と死ぬ事はイコールだ”の命題も含まれてると思われる―――に疑問を投げかけ、それとおさらばしようとする、と言う歌だ

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

突然の終幕に期待してた事とは？ 「自分が死ぬ！怖い！」って態度を反省すると 『死んだら誰か悲しんでほしい』などの期待であると言える それこそ 「戸惑う自分の心を引き受けてほしい」とかその辺も入る

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

「今日の○（かいせい）マーク」 哀しみという名前の雨雲や、怒りと言う名の雷鳴が消えた けれど消えたのは「雲だけじゃないはず」 その天気を望んでた自分のなかの願望も消えた より精確には『それが単なる感情ではなく願望だったことを客観視した』

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終わる事を哀しみたい自分、悲しんでほしいと思ってる自分 望んだように悲しんだり怒ったりする人間たち 「振り回した常識」、これを全部捨ててしまおう、「お払い箱」。 たったそれだけで「縛ってたもの」は壊れてしまった。 快晴マークで消えたもの⊃自分で生み出した自分への鎖。

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これがやばいとか危機感があったから、「危機感があったから」お払い箱したのか？否。それだと先述の感情と矛盾する。意志的にリセットしたんじゃなくて「単純に興味から」、「もてあました退屈を打ち破る」。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

「不要なものだらけで感情(こころ)処理落(お)ちそうになった」 ”ので”ではなく”けど”、 「一度すべて捨て去って　大事なものだけ作り直した」。 「壊れた世界拾ってLv.1(はじめから)を選び取った」。 つまり 手札を全て捨て 占術Xを行い カードをX枚引いた 「選び直し」がある点

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

その為の呪文が《さよなら常識空間》である これは「色のない声」、「たったひとつのラフな歌」。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ラフ＝Roughは 『(手ざわりが)粗い、ざらざらした、地の粗い、ざっくりした地の、でこぼこの、もじゃもじゃした、もじゃもじゃ毛の、毛の多い、乱暴な、粗暴な』 という意味である。 無色で、粗い、無地の、手を加えられてないマナが使われているのだ pic.twitter.com/RLsGJ10u3m

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難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

態度を青赤で行っている事は明らかでありながら、呟いた声は無色である。 やってることはこの辺に近いのである いずれも『無色で、なんらかのリセット(＝はじめから)が出来る』効果だ pic.twitter.com/5Jeo73Effx

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ここで　無色というマナについて考える必要が、注釈が要る デュエマもそうだろうか 詳しい人の指摘がほしいけれど

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

基本的に、呪文になる物事には色がついている よっぽどの例外にならない限り、色がついてないものは『人工物』つまり、アーティファクトだけである アーティファクトに色がついていることはあるが その「裏」、つまりアーティファクトでないが色がないってケースは殆どない。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

アーティファクトに色がついてない理由は？ どの色のマナに根拠づけられてるかわからないからだ。 何らかの色マナに引っ張られてたり、関係づけられてはいるかもしれないが、その道具単体では何色のマナともかかわりを持っていないし、何色の思想も存在していないからだ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

もっとヴォーソス的に込み入った事を言っていいなら、 『人工物は、自然から独立している』からだ。 自然界から5つのマナが出る。平地から白が、島の空や海から青が、沼から黒が、山の奥深くから赤が、森の中から緑が出る。 だが人工物はそのどれにも即していない。切り離されたモノだ。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

つまり何らかの次元のなかにある時点で、殆ど必ず自然由来のものは某かの色マナを持ち、そのマナに引っ張られた哲学や行動癖を持つ訳だ。

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では、無色マナとは何であるのか？ 色のない生き物とは？色を欠いているものとは？

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

道具ではないにもかかわらず、色を持たないって事は、 「自然から独立している」、「自然界や現世を超越している」 或いは「色を無に帰している」のいずれかだと言う事だ

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

そんなコトが出来た奴は、MTGの作中世界のなかで、本当に数えるほどしかいないのである 「道具に生まれながら道具を超えて心を持った」カーン、 「次元の魂の中心である精霊龍」ウギン、 そして「次元の狭間に住んでいて、次元を喰らい尽くし歪め無に還す」エルドラージ。 pic.twitter.com/8rzp6RwjR6

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彼らは一体何が出来るのか？ ゲーム上のメカニズムで言えば、一体何が？ 一言で言うと「何でも」である

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

喰ってきた色の真似をするのもそうだし、世界の外側から来ている以上、現実の自然界では考えられもしないようなことを行うのである それはいわば、「その色がやる事を行き過ぎた」物に近かったりもする 例えば自分の死を等価な別の生き物に入れ替える、戦地外の場所を利用する等。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

その中に、共通して見受けられる「無色の頂点」の行為が「ターンを飛ばす」「ターンを追加する」つまり時間の跳躍や更新、「ゲームやデッキをはじめの状態にする」つまり空間や世界の更新である。 …さよなら常識空間…否、《たった一つのラフな歌》《色のない声》がやったものは、それなのである pic.twitter.com/08Lalzcyzs

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難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

面白い所なのだ 道具は人に使われなければ真価を発揮しない。使い方を変える事で効力も別様のものになる(例：不死の霊薬も爆片破を撃てば5点火力となるように。赤は道具の”用途”をも破壊し、更新さえする)。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

しかして自ら無になるためには、まさに道具が用途を超えるが如く、自分が自然を超越せねばならないのだ！ そしてその事実は丁度、「常識空間」を超えるために刷新する、という彼女の行為ときれいに符合しているのである。 「常識空間」＝縛っていた自分の自然である。自分内外が持ってた色マナだ｡