税の起源に関するブレスト
もう定着しちゃってるけど小学生税に関する書道コンクールをやろうって言い出したやつがいちばんやばいわ 「小学生たちが書いた税金って字、見たくないですか?」とか言い出したらコイツ疲れてんのかな?って思うでしょ
2017-11-16 12:28:18税の正当性ってよくわからんよな。本当のごく最初の始まりは、村の先祖を祀る祠へ納められる穀物や果実で孤児や寡婦を養ったり、戦士への栄誉に充てたりする半ば互助的なものであったと想像する。後に神殿への貢納物となる系譜のもの。
2017-11-16 17:43:06税のもう一つの起源は数年に一度訪れる旱魃や不作に備えた備蓄かな。偶々耕作地に余裕があって物成を多く蓄えていた篤者が周囲を救済する。やがて豊作の年が来ると、返礼として篤者に穀物を納める。ひいては不作のときのために皆の収穫の一部を蓄えることが慣習化する。備蓄と分配の責任者は王となる。
2017-11-16 17:46:03神殿や王権が余剰穀物を大量に蓄えると、耕作から開放された戦士階層を養うことが可能になる。これがいつしか逆転して、兵士を養うために穀物を強制的に納めさせるようになる。確かこのへんの過程はメソポタミア神話とか粘土板の歴史に見られるのではなかったかな
2017-11-16 17:47:58神殿・王権に次ぐ三番目の税は「侵略者による略奪」だな。これは漢と匈奴や宋と遼・金などで大規模に起こったが、中東でもはるか古代からあったであろう、という推察を山本七平が語っている。騎馬の遊牧民はそのまま騎兵に容易に転化して、農耕民から収奪を行う。殺戮を免れるために決めた量を貢納する
2017-11-16 17:51:36ここまで来ると神殿・王権・侵略者の区別は曖昧になり、例えば侵略者集団が王となって居座ることもあるだろうし、自らを神格化することもあるだろう。こうして宗教的なものと軍事力、再分配といった機能が渾然一体となって「原始的な政府」が生まれていく
2017-11-16 17:53:09こういう自然発生的な政府、ってのは歴史上何度も発生を繰り返していて、例えば乱世でも国一揆の類や堺の会合衆のような自治組織は、外敵からの防衛と領域内の司法、弱者の保護と敗者復活・再配分といった機能を必ず担っていたはずだ
2017-11-16 17:57:37幾つかツイートしたけど、主旨は「俺らの為になるんでなかったら、わざわざ税なんて納めたくねえよな」ってところ。原始的国家に立ち戻る思考実験をすると、どこまでが個々人のメリットでどこからが個人に関係のない国家の都合に過ぎないのかが見えてくることもある。
2017-11-16 23:48:32