花見というのは庶民文化としてはすでに徒然草にもあるので、庶民に限っても伝統が700年はありますね。田舎風と都風で、すでにその頃から分派しているようでした。貴族趣味としての花見はもっと古く、800年くらいには姿がみられます
2010-03-29 19:57:59なんでこんな伝統が存在するかは、実は諸説ありまして、はっきり分かりませんが、日本語というか、大和言葉の研究では、宗教行事が元だったと、いいます
2010-03-29 20:01:31昔は桜より梅のほうが春らしい花として人気でしたが、梅の頃はまだ、みんな忙しくてね。 なのでまあ、桜の頃なら宴会によかろうと、そういう事情も、あります。
2010-03-29 20:08:33同じ桜でも、人気の品種いうのもありまして、江戸時代の桜といえば山桜でした。ですから、今よりいささか、遅めになる気がしますね。 明治頃にソメイヨシノが大量に増えて、いまにいたります。
2010-03-29 20:10:32まあ、由来はさておき、神の名も忘れられても、楽しい思い出は残っていますし、それが日本の文化にもなっています。私はそれでいいのではないかと、思っています。
2010-03-29 20:13:09なんとなくみんな好きだから、やってる。まことこの国らしくもあり、なごやかで好きな話です。 いくつもの戦いあれど、この習慣は、なくなっておりませんからねえ。
2010-03-29 20:14:11ちなみに。なんとなくといえば、ソメイヨシノは園芸品種で綺麗なのでみんながこぞって植えて全国区になったのですが、みんな由来の方はすっぽりわすれてまして
2010-03-29 20:16:17もと、ソメイヨシノは桜の名所で知られる吉野山からいただいて、単にヨシノと言う名前だったんですが、全国に広がり、上野公園の調査で吉野山とは関係なさそうだと言うことで、厳密にソメイヨシノという名前がつくようになりました。
2010-03-29 20:18:11ちなみにソメイヨシノは自力では増えることが出来ない樹でして、(一代雑種)接ぎ木でふやしていきます。今、見る、すべてのソメイヨシノは、だから人間・・・日本人と共にひろがっていったものなんですね。
2010-03-29 20:20:42だから、異世界や火星でもし、ソメイヨシノがあったら、つまりは日本人がいた、ということなんですよ。日本人を捜してみるといいでしょう。
2010-03-29 20:26:01ただ、残念なことに、先ほど言ったとおり、接ぎ木、つまりはクローンで増えていく自然交配不可能な園芸品種なので、一時期騒ぎになったクローン羊のように、寿命はのびないのではないか、といわれています。
2010-03-29 20:30:00もちろん。そう言うことになれば悲しむ人も多いでしょうから、オリジナル再生計画も、進められています。我々の代で終らせるのは、少し悲しいですからね。
2010-03-29 20:32:15なお。ソメイヨシノは寿命が短く、人間より長生きするのは希です。 知られているもっとも古い樹は弘前城のものですね。100年以上といわれています。 私も全国の桜を見てはや20年。 いつかはもっとも古いソメイヨシノに挨拶したいと考えております。
2010-03-29 20:34:02