ふぁー本丸現世遠征⑨:水戸の記憶

ふぁー @hyperflame0604

倶利「……当たり前だが本丸にいる光忠の振るう刀は、焼ける前の姿だ。俺達はそれしか見た事がなく、現世での姿を見るのは初めてだった。その時、本当に一瞬だったが、水戸に渡る事なく伊達に残っていればと思ってしまった。でも震災にあわなければ、俺達と共にいる光忠は存在しない……」

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「その身に起きた全てを肯定して受け止めるあいつのでかさに、感服したというのが正直な感想だ。他にもっと良い言い方があればいいんだが、俺にはこれが限界だ。2日間お付き合いいただき感謝する」

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鶴丸「トリか、鶴だけに。とまぁそんな事はどうでもいいんだが、伽羅坊に全部言われてしまった気がするんだよなぁ。焼失から現存と表記が変わる大きな奇跡を起こしてくれてありがとうとしか言えん。思い出すと泣きそうになるから、すまんがこれくらいで許してくれな」

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「あぁ、この記録はまとめてもらえるそうだ。気が向いた時に読んでもらえたら嬉しいぜ。じゃあとりあえずここで一度締めるが、もうちょっとだけ続くんじゃってことで。お付き合いありがとうな」

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鶴丸「戻ったぜー！光坊ー！」 骨喰「面会時間を過ぎてるぞ」 鶴丸「えっ」 骨喰「というのは嘘だが、どんな顔して会えばいいから分かんないから部屋に通さないでと言われてな」 鶴丸「乙女な理由だが、うちの光坊はこれが通常運転だったな」

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厚「俺に任せな」 陸奥守「どうするんじゃ？」 厚「まぁ見てなって！ﾝｯﾝﾝ」 太鼓鐘？「みっちゃーん！」 光忠「い、今の声貞ちゃん！？」 厚「今だ」 陸奥守「光忠ー！！」 光忠「うっうわあああ」

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光忠「陸奥くん達今までよく平気な顔で会えてたね……僕どうしてもにやけちゃって無理だよ……」 陸奥守「わしらも別に平気ってわけじゃあなかったがよ？わしなんて泣いてしもうたし」 まんば「俺は風呂でのぼせたしな」 厚「俺もにやけないよう必死だったな」 光忠「僕そんなに強くないよ……」

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光忠「わざわざ現世まで見に行ってくれてありがとうね……。視線、感じてたよ」 鶴丸「体育座りで顔うずめながら言われてもな……」 光忠「明日はちゃんと顔見せるから今だけ許して！」 倶利「あんた、にやけ以外に何か隠してないか？」 光忠「えっいやー？そんなことはないよー？」

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厚「顔あげてくれよー格好悪いだなんて全然思わないからさ」 まんば「あんたは何しても綺麗なんだから自信を持て」 陸奥守「無自覚に口説いてるの恐ろしいちや」 光忠「……ほんとに？」 厚「ほんとほんと」

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光忠「もうねぇ、にやけもあるんだけど涙で顔がぐずぐずなんだよぉ……片方なんて目の機能してないのにちゃんと出てきちゃってさ」 鶴丸「……君の眼帯の下は、こうなっていたのか」 まんば「初めて見たのか」 鶴丸「あぁ……触っても？」 光忠「いいよ」 鶴丸「痛いか？」 光忠「全然」

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光忠「ハバキみたいに金色だったら格好よかったんだけどね」 倶利「……俺は、こっちの方が好きだ」 陸奥守「わしも」 まんば「同じく」 厚「格好いいぜ、みっちゃん」 光忠「……ん？んん？今厚くんなんて？」 厚「みっちゃん」 光忠「……待ってね。今処理が追いつかない」

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厚「嫌ならやめるけど……」 光忠「嫌なわけないじゃないか！ちょっとびっくりしたけど！」 鶴丸「おっ、なら俺も厚坊と呼んでいいか？」 厚「いいぜ！」 鶴丸「ははっ、可愛い子らが増えて幸せだぜ」 陸奥守「光忠、今夜はわしらと寝るか！」 光忠「うん、そうだね！」

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(というわけでこれで本当に締めます。お付き合いありがとうございました！)

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陸奥守「SNSへの掲載は差し支えないらしいきに、あげさせてもらうぜよ」 pic.twitter.com/Ikp2hU9YTT

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