戦争と震災と俳句

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青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

あと、今回は素逝的なもの、三鬼的なものは出現しにくいと思います。出現を望まなくてもいいですし、そういうものでもないかな、と。個人的にも、今回は知り合いが大変なことになったので、仰るようにそういうのを直接聞くと…躊躇しますよね。

2011-04-06 22:44:55
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter 前に橋本直さん勉強会で「吹田操車場」とかについて発表してましたが、あれもググって初めて何のことやらわかるとか、鑑賞する方も取材しないとわからないとかいう句がありましたね。「制動靴(ヘムシュー)」は人がはく靴ではないとか。

2011-04-06 22:45:13
関悦史 @Seki_Etsushi

また大きい余震。横揺れ。

2011-04-06 22:56:01
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

「六林男の場合、作家としての資質において戦争以上に合致するものにその後出会わなかった」、これはとても重要ですよね。特に文体、表現力が弱い作家において、それは大きい。俳人六林男にとって「戦争」は常に生々しくなければいけない、そういう一面はあったんじゃないか。微妙な問題ですけど。

2011-04-06 23:06:36
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

先ほどの、今回の「震災俳句」は(今のところ)機械的に春の季語が入ったために震災作品として雰囲気がおかしくなっている、という関さんの指摘はとても示唆的だった。「機械的に」という指摘など、現在一般に考えられている有季定型がどのようなものかを鮮やかに照らしている。

2011-04-06 23:57:40
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

それでいえば、先ほどは素逝や六林男など、直接的に詠んだ俳人に言及しましたが、当時は山口誓子のように、自身の日常生活の中で戦時下の緊張感を感じつつ句作に没頭した俳人もいました。取りようによってはもの凄い緊張感と同時に訪れる無力感、弛緩などが表出されています。@terainaku

2011-04-07 00:09:51
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter 誓子が深き地中をのぞきこむコオロギとか鬱々と詠んでいたのも戦争中でしたっけ? ああいうのも戦争が背景にある句ととらえる視点があると震災についても被災地に頑張れという句ばかりではなく、テレビ映像等を通して深手を負った自分の心を内省する作りもありえたかと。

2011-04-07 00:20:04
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

たとえば、昭和19 年の誓子の作で「海へ出て木枯帰るところなし」とか。「家中(いえなか)に蚊遣火の紅ただ一点」の「ただ一点」などにも、尋常ではない感情が込められているように読める。「戦争」の意味を変えると、これも「戦争俳句」と呼びうると感じます。 @terainaku

2011-04-07 00:21:05
関悦史 @Seki_Etsushi

急に疲れた。「鏖」ならぬ「塵」の方のは多分さっき送ったやつまでで終わりです。

2011-04-07 00:56:33
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

コオロギの誓子句―「蟋蟀が深く地中をのぞきこむ」でしたか―は、初出が昭和15年、句集が昭和17年だったかと。京大俳句事件以降ですね。身体が病気がちだったのもあると思いますが、その頃の誓子句には戦時下の空気が濃厚に宿っていたと思います。

2011-04-07 01:29:07
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter 対米開戦よりは前だったんですね、あれ。

2011-04-07 01:33:14
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

仰るように、戦時下の誓子句のようなものが、今回ありえたとは思うものの…どうなんでしょう。あるとすれば、これから現れるのかも。詩や短歌と異なり、有季定型で内省を詠みうるのは、相当な力量が必要とされそうな気も(詩、短歌も難しいでしょうけど)。

2011-04-07 01:33:48
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

そうだと思います。たぶん、誓子には、仲間達が「不謹慎だ」という理由で特高警察に逮捕されたことの方が、日米開戦より衝撃的だったのかもしれません。 RT @Seki_Etsushi @k551_jupiter 対米開戦よりは前だったんですね、あれ。

2011-04-07 01:40:32
関悦史 @Seki_Etsushi

@k551_jupiter 私もリハビリ的にちょっとずつ句を作ってますけど被害を写生してると陳腐化する上に鬱になるのでステージを変えないと。

2011-04-07 01:44:59
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

今回のできごとは、誓子のようでなくとも、異常事態と日常が奇妙に混淆した感覚を、句に昇華しえる方は出てくるかもしれない。もちろん、生活としては大変なことが山積みで、穏やかになることを願うばかりですが、個人的には関さんや鴇田智哉さん、彌榮浩樹さんなどが俳句史に刻んでほしいですね。

2011-04-07 01:45:37
関悦史 @Seki_Etsushi

その辺に買い物に出たときに見たもので作っていると、落椿と地割れの句とかばかりになってしまう。

2011-04-07 01:50:14
青木亮人@『愛媛 文学の面影』『教養としての俳句』 @k551_jupiter

ステージを変えてにじみ出るもの、にじみ出てしまうものが、本質的なものなのでは という気がします。 RT @Seki_Etsushi @k551_jupiter 私もリハビリ的にちょっとずつ句を作ってますけど被害を写生してると陳腐化する上に鬱になるのでステージを変えないと。

2011-04-07 01:52:01
関悦史 @Seki_Etsushi

寝そびれたまま2時になってしまう。うねらなければ。

2011-04-07 01:53:20