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リビングの隅で何やら深刻そうな電話をしていたルルーシュ君が、電話後に何やら深刻そうな顔付きをして「スザク……」とこの世の終わりのような顔で名前を呼ぶから無意識に背筋を伸ばしたスザク君。 「どうしたの?何かあった?」 「……今度の休みに父上と兄上達が来る」 「んん?!??」
2017-11-05 23:08:24その後、急遽家族会議が開かれたものの、今夜は遅いし朝も早いし話が長くなりそうだし俺もちゃんと頭の中を整理しておきたいからとりあえず話し合いは明日以降にして寝ようとなったけれど、気になって気になって目がギンギンに冴えてしまったスザク君
2017-11-06 00:53:03兄上がもう日本に来ていて今夜は二人で食事するから帰りが遅くなるとルルーシュ君に言われ、会社で別れたスザク君。「ブリタニアに帰ってこいとか僕と別れろとかお見合い話持ってきたとかそういうあれこれを吹き込まれているんじゃ…」と思ったら気が気ではなく、真っ暗なリビングで過ごすこと数時間
2017-11-06 23:51:51お腹空いたなーと思うけど、スザク君のやけに深刻な雰囲気を感じて大人しくソファで丸まっていたルルにゃん。そのうちルルーシュ君が帰ってきて「うわっ!なんで真っ暗なんだ!?」と驚いた声が聞こえたからにゃーんとお出迎えしたら、そこでようやく「ごめんねご飯だよね!」とハッとしたスザク君
2017-11-07 00:53:06昨日も結局詳しい話を聞けなくて、週末って土曜?日曜?それとも金曜?まさか僕達の関係もそれまでってことないよね?結婚指輪だって渡してるしルルーシュのことは信じてるし、でもお兄さんとお父さんってなんか最強というか最凶っていうか、あーーーどうしよう!と頭ぐしゃぐしゃするスザク君
2017-11-07 22:43:28それを見てたルルにゃんが、何事!?とびっくりして逃げ出して書斎にいたルルーシュ君の膝にぴょんと飛び乗ったから、なんだ!?とびっくりするルルーシュ君。 「どうした?スザクに遊んでもらえ」 にゃーん 「珍しいな、あいつのところに行かないの。……あいつが俺のところに来ないのも珍しいか」
2017-11-07 22:48:33その後、意を決してリビングに行ったらこの世の終わりみたいな顔をしたスザク君がいて、揃ってビクッとなるルルーシュ君とルルにゃん。 「お前なんて顔してるんだ」 「ルルーシュぅうううう」 「情けない声を出すな。とりあえず面談はシュナイゼル兄上だけになったから」 「やっぱり面談なの!?」
2017-11-07 23:39:09今日は兄上達の要望で一日東京観光をすることになったからと急遽会社を休んだルルーシュ君が心配で、「もうお兄さんと合流した?」「今どこ?」「大丈夫?」「お昼はどこで食べるの?」と10分おきにスザク君がメッセージを送っていたら、とうとう電話がかかってきて「うるさいからやめろ」と苦情がくる
2017-11-08 12:45:15「今日は一日、兄上達に付き合わされて疲れた。しかも父上は来ないと言っていたのに途中から合流してくるし、そのくせ相変わらずむっつりで不機嫌そうな顔だし、シュナイゼル兄上もクロヴィス兄上もマイページだし、うちの家族は本当に疲れる」と文句を言いつつも満更ではなさそうなルルーシュ君
2017-11-08 22:59:13「ルルーシュってさぁ」 「なんだ」 「実はお父さんのこともお兄さんのことも結構好きだよね?」 「好きなわけあるか」 「でも楽しそうだよ」 「……久々に会ったからだろ。毎日顔を合わせるのは御免だ」
2017-11-08 23:01:16「里帰りしたかったらしていいんだよ?」 「変な気を遣うな。帰りたかったらちゃんと帰る」 「でも寂しいでしょ?」 「寂しいわけないだろ。むしろせいせいしている。それに、ナナリーには定期的に会っているし」 「え!?いつの間に!?」 毎日一緒にいるのに知らないよ!?とショックなスザク君
2017-11-08 23:06:52土曜の昼にシュナイゼル兄上だけが来て昼食を一緒にとってそのあとちょっとお茶をしたら帰る予定になっているからよろしく頼むとルルーシュ君にお願いされ、とうとう小舅チェックが入るのか…お父さんが来ないのはまだマシだけど…っていうか本当にお父さん来ないのかな…と不安ばかり高まるスザク君
2017-11-10 00:52:22「本当にお兄さんだけ?」 「ああ、ちゃんと約束したからな。クロヴィス兄上と父上はホテルで留守番だ。第一、ここに男ばかりが五人も集まったら窮屈でたまらない」 「それならいいんだけど…」 「ああ、兄上が来たら盗聴器の類がないか一応確認するから安心しろ」 「本当に大丈夫!?!」
2017-11-10 00:57:03「今週は休んでしまったから今日はちょっと残業する。夕飯は冷蔵庫にあるから先に帰って食べておいてくれ」とルルーシュ君に言われたので一人で帰宅していると、ぴったりくっついて来る黒塗りの車があり、えっ…なんか狙われてる?まさか誘拐?負ける気はしないけど面倒事はやだなと警戒するスザク君
2017-11-10 23:13:46すると車が回り込んで中から黒服の男達が出てきて、ほんとに誘拐!?と構えたところ「お前が枢木スザクか?」と確認され、「ルルーシュ様のお父上であるシャルル様がお前との面会を希望されている」と言われたから、んん!!?となって背中に冷や汗が流れたスザク君
2017-11-10 23:23:16ホテルのスイートルームに連行されパパとの面談スタート 「は、初めまして枢木スザクと申します。ルルーシュさんとは会社の同僚でルームシェアもさせてもらっています」 「……」 「えっと、僕が飼っている猫がいまして、その猫もルルーシュさんによく懐いていまして」 「……」 (会話が続かない…)
2017-11-10 23:32:13「同棲だと報告を受けているが」 「へ!?」 「ルルーシュが何も言わないから調べさせてもらった」 「え!?」 「貴様、まさか遊びのつもりではないだろうな」 「ちゃんと本気です!」 「つまり同棲なのだな?」 「……はい」 目頭を押さえて横を向いたパパに、この人、親馬鹿だと悟るスザク君
2017-11-10 23:44:32はあ…と大きな溜め息をついたあと、くわっと目を見開いてスザク君のほうを向き、「ルルーシュの決めた道ならば反対はしない、だが万が一、我が息子を泣かせるようなことがあれば貴様は生かしておけぬ。その覚悟はできているだろうな」と脅してきたパパに、うわぁ極度の過保護だと思うスザク君
2017-11-11 00:19:51昨夜はシャルルパパに拉致られ、ルルーシュとの同棲(意味合い的には結婚だけどそれは黙っておいた)を認めたあと、ルルーシュが子供の頃からいかに可愛かったかを酒を交えて語られたため帰宅したのが深夜になってしまい、心配して待っていてくれたルルーシュ君に申し訳なさでいっぱいのスザク君
2017-11-11 18:37:41「事故にでも遭ったのかと心配したんだぞ」 「ごめん。携帯取り上げられてて」 「どういう意味だ?」 「えっと……ルルーシュのお父さんに会ってきました」 「えっ」 「会わされたと言うか」 「えっ」 「あのね、僕達のことバレてるみたい」 「えっ」 「お兄さんにはどう説明しよっか」 「え……」
2017-11-11 18:40:43兄上も知っているとは限らないし今日は一応食事をするだけの約束だからとりあえず今は口を噤んでおこう!俺達はルームシェアしているだけだと言い張っておこう!と決めたルルーシュ君だけど、開口一番「やあ、君がルルーシュの同棲相手のスザク君だね」と言い出したシュナイゼルお兄様に頭の中真っ白
2017-11-11 18:53:42シュナイゼルお兄様との息つまる昼食が始まり、スザク以外の話に持っていこうとするのにことごとく阻止され、最終的には二人の会話を黙って聞くしかなくて仕方なくキッチンに逃げたら、しばらくしてスザク君が追いかけてきて、大丈夫?と心配されるから思わずぎゅっと抱きついてしまったルルーシュ君
2017-11-13 00:37:01「珍しいね。お兄さんいるのにいいの?」 「見えてないからいいんだ」 「いつもこんなに素直だと嬉しいのになぁ」 「うるさい」 「ルルーシュ、スザク君、どうしたんだい?」 「…っ、すぐ行きます!」 そのまま離れようとしたルルーシュ君を引き止め、軽くキスして笑いかけるスザク君
2017-11-13 00:47:09「続きはお兄さんが帰ったあとにね」と男前な顔をするから、思わず赤くなって言葉に詰まるルルーシュ君。とりあえず今日は一日頑張ろう?と頭をぽんぽんしてきたのが完全に子供扱いで、一瞬だけむっとしたルルーシュ君だけど、たまにはいいかとすぐに口元を緩めたのが土曜日のハイライト
2017-11-13 00:50:59シュナイゼルお兄様との昼食(スザク君の人柄と仕事ぶりと今後の人生設計等々をひたすら聞かれたある意味面接)はなんとか無事に終わり、帰り際に「しばらく日本に滞在しているから、今度はこちらがホストになって食事会をセットするよ」と言われたので「結構です」と笑顔でお断りしたルルーシュ君
2017-11-13 12:47:13