- Marnolaye_PSO2
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東京では、街に現れる「ゾンビ」や「戦車」や「映画の怪獣」の噂が流れつつあった。そして、それを打ち破る謎の戦士たちの噂も。その中の一つに、こんなものがある。
2018-04-01 01:04:58「い、いやぁ、しにたくない……!」 平和な東京の街に不釣合いな戦車が、女学生をじわじわと追い詰めていた。 「た、助けてぇぇええええ!!!!」 袋小路に追い詰め、今まさに砲塔が火を吹こうとしたその時。 pic.twitter.com/lFvgtVZNUF
2018-04-01 01:05:51「……伏せて。」 「!!」 とっさに女学生が伏せると、戦車の天板に突如として火球が落下し、爆ぜた。
2018-04-01 01:07:34衝撃で怯んだ戦車は、次の瞬間何者かの一撃で広場まで吹き飛ばされ、横転。そして、身の丈ほどある『大剣』により斬り伏せられた。爆炎を上げ、戦車はキューブ状の塵となって消えてゆく。 pic.twitter.com/s4iLWHU1bP
2018-04-01 01:08:42「……怪我は無い?」 「は、はい……」 女学生は、自分を救った剣士を見やる。 そこに居たのは、紫色のボブカットに眼鏡をかけた、凛とした女性だった。
2018-04-01 01:09:34その身にまとうのは、白色のインナーと、紫色のレオタード、ブーツ。そして肩から腕全体を覆うアーマーで構成されたボディスーツ。非現実的な出で立ちに、女学生は思い出す。最近噂になっていた、紫の女剣士のことを。 pic.twitter.com/YVcoHsye3y
2018-04-01 01:10:48女学生が、閉鎖された空間の外へと駆け出していく。 一般人の安全が確保され一息つくと、『彼女』は通信機に告げた。 「……要救助者の脱出を確認。引き続き、残存エネミーの掃討を開始。」
2018-04-01 01:12:37装備を一新した『彼女』は、新たな環境で職務にあたっていた。今度は、正式な”この時代の”アークスとして。
2018-04-01 01:13:42”かの守護輝士”も復帰したとはいえ、任せきりにはしておけない。自分に出来ることをしていかねばならない。自身にある可能性を探し、広げながら。そのための、装備転換であった。
2018-04-01 01:14:16マールーとオーザの血を受け継ぐ者。未来のアークス。即ち、第三世代以降のアークスであった『彼女』は本来、打撃武器も問題なく振るうことが出来た。半分が専任ハンターの血筋ゆえか、十二分に順応は出来ていた。この時代に迷い込む前から。
2018-04-01 01:15:08『彼女』は、自重していたのだ。素性を隠す為に。その枷を外した今、三味線を引いている必要は最早無かった。
2018-04-01 01:16:24周囲一帯に発生していた怪物達は、『彼女』の太刀筋により、瞬く間に斬り伏せられていく。幻創の塵が舞う中、最後に残ったヘリコプターが、紫のアークスによって叩き落とされた。 pic.twitter.com/FD8TTMZYwo
2018-04-01 01:17:33『彼女』はすぐさま、武器を換装した。大剣と同じく「この世ならざるモノ」の銘を冠した鉤爪……身にまとっているボディスーツと同じ”伝説のニューマン”に肖ったワイヤードランスを。
2018-04-01 01:18:41間髪入れず放ったワイヤーがヘリを捉え、引き戻す勢いが乗った蹴りが深々と突き刺さる。爆炎を上げた鉄塊が青い塵と消え、事態は収束を迎えたのだった。 pic.twitter.com/F2ZGQV7EdM
2018-04-01 01:19:42◆隠◆ アークス名鑑#・ソ縺上ヮ荳(ナンバー表示が乱れている) 【マウリティア(マ-ノレ-)】 無数の未来の可能性の一つから迷い込んだ、次代のアークス。 正体を隠しながら戦っていた彼女だが、故あって情報部の人員としての新たな生活が始まった。 ◆密◆ pic.twitter.com/rMcvKFrZLV
2018-04-01 01:22:05人知れず、未来で知っていた「あこがれ」だった地球の平和を護りながら、この先の身の振り方について考える日々を送っている。 彼女は無事、未来へ帰還できるのだろうか。それとも。
2018-04-01 01:23:34(補足:「マウリティア」=天文学者フランツ・カイザーが発見したとされる小惑星。「マールー」もフランツが発見した小惑星であるという。参考情報源:Wikipedia)
2018-04-01 01:23:58(※:パロディ画像は家主の自作素材とPSO2関連のスクショとチップジェネレータを用いて作成しておりますがオラクル船団上層部または某人理継続保障機関あるいは某ほんやくチーム等に怒られた場合削除致します)
2018-04-01 01:24:15