ドロ沼マレーシア総選挙！ちょい時差実況

ごきげんさん®@ｲﾗﾝ偏愛 @contentente

マレーシア議会、本日が解散日です！

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❶マレーシアの総裁選は与党、野党ともに一気に候補者を立てて、首相が選ばれる＝与党が決まります。 今月末に迫った総選挙では、与党のナジブ現首相と野党第一党のマハティール首相の一騎討ちの様相を呈しています。東南アジアならではのエグい政争を実況しますね！

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❷ナジブ現首相(以下ナジブ氏)は、マレーシア独立から約60年続いた政権与党のトップ。しかし、マレー系民族優遇政策や蔓延る汚職などから、与党独裁体制に閉塞感を感じる声も国内に少なくありません。首相の給与が世界的にみてもかなり高額なこと、ファーストレディに殺人疑惑がある、など評判も悪い。

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❸首相の給与についてはデータが見つからないので言及は避けるけれど、タクシー運ちゃんたちがいつもコボしているので、多分有名な話。汚職は、ナジブ氏が設立した政府系団体が氏の個人口座に多額を送金し「サウジ王族から個人送金」と警察が結論付けたこと。税金超投入しているのに大赤字の団体です。

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❹ナジブ氏の汚職は枚挙に暇がないのだけど、特筆すべきはファーストレディの「黒魔術疑惑」。氏が仕事でモンゴルに行った際、モンゴル人女優と不倫の仲に。彼女が妊娠を告げに来馬(マレーシア渡航の意)すると、嫉妬に狂った夫人は彼女がモンゴルに戻るのを待って、遠隔で呪い殺したのだとか。

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❺呪い殺した？跡を消すためか、女優の家だか車が爆発(曖昧ですみません)。怨恨の線で夫人が疑われるも、警察も軍隊もナジブ氏が掌握しているため、ろくな捜査が行われず、殺人を犯したかもしれない夫人は野放しのまま。これも現政権への文句が出るときにマレーシア人がものすごくよく語るお話です。

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❻ナジブ氏の不人気要素として、贅沢な暮らしぶりも挙げられます。「健康のために、医者から米ではなくキヌアを食べろと言われ、そうしている」と発言した氏。キヌアは最高級のスーパーフード、マレーシア国民には簡単に手が届かない食材です。米食・稲作文化のあるマレーシアで国民の怒りが爆発。

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❼そんなときに現れたのが、前首相マハティール氏(以下マハティール氏)。彼の「私は出身州のおいしい米で長生きしている」の一言で国民は大盛り上がり。何を隠そうマハティール氏は御歳92歳。首相を22年務めたマレーシアを代表する人物であり、ルックイースト政策で国を成長させた張本人だからです。

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❽マハティール氏には日本人である私も大いに感謝しています。占領中のイギリスを押しのけて来た日本に占領され略奪され酷いことをされてきたにも関わらず「日本韓国の集団主義と勤勉さを見習おう」としてくれたこと。お陰で今でもマレーシア人には「日本はすごい」みたいな漠然とした憧れがあります。

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❾そしてマハティール氏も野党側から総裁選に出馬表明、全面対決が始まりました。ナジブ氏とは因縁の仲。ナジブ氏の汚職疑惑をマハティール氏が捜査指揮し、ナジブ氏の妨害にあって断念したこともあり。州首相であったマハティール氏の息子をナジブ氏が解任したこともあります。もう火花バッチバチ。

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➓「再選のためならどんな手でも使う」と発言したナジブ氏は、大票田である公務員のボーナスを増額、更に特別給与も支給すると発表。マハティール氏率いる野党には政党登録局を通して30日間の政治活動禁止を言い渡しました。本当にどんな手でも使って来ています。ナジブ氏、本気です。

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というわけで、マレーシアの政治おっかけツイートは一旦終了。動きがあり次第、勝手に追加していきまーす。