#ちんじふ劇場　【18年4月分まとめ】

青葉⚓C103土曜ユ29b@鎮守府新聞ワレアオバ @_Ware_Aoba

陽炎「見なさい妹たち！これが陽炎型長姉の晴れ姿よー！」 不知火「とうとう陽炎型にも改二が来ましたか」 黒潮「ウチらも早うなりたいなあ」 浦風「さすが姐さん、かっこええなあ」 陽炎「（じー」 浦風「な、何？」 陽炎「成長してる」 浦風「え？」 陽炎「大きい！ずるい！」 #ちんじふ劇場 pic.twitter.com/2Uiz3HG3RE

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吹雪「陽炎ちゃん、改二おめでとう」 陽炎「ありがと。これで吹雪にも負けないわよ！」 吹雪「うん！頼もしいよ！」 「……」 どうかしましたか？ 「立ち位置のせいかしらね。陽炎は自己の能力の話をしていて、吹雪は陽炎を戦力とした話をしてるわ」 吹雪ちゃん成長しましたね。 #ちんじふ劇場

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大湊警備府。 不知火「みなさん、飲み物は行き渡りましたでしょうか？」 方方から問題ない旨の声が上がる。 不知火「それでは挨拶と乾杯の音頭を司令、お願いします」 方方からブーイング。 「あー、短めにするから」 声が収まる。 「本日は花見の宴に参加、ありがとう。 #ちんじふ劇場 大湊

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昨年はなんやかんやあって、ちゃんとしたのが開けなくてすみませんでした。この1年、誰ひとり賭けること無く。また新たな仲間を増やせたことを、とても嬉しく思っています。思えば……」 赤城「あなた。長くなってますよ」 「すみません。えーと、今年も各々大いに食べて飲んで #ちんじふ劇場 大湊

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英気を養ってください。それでは、乾杯っ！」 「「「乾杯っ！」」」 不知火「それでは皆さん、ご自由にご歓談を。飲み物や食べ物が足りない場合は不知火に申し付けてください」 「色々手配してもらってすまないね」 不知火「毎年のことですから……去年は有りませんでしたが」 #ちんじふ劇場 大湊

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「それについては勘弁してくださいって」 赤城「でも、総司は横須賀で花見の宴会をやったんですよね？」 「横須賀の艦娘たちの不満を逸らす必要がありましたからね」 不知火「提案書まで作って、楽しそうな様子でした」 赤城「へえ……」 「仏頂面する訳にも行きませんから」 #ちんじふ劇場 大湊

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赤城「へえ……」 「……それよりも作ってくれたおにぎり、美味しいです」 赤城「そうですか？」 「丸いおにぎりは実家の味ですからねえ」 ※海軍は通常、三角か俵型のおにぎりを出します。しかし大湊の赤城は夫の義母から教わったまん丸いおにぎりしか作れないのでした。 #ちんじふ劇場 大湊

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不知火「……（顔を赤くしている」 「どうかしましたか？」 赤城「美味しいって言ってくれたから嬉しいんですよ」 「……え？……あ！」 不知火「このおにぎりは不知火が作りました。赤城さんから教わって……」 「美味しいですよ。本当に」 不知火「ありがとうございます」 #ちんじふ劇場 大湊

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赤城「これで不破家伝統の味は不知火に受け継がれたのでした」 「そんな大層な家ではありませんけどね」 不知火「不知火は、嬉しいです。その……これまで料理をする事がありませんでしたから。赤城さんに教えて頂いたのは本当に嬉しかったです」 その言葉に満面の笑顔の赤城。 #ちんじふ劇場 大湊

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赤城「不知火。これは終わりではないの。始まりなのよ」 不知火「と言いますと？」 赤城「また一緒にお料理をしましょ。あなたに覚えて欲しい味がいっぱいありますから」 不知火「本当ですか。是非お願いします」 赤城「料理の道は険しいですよ」 不知火「絶対やり遂げます」 #ちんじふ劇場 大湊

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そんなやり取りを眺めながら、不破は口元を綻ばす。 また今年も桜の下で皆と宴会を開くことが出来た。 勝つにせよ負けるにせよ。いずれ戦争は終わり、このような宴会に皆を集めることもできなくなるだろう。 それに一抹の寂しさを感じる反面、戦争は終わらせなくてはならない。 #ちんじふ劇場 大湊

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妻である赤城は不知火を娘のように接し、不知火もまた家族のように赤城と接している。 仮初めの親子関係。 そのいつか消えてしまうものが、何よりも大事で。そして守っていきたいと思う。 酒坏を傾け幸せを覚えながら、やがて意識は深淵へと下っていった。 全ての艦娘に幸あれ。 #ちんじふ劇場 大湊

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#艦これ欧州派遣編 ディーデイと呼ばれたその日。 艦隊から切り離された揚陸艦群は上陸地点へと向かっていた。 ドーヴァー海峡で敵艦隊を引きつけたその隙きを突き上陸。というのが作戦の大筋だ。 揚陸艦には各国の兵士たちが入り乱れながらも、静かにその時を待っていた。 「お前たちは日本人か？」

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ドイツ軍服を着た将校が声をかけてくる。 「はい。日本の自衛陸軍です」 「こんなところまでよく来たな」 「命令ですので」 「それでも感謝する。ところで聞きたい事があるんだ」 「何でしょうか？」 「お前たちの戦車に書いてある十字架みたいのは部隊章なのか？」 「十字架……？」

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ドイツ将校が指差す先を見る。 「ああ、これは日本の文字で11を示すものです」 「11？」 「11は”士”、つまり我が国の侍を示す文字に似ているのです。ゆえに侍の魂を持たんとする心構えから、この鉄獅子に描いているわけです」 「なるほど。戦う者の魂というのは高潔であるべきだな」 「その通りです」

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「改めて、こんなところまで来てくれたことに礼を言う」 「恐縮です。しかし上陸する場所とて貴君の国ではないでしょう」 「かつては上陸を阻止する側だったな。だが今は英吉利も仏蘭西も、亜米利加も敵じゃあない。あるのは連帯意識だ。棺桶から蹴り起こされて、また戦場に向かわされたのは癪だが。

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欧州の危機を救わねばならない。それは他の誰でもなく、軍人である俺たちの仕事だ」 「軍人は本来、国を守るための存在です。ヒーローではない」 「そうだな。じゃあ何でお前たちはここに居る？」 「……自分は命令に従うだけですが、上はもっと大きな事を考えているのでしょう」 「どうかな」

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ドイツ将校は笑う。 そのとき艦内にブザーの音が鳴り響いた。 「時間か。地獄の釜の蓋がもうすぐ開く。あっちに”親父”が居ないのが救いだな」 「ご武運を」 「お互いにな」 敬礼を交わし合い、ドイツ将校は数歩歩んだのちに踵を返した。 「ああそうだ」 「どうかしましたか？」

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「お前の言う通り、”軍人は本来、国を守るための存在”だ、だが、還ってきて思う。”正義のために戦うのも悪くはない”」 「貴君の正義はそうかもしれません。ですが、私たちは異なります。友邦は可能な限り助ける。それが私たちの想いであり、使命です」 「パリで逢おう。国家の友情に1杯奢らせてくれ」

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これは欧州派遣時にあっただろう物語の断片である。 おしまい。

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妖精さんたちはあの姿だけど、みんなおっさんだからな！