秘封霖倶楽部 ボツ案

NDさん(@ND_dokutokage)が、普段投稿している小説の秘封霖倶楽部シリーズのツイッターにあげたボツ案をまとめさせていただいたものです。 続きを読む
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ND @ND_dokutokage

ちょっと完成する見込みのない外伝をボツにしてあらすじだけここに残して置こうかな。

2018-04-27 22:25:08

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ND @ND_dokutokage

秘封倶楽部に属するメリーと蓮子は、大学の地下のボイラー室で行方不明事件が起こるという噂を聞きつけ、その日の夜に調査に乗り出す。薄暗いボイラー室の中で二人、しばらく暇をつぶしていると扉の外で二人の女性と一人の男性の声が響き、何やらもめごとをしているようだった。

2018-04-27 22:27:58
ND @ND_dokutokage

豪快な音と共に蹴破られるボイラー室の扉。そこから現れたのは全く同じ姿をした自分たちと、もう一人銀髪の男性の三人であった。

2018-04-27 22:28:58
ND @ND_dokutokage

そんな奇妙な秘封倶楽部に連れられて、部室に連れていかれる秘封倶楽部。私達の世界には部室なんて無かったのにと少し不満に思う蓮子は、目の前のガサツで口調が荒いもう一人の自分が気に入らず口論になり、メリーはもう一人の自分の頭が軽そうな姿に苦笑いをする。それをため息交じりで見る銀髪の男

2018-04-27 22:30:46
ND @ND_dokutokage

蓮子はお互い険悪になり、メリーは片方が楽しそうに、片方が距離を取っていた。秘封倶楽部の二人が銀髪の男に頼み、ここはどこかと聞くと、自分たちが居た世界より何十年の昔の世界に二人は立っていた。月間ムーもその大昔のものであり、タイムスリップをしたのだと騒ぐ蓮子

2018-04-27 22:32:29
ND @ND_dokutokage

時間跳躍と聞いて盛り上がるもう一人の蓮子。もう一人のメリーは首を傾げているようであった。そして銀髪の男は蓮子達に対し怪しい者を見る目が増していた。大学内を紹介され、施設や技術も過去の物だと感動する蓮子とタイムスリップについてしつこく突っかかるもう一人の蓮子。蓮子はイライラし始める

2018-04-27 22:34:40
ND @ND_dokutokage

その中で京都の街に繰り出し、未来にはない文化的な家や未来にはなくなっていた老舗の和食亭を見てはしゃぐ二人。銀髪の男は、何故こちらの世界にやってきたのか問う。先ほど起こった事を話す秘封倶楽部の二人。すると銀髪の男は考え始めた。

2018-04-27 22:36:32
ND @ND_dokutokage

蓮子が住んでいたマンションが見つかり、詳しく聞くとそこは薫子が所有するマンションである事の説明を受け、金持ちに対し嫌味を言う蓮子。スピーカーから流れる薫子の声。そして色々と昔の京都の町を回っては様々な人間と出会う。そして、最後に銀髪の男の行きつけの古雑貨屋へと招待される。

2018-04-27 22:39:00
ND @ND_dokutokage

店の中には、自分たちが外で見た物よりももっと古い物を扱っている商品が並ぶ。店主の声が店に響き、銀髪の男と秘封倶楽部の二人はそれぞれ、違う商品を見に行く。その中で店主と話す機会が訪れた時、店主はその二人が違う時空軸から来た事を言い当てる。

2018-04-27 22:41:07
ND @ND_dokutokage

「悪い事は言わないから、早くこの世界から出て行った方がいい」店主から特に強く言われたのは、その一言だった。出ていくと言っても帰る宛てのない二人。そういえば寝泊りする場所が無い事に気づく。そこでメリーは店の奥にある奇妙な箱を見つけ、それに触れる。瞬間、ビクリとメリーは反応をみせた

2018-04-27 22:43:00
ND @ND_dokutokage

様子のおかしいメリーに声をかけると、今すぐこの世界から去ると叫ぶように言って逃げるメリー。そんなメリーを追いかけ、捕まえる。一体何があったのかを何度も質問しても、何を言っているのか容量が得ない。唯一理解できたのは、この世界の闇は私達の想像以上に深いものがあるという事だった

2018-04-27 22:45:23
ND @ND_dokutokage

有無を言わさず、あの大学の地下ボイラーへと急ぐ二人。逃げている最中に、何度かメリーの手を通じて、謎の境界を何度も通った。その境界の中には何度も殴らたり、改造されたりで人間の形をしていない少女達が居た。走っている時に見えた脳を何度も刺激する装置や、壁に埋まった少女も居た

2018-04-27 22:47:34
ND @ND_dokutokage

少女をよく見ると、その中には何人か蓮子と、メリーも居た。 そして、包帯まみれの蓮子が何人もの少女の亡骸の上で浮かんでいた。

2018-04-27 22:48:53
ND @ND_dokutokage

気づけば、大学のボイラー室の中で眠っていた二人。蓮子は吐いていたのか、吐しゃ物が目の前にあった。メリーは未だにうなされ、右手に何かを持っていた。それは、あの店の中で見つけた箱であった。蓮子はその箱を手に持ち、おそるおそる蓋を開けてみると、中には蝶の死体が入っていた

2018-04-27 22:50:43
ND @ND_dokutokage

「あの世界には、二度と行きたくないわ」 箱の中身を見た蓮子はそう呟いて、メリーをゆすり起こした。メリーが目を覚ますと、まだ身体を震わせうずくまっている。何を見たのか聞いてみると、 「…何人もの私達の上に、包帯の蓮子が浮かんでいて、…その更の上に……思い出せない」

2018-04-27 22:53:03
ND @ND_dokutokage

理解しない方がいいものもある。蓮子はそう自分に言い聞かせ静かにボイラー室から出て行った。私達の居る世界より過去に居る秘封倶楽部ともう一人の男。 その三人は、あの世界でどう生きていくのだろう。 そして、あの店主はあの世界について何を知っていたのだろう。 何人もの少女の上に立つ私と…

2018-04-27 22:55:03
ND @ND_dokutokage

「……理解しない方が、いい」 蓮子とメリーはボイラー室から出て、窓から星空を眺めていた。 星空は、あそこの世界も同じだと安心する事が出来た。 ただ、一つだけ奇妙な事があった。 あの星空と月を見て、蓮子は時間と同時に別の数字が見えたのだ その数字が一体何を表していたのか、まだ分からない

2018-04-27 22:57:46

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ND @ND_dokutokage

おしまいです。完成できなかったのは残念ですが、想像していて楽しかったものです。あらすじだけですが、楽しんでいただけたら幸いです。

2018-04-27 22:59:07