B型肝炎とは

B型肝炎とはどのような病気なのか?その治療や費用など解説します。
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B型肝炎とは

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって発症する肝臓の病気です。日本では130万人から150万人の人が感染しているといわれ、毎年1万人から2万人が罹患しています。
肝炎ウイルスはA型、B型、C型、D型、E型と5つに分類されますが、とくにB型とC型のウイルスは日本で感染率が高いため、予防や治療の研究が重点的に行われています。

B型肝炎ウイルスへの感染

B型肝炎ウイルスに一度感染すると、実は体内からウイルスを完全に排除することはほとんど不可能です。というのも、B型肝炎ウイルスは肝臓の細胞の遺伝子に入り込んでしまうため、ウイルスだけ取り出すことができないのがその理由です。

感染経路

B型肝炎ウイルスは、B型肝炎のキャリアである母親から子供に感染するほか、ウイルスが混入した血液の輸血や性行為などで感染します。しかし実際のところ原因がよくわからないことも多く、特に子どもの場合ははっきり特定できないこともあります。

B型肝炎訴訟

幼少期に受けた集団予防接種等で、注射器が使いまわして使用されたことによってB型肝炎ウイルスに感染した人が、国に対して損害賠償を求めて、訴訟を起こしました。結果として損害賠償について基本合意がなされ、昭和23年7月1日から昭和63年1月27日に集団予防接種等を受け、B型肝炎ウイルスに持続的に感染していて、裁判所で和解が成立した人は、法に基づき給付金が支給されることになっています。

自覚症状

B型肝炎ウイルスに感染しても、自覚症状が現れるわけではありません。肝炎を発症してはじめて自覚症状があらわれます。最初は、特に疲れやすくなったり黄疸が出たりすることもありますが、軽微なことも少なくありません。
肝炎が慢性化して適切な治療をしないと、肝硬変や肝臓がんになることもあります。

B型肝炎の予防

近年、B型肝炎ウイルス感染を防ぐワクチンのが開発されました。これにより、例えばB型肝炎ウイルスのキャリアと結婚した場合でも、ワクチンを打てば感染する可能性が大幅に減っています。
予防接種についてはこちらが参考になります⇒https://hoken-room.jp/medical/2949

経済的な準備もしておこう

B型肝炎ウイルスは、感染について自分自身何らか身に覚えがあるわけではなく、感染に気付かないことも多いです。そのためそのリスクを未然に防ぐのも簡単ではありません。万が一肝炎を発症したり、肝硬変や肝臓がんに進行してしまった場合は、治療にもかなりの費用がかかります。その時のために、医療保険の加入などしっかり経済的な準備もしておきましょう。